受難の魔王 -転生しても忌子だった件-

たっさそ

第64話 真偽眼

「あなた方のどちらかが勇者なのでしょう。あなた方に、この魔王の子と魔王を殺していただきたいのです。」




 一瞬の静寂。
 突然の申し出に、オレと銀介は違った反応を示した






「はん、あのちっこいのを殺せばいいんだろ? 簡単じゃねェか」




 そう言って銀介は黒髪の少年を見る。
 彼は空ろな瞳でぶつぶつとなにかうわ言を唱えているようだった


 銀介に視線を移せば、嗜虐心に満ちた目をしていた


 こいつの本質は、何も変わっていないようだ。




 以前、授業で自分の座右の銘を決めたことがある。
 その時の銀介の座右の銘は『他人の不幸は蜜の味』であった。


 人間のクズめ




「………できるわけねぇだろ。オレはそいつが何をしてきたかも知らないんだ。いきなり殺せって言われても困る。食事に毒混ぜて毒殺なり眠ってる時に暗殺なりで自分でやれよ。
 責任を人に押し付けるんじゃねえ!」




 そしてオレは、虚空を見つめて頬を涙で濡らす黒髪の少年とスバルを重ねていた
 そんな少年を殺せだぁ? しかも他人任せときたもんだ。正気の沙汰とは思えない


 この少年が何をしたかは知らないが、殺せと命じられて行動に移せるわけねぇだろ。


 オレは人を殺したことなんか一度もないし、本気で殺そうと思ったことは1度しかない。




「それに銀介。お前はまだ懲りていないようだな。」


「はっ、殺せと言われてもここは法治国家日本じゃねえし、面倒な隠蔽工作もする必要もねえときた。俺の行動が正当化されるんだ。あいつが何者かなんてどうでもいい。俺が正義なら、それでいいだろ」


 どこまでも、人を貶めて愉悦に浸るクズ野郎だ。


 それに、はなからこの老人を信用するつもりはなかったが、鎖で縛られた少年、さらに牢に閉じ込めて絶望する壊れかけの少年。




 これらを見て、勇者として少年を倒せと言われても、オレにはどちらが正義なのか、いまいちわからない。


 それどころか、オレは少年たちの味方をする方に軍配が上がる。


 幼い少年を鎖で縛って目隠しまでし、それを平然と行っている老人も、オレには銀介と同じクズにしか見えない。




『………。』




 虚空を眺めて呆然とする少年が、こちらの存在に気付いたのか、視線を向け




『……………殺してやる』




 深く、暗く、沈んだ声。瞳に涙を溜めこみ、怨嗟の声を喉の奥から絞り出した
 その眼光が貫くのは、司祭服の教皇。
 オレと銀介のことは視界に入っていないようだ


 どれほどの恨みがあるというのか、憎しみしか込められていないその瞳に、オレは戦慄した
 日本の小学生が、これほどの憎しみを込めた視線を向けることがあるだろうか。


 いや、ない。


 どれほどの屈辱を、どれほどの絶望を味わえばこれほどまでに禍々しい眼光になるというのか。
 少年は今まで、なにを見てここまで憎しみを溜めたのか、想像もできなかった




「どれだけ喚いても、その結界はあなたの力では破れません。そこで死ぬ運命にあるのですよ。さ、勇者様方、行きましょう。」




 ………きっと本来ならば、詳しく説明した後、オレと銀介の同情を誘ってからこの少年と邂逅する予定だったのだろう。


 メシを食わなかったせいで順序がメチャクチャになったようだな。
 ここだけ切り取ればオレの眼には司祭服の老人が悪者にしか見えない。




 そこを去る前に、少年を鑑定してみた


――――――


 個体名:リオル
  種族:???
  状態:隠蔽
  装備:布の服
  武器:――
  称号:???
  属性:???
  耐性:???
  加護:???
  特殊:???


