幼馴染に異常性癖を暴露(アウティング)されて破滅するけど、◯◯◯希望のかわいい彼女をゲットしたので人生楽しい~幼馴染が後になって後悔しているようだけど、もう遅い
第27話 背信
イラストは残り1~2日中に公開できます!
福田編も残り2~3話で終わり、いよいよ戸田編に突入する予定です。
****
セクスティング
性的なテキストメッセージまたは写真を携帯電話間で送る行為であり、sexとtextingの混成語である。
「中入れよ」
「…お邪魔します」
「変に律儀だね。知ってたけど」
吉岡さんの住居は、小さなアパートの1室だった。
1Kの小さな部屋で、アパレル店員っぽいおしゃれな空間ではまるでない。
リビングには、テーブルとWebカメラを取り付けたパソコンが置かれてるだけ、かなり殺風景だ。
でも、そんなことはどうでもいい。
ここなら誰かに見られる心配はないし、少しの間隠れられる。
吉岡さんが、きっと私の面倒を見てくれるはずだ。
「はい」
「ありがとう、ございます」
テーブルに据え付けられた長椅子に座っている私に、吉岡さんがホットコーヒーを渡してくれた。
かなりの苦さだったが、その分カフェインで思考がクリアになる。
「で?俺にどうして欲しいのよ?」
その様子をブスッとした表情で見ている吉岡さんが、声をかけてきた。
「そ、そんなに冷たくしなくてもいいじゃないですか」
「脅迫してきたのはそっちでしょ」
「…」
「いいから、早く話して」
「…バラされたんです!全部!!!」
吉岡さんが相変わらず冷たいのにイライラしながら、私は思いの丈をぶつける。
「私のろ、露出癖がとあるクラスメイトに監視されて、勝手に収集されて、学校中にばら撒かれたんですっ!!!私がクラスメイトに悪いことはやめろって注意しただけなのに!!!逆ギレで報復されたんです!!!」
「…ふーん」
「なんでそんな他人事なんですか?私の人生もう終わりです!パパとママにどう説明すればいいか…吉岡さんと私の関係もバレるかもしれないんですよ!!!」
長椅子から立ち上がり、思いっきり詰め寄る。
こうなったらヤケだ。
「私を匿ってください!」
「はあ?」
「良いじゃないですか?彼女と2人暮らしですよ?男なら喜ぶべきシチュエーションじゃないですか!!!」
「…」
「ちょっとの間だけで良いんです。少ししたら、あいつらは邪悪なことをしたんだから破滅するに決まってます。その時になったら戻るから!」
「…めんどくせ〜」
「少しぐらい良いじゃない!私があなたにどれだけ色々な姿を見せたか…どれだけ言うことを聞いてきたか…いいから私に従いなさいー」
「うるせえええんだよ!!!」
「ひっ…」
吉岡さんが怒鳴り声をあげられ、私は思わずたじろいだ。
なんで?
なんで、みんな私に優しくしてくれないの?
「勘違いが3つあるよね〜福田ちゃんには」
腰を抜かした座り込んだ私に、吉岡さん、いや、吉岡が冷たく語りかける。
「まず第1、家出したJKと成人男性が共同生活なんてさ〜アニメや漫画でしか成立しないわけ。たとえ俺と福田ちゃんとで同意があっても、両親の許可なかったら未成年誘拐罪だよ?すぐ逮捕されちゃうから」
そのまま台所に向かい、何かをゴソゴソと探っている。
何をするつもりなのだろうか、分からない、怖い…
「まず第2、俺は福田ちゃんを彼女と思ったことは一度もなーい。便利な存在だとは思ったけどね。パソコンの前で脱ぎ出す変態なんて気持ち悪いでしょ」
「じゃ、じゃあ!」
台所から戻ってきた吉岡に、残酷に突き放された。 ショックを受けながら、懸命に言葉を紡ぐ。
「どうして私の…色々なものを見たがったの?」
「答えは簡単!」
吉岡はパソコンの電源を付けて、カタカタと操作を始めた。
私が、吉岡だけに全てを見せていた時、欠かさず聞こえていた音。
「この前のアーカイブはっと…あった。これだな」
「何を…」
「ほら!見てみろよ!」
「う、うそ…」
恐る恐る画面を覗き込んだ私は、言葉を失った。
「ど、どうですか?」
「うーん、最高。さすが福田ちゃんだ」
この前吉岡と会話を交わした「SOOM」の画面。
「マジでJKなの?」
「今日のおかず決定」
「女アホすぎだろw」
「Yさんマジ神だわ」
下卑た言葉が常に流れるコメント欄。
「アホなJKの裸を大公開!マジの本物!」
屈辱的なタイトル。
「この前は2500人も集まっちゃったよ。SOOMの画面が直接アングラな配信サイトに流されるなんて見抜けないでしょ?誰でも簡単にできるのにね。しかしこの時は投げ銭かなりあってほくほくだったわ〜」
「も、もしかして!」
「そう」
