チートなお家と精霊とスローライフ!
キミのことを忘れていたわけじゃないよ。
 「ヒッ、ヒィッ!?」
 「リ、リィンちゃん・・・・・・早く・・・・・・逃げ・・・・・・・・・・・・て」
 倒れているメディーラさんがリィンに向かってそう言うけど足が竦んで動けない。そのようすを見た悪魔はニタリと不敵な笑みを浮かべながら、ゆっくりゆぅ〜っくりとリィンに歩いて近づいてくる。
 「た、助けて・・・・・・」
 リィンはその一言をやっと絞り出したのだが、誰も助けにきてくれるようすがない。そう、全員目の前にいる者にやられてしまったからだ。
 なぜこんな状況になっているのか? そのことを理解するには、すこし時間を遡らなければならない。
  〜〜〜 数十分前 〜〜〜
「あ、あのぉ〜・・・・・・イットウ・・・・・・くん?」
 床の隅っこで丸まっている子狐に戸惑いながら話しかけるが、まったく返事をしてくれない。それもそのはず、イットウは誰がどうみてもわかる通りふて腐れているのだから。
お家に帰ってきてリビング入ってみたら、イットウくんがソファーの上で丸まっていた。
 最初みたときは イットウくん寝ているんだぁ〜。って思ってたけど、違った! ほったらかしされたから拗ねちゃったみたいだ。まさかこんなことになってたとはっ!?
 「あの、そのぉ〜・・・・・・ね。ごめんね、イットウくん。
 あまりにもイットウくんが気持ちよさそうに寝てたから起こすのは悪いかなぁ〜? って思ってね」
 正確には気絶したイットウくんを放置した。って言った方が合ってるけど、拗ねられると罪悪感を感じちゃうよ。
 「・・・・・・キュゥ〜ン?」
 「リィンちゃん、イットウくんはなんて言ってるの?」
 「えぇ〜っとですね。 どうせボクのことなんて忘れてたんでしょ? って言ってます」
 「・・・・・・コンッ!」
 「さらに、ボクのことなんてほっといて遊べばいいじゃんっ! って言ってます」
 これは鬼ごっことかの遊びで仲間はずれにされたような感じと一緒であっているのかな?
 「あ、あのねイットウくん。さっきも言ったけどさ、キミのことを忘れていたわけじゃないよ。本当に・・・・・・ね?」
 「・・・・・・キュゥ〜ン?」
 イットウくんが顔をこっちに向けながら、 本当? って言ってくる。
 「本当だよ。なんでもしてあげるから許して、ね?」
 「キュゥ〜ン?」
 え、なんでも? 本当になんでもしてくれるの? ってイットウくんは言ってくる。
 「う、うん・・・・・・本当だよ?」
 「キュゥ〜〜〜ン・・・・・・」
 イットウくんは、 だったらぁ〜〜〜・・・・・・。 って言いながら立ち上がり、身体をこっちに向けてくると前かがみに気味に姿勢を低くする。
 なんだろう、イヤな予感しかない。
 「コォォォーーーンッ!!」
 ボクと遊んでぇぇぇーーーっ!! と言いながらリィンに飛びついてきた!
 「うにゃあっ!?」
 「キュゥ〜〜〜ンッ! ペロペロ」
 イットウくんはリィンを押し倒すとモフモフの身体を擦りつけてきたり、顔や首すじをペロペロと舐めてきたりしてきた!
 「ヒャワッ!? ちょっ! 止め、アハハッ! く・・・・・・くすぐったいよっ!! 汚れが移っちゃうから、もう止めて!」
 「コンッ!」
 イットウくんは止めないよぉ〜! と言いながら続けてくる。
 「いいなぁ〜・・・・・・気持ち良さそう」
 「仲直りしたのは喜ばしいことだけど、ちょっと羨ましい光景ね。私と変わって欲しいわ」
 「ふ、二人ともそんなこと言ってないで、ヒャウッ! イ、イットウくんを止めてぇぇぇえええええええっっっ!!?」
 イットウくん! もう止めてっ!! リィンのライフは0に近いよぉぉぉおおおおおおおおおおおおっっっ!!!?