――――――








 なんなんだ、こいつら


 何一つ有効な情報をもたらさねぇ




                   ☆








「クスクス………」




 再び教会地下から地上へと上がるための階段へと歩いていると、再びウサ耳の少年と出会った






「リオル君は傷心。キミ達は混乱。老人の目的は不明。正義はいったいどちらにあるのか。それをちゃんと見定めようね」




 オレの心を代弁するようなセリフを吐く。
 なんなんだ、こいつは。




「勇者様、こいつの戯言は気にしてはなりません。こいつは魔族の血が流れる汚れた種族。
 信用すると、足元をすくわれますよ」


「クス………いいよ。ただ、そうだね。真紅の髪の人と、銀髪の人。すぐにボクと会うことになるよ。そう決まっているんだ。舞台は整った。クスクス………」




 目隠しをしているにもかかわらず、少年は今のオレと銀介の髪の色を当てた
 なんなんだ、こいつ………






「さて、本来ならば私の仕事はあなた方を召喚するまで。後のことはリリライル王国国王に一任しております。これより国王の元まで案内いたします。」




 こっちの事情はお構いなしかい。


 アイザックとかいう老人はオレ達に背を向けて歩き始めた
 ウサ耳のことも気になったが、今の俺たちは無知だ。


 いろいろなことが落ち着いたら、助けてやろうと思う。先ほどの少年も含めて。






                ☆






 サンチェル大聖堂から外に出ると、そこは海に浮かぶ孤島だった。




 太陽がさんさんと熱波を浴びせてくる。
 ………熱い




「お気をつけください。大聖堂は結界で守られていますが、近くには大きな湖があり、青竜の住処となっております。」




「「竜!?」」




 なんということだ。
 この世界には竜が居るのか


 いや、そういえば先ほど白い髪の少女に対しても『竜車に戻っていろ』と言っていた。


 竜ってのはこの世界では普通の存在なのだろう。
 地球では考えられないな。




 孤島に掛かる長い長い架け橋。
 その端には、いくつもの馬車が置いてあった。
 馬車の中には、オレ達の召喚にかかわったであろう神官服の男女が馬車に乗り込んでいた。




 馬車といっても、それを引いているのが5mほどの灰色の竜であるのだが。




 そして、この孤島から見える陸地に、城のような建造物が映る。
 そこにリリライル国王とやらが居るのだろう。


 神官服の男女も関係者として皇帝とご対面ってか?


 はん、相手が偉かろうが、オレには関係ない。
 オレ達は被害者だ。危険なことはしたくない。


 しかし、相手は王。一番偉い立場の人間だろう。


 ………勇者という肩書が圧し掛かっているから今は高待遇だが、ここは異世界。
 何が起こるかわからない中、一人で彷徨うのは危険。


 媚びへつらうのは柄ではないが、なんとしても何かしらの援助をしてもらう必要がある。
 権力だの地位だの、馬鹿らしいが、それが力だ。


 それに屈した者は、銀介に殺されたスバルのように、処分されてしまうだろう。
 一度は命を捨てた身だ。だが、簡単にタマ取らせるような男になるつもりはねえ


 まずは対面してから相手の出方をうかがい、自己の利益しか考えていないようなら、どうにかして逃げ出そう。
 王とやらがオレ達のことをどう思っているか次第だ。
 それまでは下手に出るとしよう。