吉岡は、私とこの部屋に入ってかは初めて、笑みを浮かべる。
ゾッとするような、欲望にまみれ、こちらを見下す笑みだ。
「第3、俺は福田ちゃんの映像を全世界に配信してさ、お金を稼ぎたかったの」
****
「どうして、どうしてそんなことを…」
「だってさー、本当は福田ちゃんタイプじゃないんだよねー、なんかやぼったいし。配信サイトで金稼ぎした方がいいかなって」
ぷつり。
頭の中で、何かが切れる音が聞こえる。
「最低…人の了解をえずにこんなことして…犯罪者!!!あんたは人間のクズだ!!!訴えてーひっ!」
パソコンの画面を破壊しようとしたけど、首と冷たいものを突きつけられる。
果物ナイフだ。
「人に言えるの?そんなこと。この前ベラベラと話してたじゃん。何人もの異常者をバラして退学に追い込んだって」
「そ、それは…」
「それが、今度は自分の異常をバラされて退学に追い込まれる。ちゃんと繋がってるとは思わない?」
「…」
「だからさ」
「なっ!?やめて、お願い!いやあああああ!!!」
吉岡が私の服を脱がそうとする。
抵抗するが、ナイフを再び突きつけられて、体がすくむ。
その間にビリビリと上着を破られ、ブラジャーが露わになった。
それも乱暴に剥がされる。
「しかし残念だなあ、俺を脅そうとしなければもう少し泳がせてやったのに」
「い、いや。ごめんなさい。許してください」
「いまさら誰が許すの?脅かされるのは嫌だから、今から福田ちゃんの特別映像撮影して、俺が福田ちゃんを脅すね。これも因果応報だよ」
「お願い、お願いだから…!!!」
叶わない懇願をしながら、私は悟る。
私は、自分の性癖がバレることを恐れるあまり、人が隠したいことをバラして、破滅させた。
正義の側に立って悦に入り、自分を顧みなかった。
だからー、
ーこれ以上、僕たちを詮索するのはやめろ。
ーさもなくば、大いなる災いを受けることになるぞ
佐渡くんの言う通り、報いを受けて破滅した。
          
福田編も残り2~3話で終わり、いよいよ戸田編に突入する予定です。
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セクスティング
性的なテキストメッセージまたは写真を携帯電話間で送る行為であり、sexとtextingの混成語である。
「中入れよ」
「…お邪魔します」
「変に律儀だね。知ってたけど」
吉岡さんの住居は、小さなアパートの1室だった。
1Kの小さな部屋で、アパレル店員っぽいおしゃれな空間ではまるでない。
リビングには、テーブルとWebカメラを取り付けたパソコンが置かれてるだけ、かなり殺風景だ。
でも、そんなことはどうでもいい。
ここなら誰かに見られる心配はないし、少しの間隠れられる。
吉岡さんが、きっと私の面倒を見てくれるはずだ。
「はい」
「ありがとう、ございます」
テーブルに据え付けられた長椅子に座っている私に、吉岡さんがホットコーヒーを渡してくれた。
かなりの苦さだったが、その分カフェインで思考がクリアになる。
「で?俺にどうして欲しいのよ?」
その様子をブスッとした表情で見ている吉岡さんが、声をかけてきた。
「そ、そんなに冷たくしなくてもいいじゃないですか」
「脅迫してきたのはそっちでしょ」
「…」
「いいから、早く話して」
「…バラされたんです!全部!!!」
吉岡さんが相変わらず冷たいのにイライラしながら、私は思いの丈をぶつける。
「私のろ、露出癖がとあるクラスメイトに監視されて、勝手に収集されて、学校中にばら撒かれたんですっ!!!私がクラスメイトに悪いことはやめろって注意しただけなのに!!!逆ギレで報復されたんです!!!」
「…ふーん」
「なんでそんな他人事なんですか?私の人生もう終わりです!パパとママにどう説明すればいいか…吉岡さんと私の関係もバレるかもしれないんですよ!!!」
長椅子から立ち上がり、思いっきり詰め寄る。
こうなったらヤケだ。
「私を匿ってください!」
「はあ?」
「良いじゃないですか?彼女と2人暮らしですよ?男なら喜ぶべきシチュエーションじゃないですか!!!」
「…」
「ちょっとの間だけで良いんです。少ししたら、あいつらは邪悪なことをしたんだから破滅するに決まってます。その時になったら戻るから!」
「…めんどくせ〜」
「少しぐらい良いじゃない!私があなたにどれだけ色々な姿を見せたか…どれだけ言うことを聞いてきたか…いいから私に従いなさいー」
「うるせえええんだよ!!!」
「ひっ…」
吉岡さんが怒鳴り声をあげられ、私は思わずたじろいだ。
なんで?