 「イットウくん、そろそろ止めてあげて?」
 「キュ〜ン」
 ええ〜、まだ遊び足りないよぉ〜。 と言いつつも止めてくれるイットウくん。
 「ハァ・・・・・・ハァ〜・・・・・・リィンも今度からは気をつけるからぁ・・・・・・だから許して、イットウくん」
 「コンッ!」
 イットウくんは、 わかった! って返事をしてくれたのはいいけどぉ〜、イットウくんの身体に土汚れが移っちゃった。
 「イットウくんも汚れちゃったから、お風呂に連れて行かないとね」
 「そうね。イットウくんもお風呂に入ってらっしゃい」
 「コンッ!」
 え、リィンとお風呂に入れるの? やったぁー! お風呂入るぅー! ってイットウくんは喜んでいる。
 「正直・・・・・・お風呂入るのイヤがるって思ってた」
 うん、リーザ様と同じでお風呂をイヤがるとリィンも思ってた。
 「コンッ!」
 「リィン・・・・・・イットウくんは・・・・・・なんて言ってるの?」
 「ボク、お風呂大好きだよっ! ってイットウくんは言ってます」
 「ん、そうなの・・・・・・意外」
 ピンポォーンッ!
 「インターフォン? セラが帰ってきたのかな?」
 カチャリ!
 あれ? カギを開けた? そもそもカギなんてお家に入るときに閉めたっけ?
 ガチャッ!
 いや待って、そもそもセラはお家のカギを持ってってないから掛けたカギを開けれないはずだよね? ・・・・・・まさかぁ!?
 バタンッ!?  シュタッ!? バタンッ!?
 「たっっっっっっだいまぁぁぁぁぁぁああああああああああああっっっっっっ!!!!?」
 予想通りのが人がリビングのドアを開けてきたっ!!って言うよりも女神って言った方があっている!
 「「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・出たよ」」
 「キュ〜〜〜ン・・・・・・・」
 イットウくんにも、 うわぁ〜〜〜・・・・・・。 って言われてる。
 「ちょっ!? なによっ!! 私が帰ってきただけで、そんなに困るの?」
 「「うん」」
 しかも即答っ!?
 「あとさ・・・・・・玄関のドアからリビングのドアまで走る音がしなかったけど・・・・・・どうやって移動したの?」
 「リーザ、簡単な方法よ。飛んだのよ!」
 「「ハァ?」」
 「だから、ここまで玄関から一直線に飛んでここのドアを開けたのよ。一秒でも早く会いたかったからねぇ!!」
 玄関からリビングまで飛ぶ。って、どれだけの脚力があるのっ!?
 「バカじゃないの?」
 「ん・・・・・・力のムダ遣い」
 「ち、力のムダ遣いじゃないですぅ〜! 飛んだおかげで一秒でも早くからぁ〜! ムダ遣いじゃないですよぉ〜〜〜!!」
 お姉ちゃん、子供の言いわけみたくなってるよ。
 「ところでぇ〜、なんでリーザとリィンちゃんは汚れてるの?」
 「ああ〜・・・・・・それはね・・・・・・庭でマナ石を取ってたから汚れた」
 「ハァ? マナ石?」
 「うん・・・・・・マナ石」
 「ここに世界樹がないのにマナ石が出来るわけがぁ・・・・・・まさかっ!?」
 「うん・・・・・・ここらへんのマナが濃いからマナ石が出来るようになった」
 「ハァ〜・・・・・・もう呆れてなにも言えないわ」
 お姉ちゃんは手を頭に当てて呆れかえっている。多分もう怒ってもしょうがないって感じているんだろうと思う。
 「でもわかってるわよね? このことが世間に知られたら、大変なことになるんじゃない?」
 「そこらへんはほら・・・・・・リィンが錬金術で加工したら怪しまれないんじゃないの・・・・・・錬金術で加工してあれば・・・・・・どこでマナ石を手に入れたの? って聞かれても・・・・・・商人から買い取りました。って言えるし」
 「一理あるわね。マナ石を売るのは最終手段って考えておきましょう」
 「・・・・・・ん、そうしておこう・・・・・・じゃあお風呂入ってくる・・・・・・リィン、イットウくん・・・・・・行こう」
 お姉ちゃんはリーザさんのその言葉を聞いた瞬間、目を見開いて険しい顔つきで話し出した。
 「ッ!? ちょいちょいちょいちょいちょいっ!!!? ちょいとまっっったぁぁぁああああああああああああっっっ!!!?」
 「・・・・・・なに?」
 「わ、私の聞き間違いじゃなかったらぁ、リーザとリィンちゃんが一緒にお風呂入ろうとしてるんですけどぉ〜〜〜!!!」
 「そうだよ・・・・・・あと、イットウくんも一緒に入る」
 「・・・・・・許さん!!」
 ドスッ!?
