勇者として神からもらった武器が傘だった俺は一人追い出された。えっ?なにこの傘軽く見積もって最高じゃん
奴隷と異世界とお風呂のある優雅な生活
奴隷と呼び続けるのも悪いので名前をつけることにした。
名前をつけるとか難しいよね。あらためてよく見て見る。
金髪のショートは手入れをすればキレイだろうが、ナイフのようなもので長い髪の毛を無理矢理切り落としたのか、髪の毛はかなり乱れていた。
顔から首には包帯が巻かれ、顔色はわからないがどこか疲れているような感じをうける。せっかく出会ったのだから、どうかこの先いいことが沢山ある人生であって欲しい。
俺の生活もまだ安定していないが、それでもなんとかしてあげたいと思ってしまう。
もちろん、すべての奴隷を助けるなんてことはできないが。
この子の未来には沢山の幸せが芽吹くようになって欲しい。
俺はイブキと名前をつけることにした。
これからの人生はいいことがいっぱい芽生えてくれるように願いをこめて。
大人に名前をつけるというのは不思議な感じだったが、イブキは名前を喜んでくれているようだった。
イブキはイエス、ノーで答えられる質問をすると首を動かして答えてくれる。奴隷商は俺たちを1日半かけて村まで連れてきてくれた。
行きの時のポーションのドーピングで走り続けた俺もかなり頑張ったようだ。
奴隷商人は村には寄らずに俺たちを降ろすとそのまま次の街へ行くという。
最後に、
「そう言えば、もうお気づきかと思いますが、その奴隷目も見えていませんので」
と爆弾発言をして帰っていった。
「おいっ! どういうことだよ」
「ちゃんと伝えましたからね」
奴隷商は猛スピードで馬車を走らせながら消えていった。
イブキに確認をすると、確かに目が見えていないという。異世界で話せない、目が見えない奴隷を手に入れてこの先どうすればいいのだろう。急に先行きが不安になってくる。
まぁどにかするしかないんだけど。
イブキの手を引きながら家まで案内する。村の中からはどうしても好奇の目で見られしまったが、誰も話しかけてはこなかった。
まぁよそ者がさらによそ者を連れてきたら当たり前か。
イブキと家の中に入れると、さすがにイブキの臭いが気になる。
今までは馬車の荷台で他の臭いに混ざっていたので、それほど気にならなかったが。
女の子に臭いとは言えないがこれは早急に対応する必要がある。
「イブキは部屋で待ってて。ちょっと横の雑貨屋に行ってくるから」
イブキを簡易の椅子に座らせ、俺はニコバアの雑貨屋へ行くことにした。
「ニコバア帰ってきました」
「お帰り、随分早かったね。ところでさっき連れてきたのはなんだい?」
「えっと怪我した奴隷を買うことになりまして。それで着替えとタオル、あとは水を暖める方法とか何か知っていたら教えてもらいたいんですけど。あとできれば石鹸とかあればそれも」
「着替えとタオルか。私のお古であれば後で持っていってやるよ。石鹸はこれだな。一個30ペトだよ。水を暖めるのは?」
「ちょっとお風呂に入ろうかと思いまして」
「お風呂? 水はどうするんだい?」
「水は井戸からとろうかと思っています」
本当は生活魔法でやろうと思っているが、魔法が使えるというのもおおぴらにいっていいのか悩みどころだったので井戸ということにしておく。井戸からあの部屋のお風呂にいっぱいまで水が溜められるかはわからないが。
「井戸から溜めるのは大変だろうが、頑張るといい。そうだね、それなら熱鉱石はどうだい?」
ニコバアは店の奥から燃えるような赤い拳大の石を持ってきてくれた。
「これは熱鉱石といって、火山などの火のマナが多い場所で生まれる鉱石だよ。この鉱石は本来鍛冶とかに使われることが多いんだけど、これは純度がそれほど高くはないからね。でもお風呂に入れるにはちょうどいい温度になってくれるはずさ。使い方は簡単で水の中に沈めておけば勝手に温まってくれるよ。ただ値段が結構してこれ一つで2万ペトするけどどうする?」
2万……奴隷を10万で買った後だと安く感じてしまうが2万でも大金だ。
「これって繰り返し使えるものなんですか?」
「永遠に使えるわけではないけど、それなりには大丈夫だよ」
2万ペトはかなり高い気もするが、温かいお風呂に入れるのなら仕方がない。
「じゃあこれと石鹸をください」
「あいよ。じゃあ石鹸はおまけしてやるから。それと、できればでいいんだけど、2人が入り終わったら私もお風呂に入らせてくれないかい? なかなかお風呂に入る機会もないからさ」
「別にいいですよ」
「いいのかい? さすがいい男は違うね」
「でも、まだ今から準備するので期待はしないでくださいね。井戸でどれくらい水が溜まるかはやってみないとわからないので」
「大丈夫だよ。さぁほらさっさと準備してきな」
ニコバアはお風呂がそんなに楽しみなのか鼻歌を歌いながら家の方へ消えていった。