「ギンスケ殿はこの竜車に。タイガ殿はこちらの竜車にお乗りください」




 ささくれ立った心境のなか、促されるままに銀介とは別の竜車に乗り込むと


「あ………」
「………。」
「ん? あんたはたしか………」




 暴れるオレを羽交い絞めにしようとしていた黄緑色の髪をした女と
 先ほどすれ違った、白髪の少女だった。


 黄緑色の髪をした女は、俺の姿を見ると一度ビクッと体を震わせたが
 白髪の少女はチラリと一瞥しただけであった


「こ、このたび、タイガ様のお目付け役となりました、サチです! よよよよろしくおねがいしまひゅ!」




 かみかみだ。どうやらオレに怯えているみたいだ。
 どうやら、召喚されて早々銀介を蹴っ飛ばしているのを見て、乱暴な奴だと思っているようだ。


 残念だったな、そんな奴のお目付け役に任命されちまって。




 チラリと銀介の乗り込んだ馬車を見てみると、銀介の方の竜車には教皇が乗り込んでいた
 オレとは違い、銀介は黒髪の少年を殺すことに意欲的だ。


 人を陥れて踏みにじるのが大好きな奴だ。
 この場では銀介のような反応が好まれるのだろう。


 それに、銀介とオレの仲が悪いということは教皇も分かっているはずだ。
 だからオレと銀介を分けたんだな。




 大聖堂の入り口をうかがうと、鎖で縛られ目隠しをされたあのウサ耳の少年が神官服の男に促されて出てきた




 歩く程度ならば問題ないようだが、両手を拘束されたうえで首輪から鎖がつけられ、神官の男に乱暴に引っ張られていた




「いたっ、もー。苦しいんだからねー。丁重に扱ってくれないと舌噛んで自殺しちゃうよー」




 クスクスと含みのある笑みを浮かべながら、ウサ耳の少年は竜車に乗り込んだ




 彼の言った通り、すぐに会うことになりそうだ。




                  ☆




 竜車が出発して数分




 目の前の少女、サチが話しかけてきた




「その………タイガ様は、勇者さま、なんですよね………?」


「しらん。オレみたいなガキが、本当に勇者に見えるのか? オレはいきなり変なことに巻き込まれたとしか認識していない」


 イエスともノーとも言わない答えを返すと、サチは残念そうな顔になった


「そ、そう………ですか」


 俺よりも年上であろうサチに、オレはため息を吐いた
 なんなんだよ、この女。へりくだっても何も出ねぇぞ


「えと………それで、もう一人の方の、ギンスケさまとは、どういう関係なのでしょうか」


 竜車の中で何とか場を持たせようと、試行錯誤して話そうという気概は伝わる
 だが、その質問はするべきじゃなかったかもな。


 それを聞いた瞬間、膨れ上がったオレの殺気にサチは「ヒッ!」と悲鳴をもらした


「あいつは………オレの親友を殺した男だ。」




 オレは歯をかみしめ、きつく拳を握りしめた
 ただならぬオレの様子に、サチは息をのんだ




「ついさっきだ。親友が殺されたのはこんなところに呼び出されるほんの1分前だ!
 本当はこんなところでグズグズしてるわけにはいかないんだ!
 オレは今すぐにでもあいつを、銀介を殺してやりたい! でも、できねェんだよ!」




 少しでも銀介を殺そうと動けば、あのアイザックとかいう教皇が魔法で牽制して邪魔をする


 あんな老人の隙を突くこともできないんだ


 銀介から奪った銃の残りの弾数は7発。


 無駄に発砲して消費してしまうにはもったいない




 銀介を殺そうとしているせいか、あの老人はオレを警戒している


 警戒すべきはアイツなのに




「あいつは………人の絶望する顔を見るのが大好きなクズ野郎だ。
 オレの親友はそいつの毒牙にかかって………死んだ
 オレが守ってやれればよかったのに、守れなかった!!
 それどころか………自分や自分の家族にその矛先が向くのを恐れて………親友を裏切っちまった
 後悔してもしきれねぇよ………くそっ!!」




 イライラを竜車の座席に向けて八つ当たり気味に力任せに叩くと
 ―――バギャ! という音と共に砕けた


 力任せと言っても加減はしていた。そんなに強く叩くつもりではなかったのだが、思いのほか力が籠っていたようだ


「ヒッ!」


「………怖がらせてしまったようで、すまない」


「い、いえ………。辛かったのですね………。わたしも、目の前で家族が魔族に殺されたので、悔しい思いはよくわかります。」


「そうか………」


「それに、あちらの方がそのような人だとは思っても居ませんでした。わたしはてっきり、ギンスケ様が勇者で、タイガ様はそれを阻止するための魔王の手先かと疑っておりました。
 実はわたしやライナー様がタイガ様と同じ竜車に乗っているのはそれを見極めるためでして………」