 リーザさんの鳩尾にお姉ちゃんの拳が突き刺さった。
 「ゴフッ!?」
 そして、リーザさんはその言葉とともに床に倒れてしまった。
 「リ、リーザッ!? お姉様! なんのおつもりですかっ!!?」
 「黙りなさい。[エアバレット]!!」
 ドスッ!? と言うような音した瞬間、メディーラさんは床へ倒れてしまい痛そうにお腹を抱える。
 「メディーラさんっ!?」
 「リィ〜ンちゃぁぁぁ〜〜〜ん・・・・・・」
 「ヒィッ!?」
 こ、怖い!! 逃げなきゃっ!!
 「ヒャァッ!?」
 逃げ出そうとした瞬間、慌てたせいなのか床に転んでしまった。
 「コンッ!」
 イットウくんがリィンを守ろうとお姉ちゃんの目の前に出た!
 「子狐風情がぁ〜、私に敵うと思うな・・・・・・[パラライズ]」
 「キャインッ!?」
 イットウくんは一瞬でやられてしまった。
「フヘッ、フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒへへへへへへへへへへへへッ!!?」
 お姉ちゃんは不敵な笑いをしながら転んでしまったリィンを見つめてくる。
 「ヒッ、ヒィッ!?」
 「リ、リィンちゃん・・・・・・早く・・・・・・逃げ・・・・・・・・・・・・て」
 倒れているメディーラさんがリィンに向かってそう言うけど足が竦んで動けない。そのようすを見た“お姉ちゃん”はニタリと不敵な笑みを浮かべながら、ゆっくりゆぅ〜っくりとリィンに歩いて近づいてくる。
 「た、助けて・・・・・・」
 リィンはその一言をやっと絞り出したのだが、誰も助けにきてくれるようすがない。そう、全員目の前にいる者にやられてしまったからだ。
 そして! ここでやっと文頭の光景に戻ってきたのだっ!!
 「リ、リィンちゃん・・・・・・早く・・・・・・逃げ・・・・・・・・・・・・て」
 倒れているメディーラさんがリィンに向かってそう言うけど足が竦んで動けない。そのようすを見た悪魔はニタリと不敵な笑みを浮かべながら、ゆっくりゆぅ〜っくりとリィンに歩いて近づいてくる。
 「た、助けて・・・・・・」
 リィンはその一言をやっと絞り出したのだが、誰も助けにきてくれるようすがない。そう、全員目の前にいる者にやられてしまったからだ。
 なぜこんな状況になっているのか? そのことを理解するには、すこし時間を遡らなければならない。
  〜〜〜 数十分前 〜〜〜
「あ、あのぉ〜・・・・・・イットウ・・・・・・くん?」
 床の隅っこで丸まっている子狐に戸惑いながら話しかけるが、まったく返事をしてくれない。それもそのはず、イットウは誰がどうみてもわかる通りふて腐れているのだから。
お家に帰ってきてリビング入ってみたら、イットウくんがソファーの上で丸まっていた。
 最初みたときは イットウくん寝ているんだぁ〜。って思ってたけど、違った! ほったらかしされたから拗ねちゃったみたいだ。まさかこんなことになってたとはっ!?
 「あの、そのぉ〜・・・・・・ね。ごめんね、イットウくん。
 あまりにもイットウくんが気持ちよさそうに寝てたから起こすのは悪いかなぁ〜? って思ってね」
 正確には気絶したイットウくんを放置した。って言った方が合ってるけど、拗ねられると罪悪感を感じちゃうよ。
 「・・・・・・キュゥ〜ン?」
 「リィンちゃん、イットウくんはなんて言ってるの?」
 「えぇ〜っとですね。 どうせボクのことなんて忘れてたんでしょ? って言ってます」
 「・・・・・・コンッ!」
 「さらに、ボクのことなんてほっといて遊べばいいじゃんっ! って言ってます」
 これは鬼ごっことかの遊びで仲間はずれにされたような感じと一緒であっているのかな?
