チートなお家と精霊とスローライフ!
その笑顔・・・・・・プライスレス
 「お・・・・・・おお! ぉぉぉおおおおおおっ!!?」
 椅子に座っているリィンがこう言うのも仕方がない。だってさ、テーブルの上にはバケットの中にフワフワで柔らかそうなパンが入っていて、その隣のお皿には野菜の真ん中にアイスクリームのようにまん丸いマッシュポテトが乗っかってるポテトサラダにティーカップの中から良い香りがしてくるトロトロの黄色い液体、そうコーンポタージュが入ってる。
 そしてなによりも油でテカテカと光っている焦げ目の付いた大きいウィンナーが美味しそう。
 「・・・・・・美味しそう、あっ!? その前にセラ」
 「はい、なんでしょうか?」
 「イットウくんのご飯用意してあげないといけないね」
 あ!? でもキツネってどんなのを食べるんだろう? 野生のキツネなら肉食だったから生肉を用意すれば良いのかな?
 「私が用意するので大丈夫ですよ。リィン様」
 セラはそう言いテーブルに置いてあるお皿を手に取ると、食べ物をヒョイヒョイ入れて盛りつける。そして盛りつけが終わるとイットウくんの目の前に置いた。
 「ちょっ、セラッ!?」
 「大丈夫ですよリィン様」
 「いやいやいやいやっ!? 動物でしょ? 食べさせて良いの?」
 場合のよっちゃキツネにとってダメな食べ物が入れちゃってる可能性があるでしょ?
 「イットウ様は動物ではなく霊獣なので、人間と同じ食べ物を食しても大丈夫ですよ・・・・・・・と言うよりも人の食べ物の方が良いかもしれません」
 「どうして?」
 「えっとぉ・・・・・・霊獣になりますと魔力だけじゃなく知性とか味覚感覚とかが上がるので、その、なんと言いましょうか・・・・・・グルメになる霊獣が多いんですよ」
 「霊獣になるとグルメになる・・・・・・ん? んんんんん?」
 「生肉や木ノ実などはそのまま食べると味気がありませんから飽きてしまうんですよ。しかも食料にありつけない日もあるみたいなので、お腹空いたまま一夜を過ごす日もあるみたいですよ」
 まぁ、野生の動物はその日暮らしがしている種類が多いからね。
 「なので、霊獣なった生き物は人の作った美味しい食べ物を求めて人型になって村に住んだり、守り神になりと、人からご飯をいただくようなことをしているみたいですね・・・・・・美味しい食事にありつくためだけに」
 「へぇー・・・・・・ってぇ! 霊獣って人型になれるの!?」
 「なれますよ。ただイットウ様の場合、まだ幼いので人型になるのは出来ないと思います」
 「イットウくん。人に変身出来る?」
 「キュゥ〜〜〜ン」
 イットウくんはそう鳴きながらクビを横に振って否定してくる。なんだろう、僕にはまだ出来ないよぉ〜! って言ってきてる気がするのは気のせいだろうか?
 「コンッ!? コンッ!?」
 ん? もしかして、それよりも早く朝ごはんを食べようよ! って言って来てるのかな?
「イットウくんがご飯を食べたそうだから食事にしようか・・・・・・ってあれ、セラ?」
 「・・・・・・まさかそんなことは、あり得な・・・・・・・・・・・・いや、まさかリィン様が・・・・・・」
 いまのやり取りを見てて、なにか気になるところがあったのかな? 特に気にするようなところはなかったと思うんだけどぉ・・・・・・。
 「セラ?」
 「ん? あっ!? なんでしょうかリィン様?」
 「ご飯食べよう」
 「そ、そうですね。朝食に致しましょう」
 考え込んだり慌てたり、変なセラだねぇ。
 セラが向かいのイスに座ると右手でバケットに入ってるフワフワなパンを取り左手を上にかざし始めた。
 「【ファイアトーチ】」
 セラの手のひらから火が出てきてパンの表面を焼いていくと部屋の中にいい匂いが漂ってくる。
 「ふわぁ〜〜〜〜〜〜!!」
 こんがりきつね色になったところでヒョイヒョイサラダとウィンナーを乗せたら、二つ折りにしてリィンのお皿の上に置く。
 「セラ、スゴォォォオオオオオオイッッッ!! それ、どんな魔法なの」
 「本来【ファイアトーチ】はロウソクや薪に火を点けたりするための生活魔法なので、大抵の人なら使えますよ」
 「へぇー、そうなんだぁ〜〜〜・・・・・・ん?」
 ちょっと待って、なんかおかしくない? だってさ、ロウソクや薪に火を点けるための生活魔法ってことはだよ。もしかしたら、セラがいま出しているようなソフトボールぐらいの大きさの火じゃなくて、マッチやライターほどの大きさが普通の大きさなのかもしれないんじゃない?