 やっぱり疑われていたのかよ


「オレはこの世界のことなんて何一つ知らん。なのに勇者だとかそんなものに祭り上げられてもどうしたらいいのかわからん。
 だから、オレはこの世界がどうなろうとぶっちゃけどうだっていいんだ。
 オレはただ………銀介を殺してやりたい………。それだけだ。
 気をつけろよ。あいつはクズだ。
 人を苦しめることに快感を覚え、快楽の為に殺人を犯すようなキチガイだ。
 絶対にあいつのことだけは信用してはいけない………オレの親友のように、殺されちまう
 あと一歩で、あと一歩で銀介を殺すことができたのに!!
 お前らが勝手なことをするから!
 銀介を殺し損ねちまったじゃねぇかよ!! クソが!!」


「嘘は………言っていないようですね。しかと承りました」




 じっとこちらを見たサチは、深く頷いた
 オレの言葉がどこまで届いたのかはわからない


 もし、あいつがこれから勇者として活動することになれば、あいつのすることはすべて正当化されてしまうだろう。


 そう、たとえば快楽を求めて人を殺しても、正義の元に粛清したと誤認される


 そうなる未来が簡単に予想できてしまった




 スバルの仇を討つこともできず、銀介のようなクズが野放しになっている。
 そのことにオレは頭を抱えて唸った
 別に俺はこの世界がどーなろうと、どうだっていい。


 なにがスバルの仇を討つだ。
 結局場に流されて何もできずじまいじゃないか!


 スバルに合わせる顔がねぇよ




「サチ。」




 オレが頭を抱えていると隣から鈴のような声が聞こえた。
 発したのは今まで一言も発しなかった純白の少女




「は、はい。ライナー様」


「結局私は、この人を消さなくてもいいということですか?」


 少女は、物騒なことを言い放った
 消すとか、どれだけ警戒されてるんだよ、オレ。


「はい。わたしの真偽眼で、しかと見ましたから。この方は嘘はついておりません」




 真偽眼? わけわからない単語がまた出てきた




 ためしにサチを鑑定してみることにしよう






――――――


 個体名:サチ・フルール
  種族:人間族ヒューマン
  状態:良好
  装備:リリライル王宮真偽官服
  武器:鋼のロングソード
  称号:真偽官
  属性:――
  耐性:――
  加護:――
  特殊:真偽眼


――――――




 ………こいつもこいつで特殊な奴なんだろうか。


 わかることと言ったら、『真偽眼』というものを持っているということだ


 真偽眼を詳しく鑑定してみる




――――――


 真偽眼:人の言葉の真偽を計ることのできる魔眼


――――――




 ………この女、オレを試しやがったな




「そうですか。私は物騒なことは苦手ですので、ホッとしました」




 腹が立つが、仕方がない。
 オレは相手にとって不利益になりえない存在だからな


 散々だな。親友が殺された次の瞬間には、銀介を殺すこともできず、変なところに召喚され、妙な疑いを掛けられる




 マジやってらんねえ




                ☆








 竜車がリリライル王国の城に着くまで、目の前の少女たちと話すことにした。
 いろいろ疑われていたとはいえ、訳も分からずこの世界の事情に首を突っ込まされた身だ。
 そのくらい付き合ってくれてもいいだろう




「なあ、お前はあの黒髪の少年とはどういう関係なんだ?」




 白髪の、ライナー様と呼ばれていた女の子に、オレは聞いてみた


 無表情で檻に手をかざし、何事もなかったかのように、ただ作業をこなしただけという風にそこから離れていたが、少年の方はそうではなく、少女と何かしらの関係があったようだ