 「あ、あのねイットウくん。さっきも言ったけどさ、キミのことを忘れていたわけじゃないよ。本当に・・・・・・ね?」
 「・・・・・・キュゥ〜ン?」
 イットウくんが顔をこっちに向けながら、 本当? って言ってくる。
 「本当だよ。なんでもしてあげるから許して、ね?」
 「キュゥ〜ン?」
 え、なんでも? 本当になんでもしてくれるの? ってイットウくんは言ってくる。
 「う、うん・・・・・・本当だよ?」
 「キュゥ〜〜〜ン・・・・・・」
 イットウくんは、 だったらぁ〜〜〜・・・・・・。 って言いながら立ち上がり、身体をこっちに向けてくると前かがみに気味に姿勢を低くする。
 なんだろう、イヤな予感しかない。
 「コォォォーーーンッ!!」
 ボクと遊んでぇぇぇーーーっ!! と言いながらリィンに飛びついてきた!
 「うにゃあっ!?」
 「キュゥ〜〜〜ンッ! ペロペロ」
 イットウくんはリィンを押し倒すとモフモフの身体を擦りつけてきたり、顔や首すじをペロペロと舐めてきたりしてきた!
 「ヒャワッ!? ちょっ! 止め、アハハッ! く・・・・・・くすぐったいよっ!! 汚れが移っちゃうから、もう止めて!」
 「コンッ!」
 イットウくんは止めないよぉ〜! と言いながら続けてくる。
 「いいなぁ〜・・・・・・気持ち良さそう」
 「仲直りしたのは喜ばしいことだけど、ちょっと羨ましい光景ね。私と変わって欲しいわ」
 「ふ、二人ともそんなこと言ってないで、ヒャウッ! イ、イットウくんを止めてぇぇぇえええええええっっっ!!?」
 イットウくん! もう止めてっ!! リィンのライフは0に近いよぉぉぉおおおおおおおおおおおおっっっ!!!?
 「イットウくん、そろそろ止めてあげて?」
 「キュ〜ン」
 ええ〜、まだ遊び足りないよぉ〜。 と言いつつも止めてくれるイットウくん。
 「ハァ・・・・・・ハァ〜・・・・・・リィンも今度からは気をつけるからぁ・・・・・・だから許して、イットウくん」
 「コンッ!」
 イットウくんは、 わかった! って返事をしてくれたのはいいけどぉ〜、イットウくんの身体に土汚れが移っちゃった。
 「イットウくんも汚れちゃったから、お風呂に連れて行かないとね」
 「そうね。イットウくんもお風呂に入ってらっしゃい」
 「コンッ!」
 え、リィンとお風呂に入れるの? やったぁー! お風呂入るぅー! ってイットウくんは喜んでいる。
 「正直・・・・・・お風呂入るのイヤがるって思ってた」
 うん、リーザ様と同じでお風呂をイヤがるとリィンも思ってた。
 「コンッ!」
 「リィン・・・・・・イットウくんは・・・・・・なんて言ってるの?」
 「ボク、お風呂大好きだよっ! ってイットウくんは言ってます」
 「ん、そうなの・・・・・・意外」
 ピンポォーンッ!
 「インターフォン? セラが帰ってきたのかな?」
 カチャリ!
 あれ? カギを開けた? そもそもカギなんてお家に入るときに閉めたっけ?
 ガチャッ!
 いや待って、そもそもセラはお家のカギを持ってってないから掛けたカギを開けれないはずだよね? ・・・・・・まさかぁ!?
 バタンッ!?  シュタッ!? バタンッ!?
 「たっっっっっっだいまぁぁぁぁぁぁああああああああああああっっっっっっ!!!!?」
 予想通りのが人がリビングのドアを開けてきたっ!!って言うよりも女神って言った方があっている!
 「「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・出たよ」」
 「キュ〜〜〜ン・・・・・・・」
 イットウくんにも、 うわぁ〜〜〜・・・・・・。 って言われてる。
 「ちょっ!? なによっ!! 私が帰ってきただけで、そんなに困るの?」
 「「うん」」
 しかも即答っ!?