 「・・・・・・あら? リィン様、先にお召し上がりしてもよろしかったんですよ」
 「あ、うん・・・・・・先に食べちゃったら、なんか悪いかなぁ〜? って思って」
 「フフッ、リィン様はお利口様ですね」
 うん、深く考えるのを止めておこう。自分自身のためにも・・・・・・ね。
 「私の分も用意出来たのでいただきましょう」
 「・・・・・・うん、そうだね」
 セラがこっちを向きながらそう言ってくるので、リィンは魔法のことを考えるのを止めた。
 「「いただきます!」」
 「コンッ!」
 リィンはそう言い終えると目の前のお皿に置かれたパンを手に取り口に頬張り食べる。
 「ンン〜〜〜ッ!!?」
 噛めばサラダのシャキシャキ感とウィンナーのパリパリという音が口の中で心地いい音を奏でてるぅ〜・・・・・・しかも、ウィンナーから溢れ出てくる肉汁が言葉に表せないほど美味い。
 「・・・・・・美味しい」
 「褒めていただき、ありがとうございます。リィン様」
 「こんなに美味しい料理を毎日食べられるなんて、リィンとっても幸せだよぉ〜」
 しかも朝食をこんなにたくさん作って・・・・・・んん?
 「どうなされました。リィン様?」
 「いや・・・・・・二人分の食事としてはなんか量が多いなぁ〜、って思ってさ」
 「ああ、それはですね。朝早くにお客様がお見えするので・・・・・・」
 ピンポォーンッ!?
 インターホンの音? しかも朝からくるってことは、郵便配達員でも来たのかな? ・・・・・・いや、異世界にそんな人来ないか。
 「どうやらその方達が着いたようですね。私が口で説明するよりも会った方が早いので連れてきます。リィン様、少々お待ちください」
 「あ、うん」
 セラはイスから立ち上がると歩いてリィビングを出て行ってしまった。
 「お客様って一体誰なんだろ、うわっと!?」
 えっ!? イットウくん・・・・・・なんで膝に乗ってきたの?
 「コンッ!」
 甘えたいのかな? ・・・・・・いや、そんな感じじゃなそう。
 そう言いながら床に置いてあった皿に目を向けると、なんと空になっているではないか!! しかもリィンが持っているセラ特製パンとリィンの顔をイットウくんは交互に見ている。
 「・・・・・・ひょっとしてイットウくん、これ欲しいの?」
 「コンッ!」
 うん、ちょうだい! って言ってきてる感じだねっ!!
 「こっ、これはリィンのだから食べちゃ駄目だよイットウくん! 」
 「キュゥ〜ン!」
 なんだろう。イットウくんの顔を見ていると、 えぇ〜・・・・・・それ、美味しそうだから僕も食べてみたいよぉ〜。 って言ってる気がする。気のせいだよね? これ、絶対気のせいだよねっ!?
 「キュゥ〜ン・・・・・・キュゥ〜ン!」
 「ふぁぁぁああああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!!?」
 イットウくんが それちょうだい! ねぇ、ちょうだい! って言ってきてる気がするよぉぉぉおおおおおおっっっ!!!? ヤバイッ!! 可愛すぎて直視出来ないっっっ!!!?