確かにこの世界でお風呂は珍しいっていうからな。
ちょっと気合をいれで水を入れるしかない。
名前をつけるとか難しいよね。あらためてよく見て見る。
金髪のショートは手入れをすればキレイだろうが、ナイフのようなもので長い髪の毛を無理矢理切り落としたのか、髪の毛はかなり乱れていた。
顔から首には包帯が巻かれ、顔色はわからないがどこか疲れているような感じをうける。せっかく出会ったのだから、どうかこの先いいことが沢山ある人生であって欲しい。
俺の生活もまだ安定していないが、それでもなんとかしてあげたいと思ってしまう。
もちろん、すべての奴隷を助けるなんてことはできないが。
この子の未来には沢山の幸せが芽吹くようになって欲しい。
俺はイブキと名前をつけることにした。
これからの人生はいいことがいっぱい芽生えてくれるように願いをこめて。
大人に名前をつけるというのは不思議な感じだったが、イブキは名前を喜んでくれているようだった。
イブキはイエス、ノーで答えられる質問をすると首を動かして答えてくれる。奴隷商は俺たちを1日半かけて村まで連れてきてくれた。
行きの時のポーションのドーピングで走り続けた俺もかなり頑張ったようだ。
奴隷商人は村には寄らずに俺たちを降ろすとそのまま次の街へ行くという。
最後に、
「そう言えば、もうお気づきかと思いますが、その奴隷目も見えていませんので」
と爆弾発言をして帰っていった。
「おいっ! どういうことだよ」
「ちゃんと伝えましたからね」
奴隷商は猛スピードで馬車を走らせながら消えていった。
イブキに確認をすると、確かに目が見えていないという。異世界で話せない、目が見えない奴隷を手に入れてこの先どうすればいいのだろう。急に先行きが不安になってくる。
まぁどにかするしかないんだけど。
イブキの手を引きながら家まで案内する。村の中からはどうしても好奇の目で見られしまったが、誰も話しかけてはこなかった。
まぁよそ者がさらによそ者を連れてきたら当たり前か。
イブキと家の中に入れると、さすがにイブキの臭いが気になる。
今までは馬車の荷台で他の臭いに混ざっていたので、それほど気にならなかったが。
女の子に臭いとは言えないがこれは早急に対応する必要がある。
「イブキは部屋で待ってて。ちょっと横の雑貨屋に行ってくるから」
イブキを簡易の椅子に座らせ、俺はニコバアの雑貨屋へ行くことにした。
「ニコバア帰ってきました」
「お帰り、随分早かったね。ところでさっき連れてきたのはなんだい?」
「えっと怪我した奴隷を買うことになりまして。それで着替えとタオル、あとは水を暖める方法とか何か知っていたら教えてもらいたいんですけど。あとできれば石鹸とかあればそれも」
「着替えとタオルか。私のお古であれば後で持っていってやるよ。石鹸はこれだな。一個30ペトだよ。水を暖めるのは?」
「ちょっとお風呂に入ろうかと思いまして」
「お風呂? 水はどうするんだい?」
「水は井戸からとろうかと思っています」
本当は生活魔法でやろうと思っているが、魔法が使えるというのもおおぴらにいっていいのか悩みどころだったので井戸ということにしておく。井戸からあの部屋のお風呂にいっぱいまで水が溜められるかはわからないが。
「井戸から溜めるのは大変だろうが、頑張るといい。そうだね、それなら熱鉱石はどうだい?」
ニコバアは店の奥から燃えるような赤い拳大の石を持ってきてくれた。
「これは熱鉱石といって、火山などの火のマナが多い場所で生まれる鉱石だよ。この鉱石は本来鍛冶とかに使われることが多いんだけど、これは純度がそれほど高くはないからね。でもお風呂に入れるにはちょうどいい温度になってくれるはずさ。使い方は簡単で水の中に沈めておけば勝手に温まってくれるよ。ただ値段が結構してこれ一つで2万ペトするけどどうする?」
2万……奴隷を10万で買った後だと安く感じてしまうが2万でも大金だ。
「これって繰り返し使えるものなんですか?」
「永遠に使えるわけではないけど、それなりには大丈夫だよ」
2万ペトはかなり高い気もするが、温かいお風呂に入れるのなら仕方がない。
「じゃあこれと石鹸をください」
「あいよ。じゃあ石鹸はおまけしてやるから。それと、できればでいいんだけど、2人が入り終わったら私もお風呂に入らせてくれないかい? なかなかお風呂に入る機会もないからさ」
「別にいいですよ」
「いいのかい? さすがいい男は違うね」
「でも、まだ今から準備するので期待はしないでくださいね。井戸でどれくらい水が溜まるかはやってみないとわからないので」
「大丈夫だよ。さぁほらさっさと準備してきな」
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