 「あとさ・・・・・・玄関のドアからリビングのドアまで走る音がしなかったけど・・・・・・どうやって移動したの?」
 「リーザ、簡単な方法よ。飛んだのよ!」
 「「ハァ?」」
 「だから、ここまで玄関から一直線に飛んでここのドアを開けたのよ。一秒でも早く会いたかったからねぇ!!」
 玄関からリビングまで飛ぶ。って、どれだけの脚力があるのっ!?
 「バカじゃないの?」
 「ん・・・・・・力のムダ遣い」
 「ち、力のムダ遣いじゃないですぅ〜! 飛んだおかげで一秒でも早くからぁ〜! ムダ遣いじゃないですよぉ〜〜〜!!」
 お姉ちゃん、子供の言いわけみたくなってるよ。
 「ところでぇ〜、なんでリーザとリィンちゃんは汚れてるの?」
 「ああ〜・・・・・・それはね・・・・・・庭でマナ石を取ってたから汚れた」
 「ハァ? マナ石?」
 「うん・・・・・・マナ石」
 「ここに世界樹がないのにマナ石が出来るわけがぁ・・・・・・まさかっ!?」
 「うん・・・・・・ここらへんのマナが濃いからマナ石が出来るようになった」
 「ハァ〜・・・・・・もう呆れてなにも言えないわ」
 お姉ちゃんは手を頭に当てて呆れかえっている。多分もう怒ってもしょうがないって感じているんだろうと思う。
 「でもわかってるわよね? このことが世間に知られたら、大変なことになるんじゃない?」
 「そこらへんはほら・・・・・・リィンが錬金術で加工したら怪しまれないんじゃないの・・・・・・錬金術で加工してあれば・・・・・・どこでマナ石を手に入れたの? って聞かれても・・・・・・商人から買い取りました。って言えるし」
 「一理あるわね。マナ石を売るのは最終手段って考えておきましょう」
 「・・・・・・ん、そうしておこう・・・・・・じゃあお風呂入ってくる・・・・・・リィン、イットウくん・・・・・・行こう」
 お姉ちゃんはリーザさんのその言葉を聞いた瞬間、目を見開いて険しい顔つきで話し出した。
 「ッ!? ちょいちょいちょいちょいちょいっ!!!? ちょいとまっっったぁぁぁああああああああああああっっっ!!!?」
 「・・・・・・なに?」
 「わ、私の聞き間違いじゃなかったらぁ、リーザとリィンちゃんが一緒にお風呂入ろうとしてるんですけどぉ〜〜〜!!!」
 「そうだよ・・・・・・あと、イットウくんも一緒に入る」
 「・・・・・・許さん!!」
 ドスッ!?
 リーザさんの鳩尾にお姉ちゃんの拳が突き刺さった。
 「ゴフッ!?」
 そして、リーザさんはその言葉とともに床に倒れてしまった。
 「リ、リーザッ!? お姉様! なんのおつもりですかっ!!?」
 「黙りなさい。[エアバレット]!!」
 ドスッ!? と言うような音した瞬間、メディーラさんは床へ倒れてしまい痛そうにお腹を抱える。
 「メディーラさんっ!?」
 「リィ〜ンちゃぁぁぁ〜〜〜ん・・・・・・」
 「ヒィッ!?」
 こ、怖い!! 逃げなきゃっ!!
 「ヒャァッ!?」
 逃げ出そうとした瞬間、慌てたせいなのか床に転んでしまった。
 「コンッ!」
 イットウくんがリィンを守ろうとお姉ちゃんの目の前に出た!
 「子狐風情がぁ〜、私に敵うと思うな・・・・・・[パラライズ]」
 「キャインッ!?」
 イットウくんは一瞬でやられてしまった。
「フヘッ、フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒへへへへへへへへへへへへッ!!?」
 お姉ちゃんは不敵な笑いをしながら転んでしまったリィンを見つめてくる。
 「ヒッ、ヒィッ!?」
 「リ、リィンちゃん・・・・・・早く・・・・・・逃げ・・・・・・・・・・・・て」
 倒れているメディーラさんがリィンに向かってそう言うけど足が竦んで動けない。そのようすを見た“お姉ちゃん”はニタリと不敵な笑みを浮かべながら、ゆっくりゆぅ〜っくりとリィンに歩いて近づいてくる。
 「た、助けて・・・・・・」
 リィンはその一言をやっと絞り出したのだが、誰も助けにきてくれるようすがない。そう、全員目の前にいる者にやられてしまったからだ。
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