 「ちょっとだけ・・・・・・ほんのちょっとだけなら・・・・・・」
 「コンッ!?」
 イットウくんの ホント! ワァーイ、ありがとうっ!! と言ってそうなその笑顔・・・・・・プライスレス。
 「駄目ですよイットウ様、リィン様の持っているパンが欲しいのでしたら、同じのをお作りするので少々待ってください」
 リビングのドアの手前にセラが立っていた。多分、気配を押し殺してリビングに入って来たんだと思う。
 「あっ!? セラ!」
 「どうぞ、お入りください」
 セラが廊下に向かってそう言うと、二人の女の人が入ってくる。
 「お、お邪魔しまぁ〜す」
 「・・・・・・久しぶり」
 そう、リィンがこうなってしまった原因を作った張本人たちが・・・・・・。
 椅子に座っているリィンがこう言うのも仕方がない。だってさ、テーブルの上にはバケットの中にフワフワで柔らかそうなパンが入っていて、その隣のお皿には野菜の真ん中にアイスクリームのようにまん丸いマッシュポテトが乗っかってるポテトサラダにティーカップの中から良い香りがしてくるトロトロの黄色い液体、そうコーンポタージュが入ってる。
 そしてなによりも油でテカテカと光っている焦げ目の付いた大きいウィンナーが美味しそう。
 「・・・・・・美味しそう、あっ!? その前にセラ」
 「はい、なんでしょうか?」
 「イットウくんのご飯用意してあげないといけないね」
 あ!? でもキツネってどんなのを食べるんだろう? 野生のキツネなら肉食だったから生肉を用意すれば良いのかな?
 「私が用意するので大丈夫ですよ。リィン様」
 セラはそう言いテーブルに置いてあるお皿を手に取ると、食べ物をヒョイヒョイ入れて盛りつける。そして盛りつけが終わるとイットウくんの目の前に置いた。
 「ちょっ、セラッ!?」
 「大丈夫ですよリィン様」
 「いやいやいやいやっ!? 動物でしょ? 食べさせて良いの?」
 場合のよっちゃキツネにとってダメな食べ物が入れちゃってる可能性があるでしょ?
 「イットウ様は動物ではなく霊獣なので、人間と同じ食べ物を食しても大丈夫ですよ・・・・・・・と言うよりも人の食べ物の方が良いかもしれません」
 「どうして?」
 「えっとぉ・・・・・・霊獣になりますと魔力だけじゃなく知性とか味覚感覚とかが上がるので、その、なんと言いましょうか・・・・・・グルメになる霊獣が多いんですよ」
 「霊獣になるとグルメになる・・・・・・ん? んんんんん?」
 「生肉や木ノ実などはそのまま食べると味気がありませんから飽きてしまうんですよ。しかも食料にありつけない日もあるみたいなので、お腹空いたまま一夜を過ごす日もあるみたいですよ」
 まぁ、野生の動物はその日暮らしがしている種類が多いからね。
 「なので、霊獣なった生き物は人の作った美味しい食べ物を求めて人型になって村に住んだり、守り神になりと、人からご飯をいただくようなことをしているみたいですね・・・・・・美味しい食事にありつくためだけに」
 「へぇー・・・・・・ってぇ! 霊獣って人型になれるの!?」
 「なれますよ。ただイットウ様の場合、まだ幼いので人型になるのは出来ないと思います」
 「イットウくん。人に変身出来る?」
 「キュゥ〜〜〜ン」
 イットウくんはそう鳴きながらクビを横に振って否定してくる。なんだろう、僕にはまだ出来ないよぉ〜! って言ってきてる気がするのは気のせいだろうか?
 「コンッ!? コンッ!?」
 ん? もしかして、それよりも早く朝ごはんを食べようよ! って言って来てるのかな?
「イットウくんがご飯を食べたそうだから食事にしようか・・・・・・ってあれ、セラ?」
 「・・・・・・まさかそんなことは、あり得な・・・・・・・・・・・・いや、まさかリィン様が・・・・・・」
 いまのやり取りを見てて、なにか気になるところがあったのかな? 特に気にするようなところはなかったと思うんだけどぉ・・・・・・。
 「セラ?」
 「ん? あっ!? なんでしょうかリィン様?」
 「ご飯食べよう」
 「そ、そうですね。朝食に致しましょう」
 考え込んだり慌てたり、変なセラだねぇ。
 セラが向かいのイスに座ると右手でバケットに入ってるフワフワなパンを取り左手を上にかざし始めた。
 「【ファイアトーチ】」
 セラの手のひらから火が出てきてパンの表面を焼いていくと部屋の中にいい匂いが漂ってくる。
 「ふわぁ〜〜〜〜〜〜!!」
 こんがりきつね色になったところでヒョイヒョイサラダとウィンナーを乗せたら、二つ折りにしてリィンのお皿の上に置く。
 「セラ、スゴォォォオオオオオオイッッッ!! それ、どんな魔法なの」
 「本来【ファイアトーチ】はロウソクや薪に火を点けたりするための生活魔法なので、大抵の人なら使えますよ」
 「へぇー、そうなんだぁ〜〜〜・・・・・・ん?」
 ちょっと待って、なんかおかしくない? だってさ、ロウソクや薪に火を点けるための生活魔法ってことはだよ。もしかしたら、セラがいま出しているようなソフトボールぐらいの大きさの火じゃなくて、マッチやライターほどの大きさが普通の大きさなのかもしれないんじゃない?