なんで、みんな私に優しくしてくれないの?
「勘違いが3つあるよね〜福田ちゃんには」
腰を抜かした座り込んだ私に、吉岡さん、いや、吉岡が冷たく語りかける。
「まず第1、家出したJKと成人男性が共同生活なんてさ〜アニメや漫画でしか成立しないわけ。たとえ俺と福田ちゃんとで同意があっても、両親の許可なかったら未成年誘拐罪だよ?すぐ逮捕されちゃうから」
そのまま台所に向かい、何かをゴソゴソと探っている。
何をするつもりなのだろうか、分からない、怖い…
「まず第2、俺は福田ちゃんを彼女と思ったことは一度もなーい。便利な存在だとは思ったけどね。パソコンの前で脱ぎ出す変態なんて気持ち悪いでしょ」
「じゃ、じゃあ!」
台所から戻ってきた吉岡に、残酷に突き放された。 ショックを受けながら、懸命に言葉を紡ぐ。
「どうして私の…色々なものを見たがったの?」
「答えは簡単!」
吉岡はパソコンの電源を付けて、カタカタと操作を始めた。
私が、吉岡だけに全てを見せていた時、欠かさず聞こえていた音。
「この前のアーカイブはっと…あった。これだな」
「何を…」
「ほら!見てみろよ!」
「う、うそ…」
恐る恐る画面を覗き込んだ私は、言葉を失った。
「ど、どうですか?」
「うーん、最高。さすが福田ちゃんだ」
この前吉岡と会話を交わした「SOOM」の画面。
「マジでJKなの?」
「今日のおかず決定」
「女アホすぎだろw」
「Yさんマジ神だわ」
下卑た言葉が常に流れるコメント欄。
「アホなJKの裸を大公開!マジの本物!」
屈辱的なタイトル。
「この前は2500人も集まっちゃったよ。SOOMの画面が直接アングラな配信サイトに流されるなんて見抜けないでしょ?誰でも簡単にできるのにね。しかしこの時は投げ銭かなりあってほくほくだったわ〜」
「も、もしかして!」
「そう」
吉岡は、私とこの部屋に入ってかは初めて、笑みを浮かべる。
ゾッとするような、欲望にまみれ、こちらを見下す笑みだ。
「第3、俺は福田ちゃんの映像を全世界に配信してさ、お金を稼ぎたかったの」
****
「どうして、どうしてそんなことを…」
「だってさー、本当は福田ちゃんタイプじゃないんだよねー、なんかやぼったいし。配信サイトで金稼ぎした方がいいかなって」
ぷつり。
頭の中で、何かが切れる音が聞こえる。
「最低…人の了解をえずにこんなことして…犯罪者!!!あんたは人間のクズだ!!!訴えてーひっ!」
パソコンの画面を破壊しようとしたけど、首と冷たいものを突きつけられる。
果物ナイフだ。
「人に言えるの?そんなこと。この前ベラベラと話してたじゃん。何人もの異常者をバラして退学に追い込んだって」
「そ、それは…」
「それが、今度は自分の異常をバラされて退学に追い込まれる。ちゃんと繋がってるとは思わない?」
「…」
「だからさ」
「なっ!?やめて、お願い!いやあああああ!!!」
吉岡が私の服を脱がそうとする。
抵抗するが、ナイフを再び突きつけられて、体がすくむ。
その間にビリビリと上着を破られ、ブラジャーが露わになった。
それも乱暴に剥がされる。
「しかし残念だなあ、俺を脅そうとしなければもう少し泳がせてやったのに」
「い、いや。ごめんなさい。許してください」
「いまさら誰が許すの?脅かされるのは嫌だから、今から福田ちゃんの特別映像撮影して、俺が福田ちゃんを脅すね。これも因果応報だよ」
「お願い、お願いだから…!!!」
叶わない懇願をしながら、私は悟る。
私は、自分の性癖がバレることを恐れるあまり、人が隠したいことをバラして、破滅させた。
正義の側に立って悦に入り、自分を顧みなかった。
だからー、
ーこれ以上、僕たちを詮索するのはやめろ。
ーさもなくば、大いなる災いを受けることになるぞ
佐渡くんの言う通り、報いを受けて破滅した。
          
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