「関係? ………わかりません。知らないのです、なにも。」




 少女は透き通るような声でそう言った




「知らない? それは無いだろう。黒髪の少年の方はお前のことを知っているみたいだったぞ」


「………覚えていないのです。ですが………彼が敵だということは知っています。
 私は、彼を倒すために産まれてきたと教わりました。」


「ふーん、難儀なこって」




 オレは、先ほどの黒髪の少年に思いをはせる。
 少年は、彼女を信用していた。


 だが、彼女が何も覚えていないことに絶望していたようだ。


 それを知った少年は、元凶であろう教皇を睨みつけて『殺してやる』と呟いた


 ここだけ切り取れば馬鹿でもちょんでもわかる。


 教皇は黒髪の少年を嵌めて陥れた。正義はどちらにあると言われてもわからないが、少なくとも教皇ではない。


 オレたちが召喚されてすぐ、混乱するまま説明なんかせずに竜車に連れて行っとけばよかったんだ。
 説明を受けたおかげで事態が逆に混乱している。おかげでオレは現状を飲み込めてきた。


 なんか厄介なことに巻き込まれている。


 なんとか救えるものを救いだして逃げ出す道は無いだろうか………


 そのためにも情報を集めないといけないか。




「ですが………なんだか、彼を見ていると、胸のあたりがざわざわします。進んで敵対しようとは思いません」


「そうか。」




 魔法という不思議現象が日常になっている世界だ。
 記憶の消去とかもできるのかもしれない


 彼女が何も覚えていないというのは、何者かに少年との関係性を断つために記憶を奪われたと思うのが妥当だろうか。
 日本に居た時じゃ荒唐無稽な話だが、ここは魔法がある意味不明な世界だ。


 そう仮定しておいていいだろう。
 しかし、今は教皇を仮想敵として思考しているが本当にそれが正しいのかすらわからない


 オレが殺せと命令された少年の情報も集めておくべきだろう


「それで、なんでオレたちにあの少年を殺させようとする。あいつは何かしたのか?」


「なにをしたか………ですって?」


 オレが少年について聞くと、今度は黄緑色の髪の女。サチが殺気を膨らませた




「あの悪魔は、魔王の子です。魔物や魔族を束ねる王です。
 それだけで死んでしかるべき存在です。
 わたしは一年前、《大氾濫》にて魔界より魔族と魔物が大量に人間界に侵攻してきた時に、村ごとわたしの家族は殺されました。
 魔王は人間界を手に入れるために大量に魔物を人間界に放ち、そして蹂躙しようとしているのです
 それに、言い伝えでは神子様は魔王を討ち、魔王の子は神を地に落とすために衝突していたらしいのです。
 もし神であるダゴナンライナー様が敗れるようなことがあれば………世界は崩壊すると
 ならば魔王の子と魔王を殺すしかないではありませんか!
 魔王の子は魔族の筆頭です。魔王の子と魔王が死んで平和になるならそれでいいじゃないですか!
 あんな奴がいるから!! わたしのお母さんは死んでしまったんですよ!!
 アイツさえいなければ、いまもお母さんと、お父さんと一緒に暮らしていたはずなのに!!」




「サチ。おちついて。」


 白髪の少女がサチの手を握って落ち着かせる


 サチはハッと顔をあげると、申し訳なさそうに頭を下げた




「すみません」
「いや、オレも無神経なことを聞いたようで、すまなかったな」
「いえ、タイガ様は敵のことを知ろうとしただけです。タイガ様が謝る必要はありません」






 それからさらに話を聞いてわかったことは


 【魔王】と対となるのが【神】であるらしい。


 【魔王】と【神】 【魔王の子】と【神子】がその下位互換だろうか。


 魔王と神が衝突し、神が負けると世界の崩壊という状況。
 そして魔王は何が目的なのか、人間界に魔物や魔族を送り込んでいるという。


 人間も滅びる運命が待ち受ける中引くわけにもいかないってか。


 オレにとっちゃこんな世界はどうだっていいんだがな。
 オレは、銀介を殺すことができれば、それでいい。




 しかし、サチ目線で考えると、少年のことも悪人に見えてしまう


 結局、何が正しいのか全く分からないな。















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