 「・・・・・・あら? リィン様、先にお召し上がりしてもよろしかったんですよ」
 「あ、うん・・・・・・先に食べちゃったら、なんか悪いかなぁ〜? って思って」
 「フフッ、リィン様はお利口様ですね」
 うん、深く考えるのを止めておこう。自分自身のためにも・・・・・・ね。
 「私の分も用意出来たのでいただきましょう」
 「・・・・・・うん、そうだね」
 セラがこっちを向きながらそう言ってくるので、リィンは魔法のことを考えるのを止めた。
 「「いただきます!」」
 「コンッ!」
 リィンはそう言い終えると目の前のお皿に置かれたパンを手に取り口に頬張り食べる。
 「ンン〜〜〜ッ!!?」
 噛めばサラダのシャキシャキ感とウィンナーのパリパリという音が口の中で心地いい音を奏でてるぅ〜・・・・・・しかも、ウィンナーから溢れ出てくる肉汁が言葉に表せないほど美味い。
 「・・・・・・美味しい」
 「褒めていただき、ありがとうございます。リィン様」
 「こんなに美味しい料理を毎日食べられるなんて、リィンとっても幸せだよぉ〜」
 しかも朝食をこんなにたくさん作って・・・・・・んん?
 「どうなされました。リィン様?」
 「いや・・・・・・二人分の食事としてはなんか量が多いなぁ〜、って思ってさ」
 「ああ、それはですね。朝早くにお客様がお見えするので・・・・・・」
 ピンポォーンッ!?
 インターホンの音? しかも朝からくるってことは、郵便配達員でも来たのかな? ・・・・・・いや、異世界にそんな人来ないか。
 「どうやらその方達が着いたようですね。私が口で説明するよりも会った方が早いので連れてきます。リィン様、少々お待ちください」
 「あ、うん」
 セラはイスから立ち上がると歩いてリィビングを出て行ってしまった。
 「お客様って一体誰なんだろ、うわっと!?」
 えっ!? イットウくん・・・・・・なんで膝に乗ってきたの?
 「コンッ!」
 甘えたいのかな? ・・・・・・いや、そんな感じじゃなそう。
 そう言いながら床に置いてあった皿に目を向けると、なんと空になっているではないか!! しかもリィンが持っているセラ特製パンとリィンの顔をイットウくんは交互に見ている。
 「・・・・・・ひょっとしてイットウくん、これ欲しいの?」
 「コンッ!」
 うん、ちょうだい! って言ってきてる感じだねっ!!
 「こっ、これはリィンのだから食べちゃ駄目だよイットウくん! 」
 「キュゥ〜ン!」
 なんだろう。イットウくんの顔を見ていると、 えぇ〜・・・・・・それ、美味しそうだから僕も食べてみたいよぉ〜。 って言ってる気がする。気のせいだよね? これ、絶対気のせいだよねっ!?
 「キュゥ〜ン・・・・・・キュゥ〜ン!」
 「ふぁぁぁああああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!!?」
 イットウくんが それちょうだい! ねぇ、ちょうだい! って言ってきてる気がするよぉぉぉおおおおおおっっっ!!!? ヤバイッ!! 可愛すぎて直視出来ないっっっ!!!?
 「ちょっとだけ・・・・・・ほんのちょっとだけなら・・・・・・」
 「コンッ!?」
 イットウくんの ホント! ワァーイ、ありがとうっ!! と言ってそうなその笑顔・・・・・・プライスレス。
 「駄目ですよイットウ様、リィン様の持っているパンが欲しいのでしたら、同じのをお作りするので少々待ってください」
 リビングのドアの手前にセラが立っていた。多分、気配を押し殺してリビングに入って来たんだと思う。
 「あっ!? セラ!」
 「どうぞ、お入りください」
 セラが廊下に向かってそう言うと、二人の女の人が入ってくる。
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