勇者として神からもらった武器が傘だった俺は一人追い出された。えっ?なにこの傘軽く見積もって最高じゃん
どこにも嫌な冒険者はいるものです。
翌日赤いヒナはニクスと名付けた。
ニコバアにこのヒナが何にか聞いてみたが、この辺りでは見たことがないと言われてしまった。
海岸沿いに流れ着いていたので、もしかしたら遠くからきたのかもしれない。
それならそれでかなりの強さがあるのだろう。
ニクスはまだ小さいのでイブキと一緒に家で留守番していてもらう。
村の外で襲われでもしたら可哀想だ。
それから数日間は薬草採取の依頼を受け続ける。
風呂屋1本でやった方が稼ぎはいいが、風呂屋の受付がそんなにいたところで意味がないからだ。
それにこの村の周辺の薬草の群生地の場所がわかるようになったというのもある。
平原を歩き、たまに森の入口辺りを歩き続けたおかげでどこに薬草があるのかわかるようになってきた。
薬草の採取についてもかなり上達した。
いろいろ聞いた結果、薬草は根っ子から採るのが一番だということがわかった。
それも根っこを傷つけないようにとると、気持ち買い取り金額がアップすることも。
もちろん、丁寧に抜くことに意識しすぎて数が抜けないと意味がないのだが、買い手の希望としては根っこがあったほうがいいらしい。
俺のイメージだと根っこから抜いたらしばらく生えてこないイメージがあるがこの世界では根っこから抜いても1週間くらいでまた生えてきてしまう。
もし、元の世界にこっちの植物がいったら、薬草だけで生態系が狂ってしまうだろう。
薬草の群生地は村のまわりにかなりあり、元からいた冒険者は薬草採取クエストが嫌いらしくて縄張り争いなどがないのもよかった。
頑張れば頑張っただけ収入がどんどん増えていく。
最初の頃は1日働いても3000ベトくらいにかならなかったが今は4500ベトくらいになっている。
4000ベトだと貯金はできないが、2人で食事をするくらいにはなんとかやっていくことができる。
質素な生活だが悪くない。
一本一本丁寧に抜き鞄の中にしまっていく。
途中で、薬草に注意を払いすぎていたせいで刃草というとても葉が鋭い草で指を切ってしまった。
「痛い!」
異世界の草はなかなか危険だ。
切れた皮膚を抑えて止血しているとどこからか笑い声が聞こえてくる。
「ハハハ薬草採取で怪我するバカとか初めて見たわ」
「おい、キーナ。そんなこと言う必要ないだろう。駆け出しの時はそういうこともあるんだよ。ほら帰るぞ」
そこにいたのは2人の冒険者だった。
田舎のギルドのためたまに見かけたことがある。男女でペアを組んでいる冒険者だ。
直接絡んだことはないが、キーナと呼ばれた女性は正直すぎるのか色々なところで何度かトラブルをおこしているのを見たことがある。
キーナという女冒険者に声をかけたのは青い髪をしたイケメンナッツだ。
ナッツはキーナと違ってまわりからの信頼も厚く、キーナが闇打ちなどされていないのはナッツの人望のおかげだろう。
確かこの二人は俺がくる前まで薬草とりをしていた同じくEランクの冒険者だ。
田舎の街では薬草の採取クエストは本当に人気がないらしい。
そりゃ誰だって薬草を地道に採るよりも、魔物を倒した方がカッコイイと思ってしまう。それにこの辺りの魔物は弱く駆け出し冒険者でも怪我をすることは少ない。
どこでも、地道に仕事をする奴をバカにするものはいる。
「ハハハ! ほら、ナッツ見て見ろよ。薬草採りきて怪我してるとか。馬鹿だよ馬鹿。よかったな。すぐに薬草手に入って」
キーナは俺の方を指さしながらバカにしたように笑っていたが、ナッツが無理矢理遠ざけてくれる。
俺は気にしないようにして薬草を引っこ抜く。
俺もいずれは森の中にいかなければいけないが、今はそれよりも安全第一で稼がなければいけない。
命を大事にするのが一番だ。
わかってはいても悔しくないわけではない。
俺にも力が欲しい。
ニコバアにこのヒナが何にか聞いてみたが、この辺りでは見たことがないと言われてしまった。
海岸沿いに流れ着いていたので、もしかしたら遠くからきたのかもしれない。
それならそれでかなりの強さがあるのだろう。
ニクスはまだ小さいのでイブキと一緒に家で留守番していてもらう。
村の外で襲われでもしたら可哀想だ。
それから数日間は薬草採取の依頼を受け続ける。
風呂屋1本でやった方が稼ぎはいいが、風呂屋の受付がそんなにいたところで意味がないからだ。
それにこの村の周辺の薬草の群生地の場所がわかるようになったというのもある。
平原を歩き、たまに森の入口辺りを歩き続けたおかげでどこに薬草があるのかわかるようになってきた。
薬草の採取についてもかなり上達した。
いろいろ聞いた結果、薬草は根っ子から採るのが一番だということがわかった。
それも根っこを傷つけないようにとると、気持ち買い取り金額がアップすることも。
もちろん、丁寧に抜くことに意識しすぎて数が抜けないと意味がないのだが、買い手の希望としては根っこがあったほうがいいらしい。
俺のイメージだと根っこから抜いたらしばらく生えてこないイメージがあるがこの世界では根っこから抜いても1週間くらいでまた生えてきてしまう。
もし、元の世界にこっちの植物がいったら、薬草だけで生態系が狂ってしまうだろう。
薬草の群生地は村のまわりにかなりあり、元からいた冒険者は薬草採取クエストが嫌いらしくて縄張り争いなどがないのもよかった。
頑張れば頑張っただけ収入がどんどん増えていく。
最初の頃は1日働いても3000ベトくらいにかならなかったが今は4500ベトくらいになっている。
4000ベトだと貯金はできないが、2人で食事をするくらいにはなんとかやっていくことができる。
質素な生活だが悪くない。
一本一本丁寧に抜き鞄の中にしまっていく。
途中で、薬草に注意を払いすぎていたせいで刃草というとても葉が鋭い草で指を切ってしまった。
「痛い!」
異世界の草はなかなか危険だ。
切れた皮膚を抑えて止血しているとどこからか笑い声が聞こえてくる。
「ハハハ薬草採取で怪我するバカとか初めて見たわ」
「おい、キーナ。そんなこと言う必要ないだろう。駆け出しの時はそういうこともあるんだよ。ほら帰るぞ」
そこにいたのは2人の冒険者だった。
田舎のギルドのためたまに見かけたことがある。男女でペアを組んでいる冒険者だ。
直接絡んだことはないが、キーナと呼ばれた女性は正直すぎるのか色々なところで何度かトラブルをおこしているのを見たことがある。
キーナという女冒険者に声をかけたのは青い髪をしたイケメンナッツだ。
ナッツはキーナと違ってまわりからの信頼も厚く、キーナが闇打ちなどされていないのはナッツの人望のおかげだろう。
確かこの二人は俺がくる前まで薬草とりをしていた同じくEランクの冒険者だ。
田舎の街では薬草の採取クエストは本当に人気がないらしい。
そりゃ誰だって薬草を地道に採るよりも、魔物を倒した方がカッコイイと思ってしまう。それにこの辺りの魔物は弱く駆け出し冒険者でも怪我をすることは少ない。
どこでも、地道に仕事をする奴をバカにするものはいる。
「ハハハ! ほら、ナッツ見て見ろよ。薬草採りきて怪我してるとか。馬鹿だよ馬鹿。よかったな。すぐに薬草手に入って」
キーナは俺の方を指さしながらバカにしたように笑っていたが、ナッツが無理矢理遠ざけてくれる。
俺は気にしないようにして薬草を引っこ抜く。
俺もいずれは森の中にいかなければいけないが、今はそれよりも安全第一で稼がなければいけない。
命を大事にするのが一番だ。
わかってはいても悔しくないわけではない。
俺にも力が欲しい。
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