高校を退学させられた後、異世界へ留学することになりました。
人質救出作戦決行! ※ただし被害者も多発
 俺の家にルノアを置いて来た後に、しれっと学園に戻って来た。
 「ルノアを隠して来ました。行きましょうか」
 「ええ」
 「そうね。行きましょうか」
 『じゃあ、私が先行するね!』
 後でルノアに何て言おうか。
 そう考えながら、2階上がって行く。
 『コウヤ、向こうから1人来るよ! ルノアのようすがどうなっているのか、気になってるみたい!』
 「向こうから1人来るとは・・・・・・」
 「え? こっちの来るのかい?」
 「ええ、リタが言うのだから間違いないです」
 「壁に身を潜めよう。今回は僕がやる」
 ユークさんを先頭に壁際に隠れて待っていると、角の向こうから声が聞こえて来た。
 「全く、アイツらはいつまで待たせるつもりなんだ? まさかサボってんじゃないよなぁ?」
 相手は苛々しているのか、足音を立ててこっちに向かって来る。その間にユークさんは腰に身に付けている剣に手を掛けた。
 「1人みたいなので、殺さないで下さいね」
 「善処します」
 いや、善処します。じゃなくて、かしこまりました。って言って下さい。
 「あ〜もうっ!? まさかアイツトイ、レッ!?」
 剣の柄で身体を突き、犯人グループの1人を気絶させた。
 「や、やりますね」
 「どうも。この先のようすはどうでしょうか?」
 『誰1人いないし、罠もないから一気に行けるよぉ!』
 「一気に教室教室まで近付けるようですよ。その前にこの人を縛り上げましょうか」
 「そうね」
 とりあえず3人掛かりで武器を取り除き、縛り上げた。
 「それじゃあ、突入準備をしましょうか」
 「ええ」
 「わかりました」
 俺達は忍び足で学生が捕まっている教室へと近づく。
 「コウヤさん、アナタが持っている物は何なのですか?」
 「師範直伝の暴徒鎮圧用煙玉です。この煙を嗅ぐと目と鼻と喉に強烈な痛みを感じて何も出来なくなります。因みに水洗いすれば、時間が掛かりますが治ります」
 「そ、そうか。それを投げたら生徒達まで喰らっちゃんじゃないかい?」
 「リタが生徒に近付いて、水のベールを張って貰えればいいと思いますよ」
 『近付かなくても出来るから、安心してちょうだい』
 「ああ・・・・・・なら入れると同時にベールを張ってくれるか?」
 『任せて!』
 とりあえず、奴らを燻り出す作戦に出ようか。
 「リタ、準備はいいか?」
 「ドアを開ける掛かりのルシアさんは?」
 「開けたら即閉めればいいのね?」
 「ユークさんは?」
 「犯人達の捕縛を任せてくれ」
 「じゃあ、いきますよ」
 俺は特製煙幕爆弾の導火線にライターで火を付ける。
 「開けて!」
 「はいっ!」
 ルシアさんが一気に扉を開けたのと同時に、特製煙幕爆弾を投げ込む。
 「ウォーターベール!」
 リタが纏められている生徒達にウォーターベールを掛けたのを確認すると扉を閉めた。
 「し、侵入者だぁっ!! ヤツらを殺せぇ!?」
 「リ、リーダー? それよりもこれ、何なんで・・・・・・」
 バァンッ!?
 部下らしき男の言葉の途中で、特製煙爆弾が爆発した音がした。
 「ギャァアアアアアアアアアアアアッ!!?」
 「ゲホッ!? ォエホッ!? エホッ!?」
 「目が・・・・・・ゲホッ!? ゲホッ!? ゴホッ!?」
 「うわぁ〜・・・・・・流石師範直伝の煙玉。俺喰らいたくない」
 『・・・・・・そうね』
 「アタシも」
 「後で作り方を教えてくれるかな?」
 あらま、ユークさんだけ興味深々だ。
 そんな事を思っていたら、押さえているドアをバンバン叩く音が聞こえて来る。
 「出し、ゴホッ!? ゴホッ!? て!」
 「苦しい、目がぁ〜・・・・・・ゲホッ!? 降参するから開けてくれぇえええええええっ!!?」
 犯人達がそう言うので押さえているドアをパッと離したら、とんでもないツラをさせて教室を出て来たのだ。
 「ありゃまぁ〜・・・・・・」
 『スゴイ威力だねぇ〜』
 「う、うわぁ〜、酷い顔ねぇ〜」
 「って言うか3人共。拘束しないと!」
 あ、そうだった!
 とりあえず出て来た犯人達を気絶させると、他のヤツらと同様に縛り上げるのだが、問題が起きた。
 「うぎゃああああああああああああっ!!?」
 「今度は何事だ?」
 まさか、他にも犯人の仲間がいたのか?
 「ゲホッ!? ゲホッ!? 前がぁ・・・・・・前がみえな、ゥエホッ!? エホッ!?」
 「だから言ったろ。迂闊に出るなって!」
 「そうだ! 犯人達のようすを見てたのに、馬鹿じゃないの?」
 ああヤベェ。リタが張ったベールから1人出たのか。このまま放っておくと被害者が増える一方になりそう。
 「ああ、水のベールの中で大人しくしていて下さい! すぐに換気するんで!」
 とりあえず鞄から取り出したガスマスクを付けてから教室へと入ると、窓を空けて換気を始める。
 「しばらくしたら煙が全部外に出るので、そこで待っていて下さいね!」
 「む? その声はコウヤくんか?」
 「アニス学園長? まさか、捕らえられていたんですか?」
 「ああ、恥ずかしい話だが生徒を人質に取られてしまってね。何も出来ずに捕まるしかなくなってしまったんだ」
 そうか、いくら強いアニス学園長でも生徒を人質に取られてしまったら、仕方ないだろうなぁ。
 「ところでコウヤくん。まさかとは思うが、この煙はキミがやったものなのか?」
 「察しがいいですね! 師範直伝の特製煙玉です。これを喰らった相手は目と鼻と喉を痛めて何も出来なくなるんですよ!」
 「キミの師範は恐ろしい物を作ったねぇ! 顔を見てみたいものだよ!!」
 顔を見てみたいか。アニス学園長なら師範に合わせても大丈夫か?
 「ギャアアアアアアアアアアアアッ!!?」
 「ん? 何だ?」
 今外から叫び声が聴こえて来たような・・・・・・って、あっ!?
 「・・・・・・ヤバイ」
 「どうした? 一体何があったんだ?」
 「この煙が外にいる人達にも、影響を及ぼしています」
 「何だって!?」
 突入して来ようとしたのか、教室の下で顔を押さえてのたうち回る兵士達がそこにいた。
 「あちゃぁ〜、兵士と騎士達がのたうち回ってる」
 「コウヤくん、彼らを何とかしてあげられないのか?」
 「水洗いすれば元に戻るんですけど・・・・・・大声で伝えた方がいいですかね?」
 「そうしてくれ! そうしないと二次被害が起こるから!」
 まぁ、確かにそうだよな。
 「クソッ!? こんなところで終わる俺ではないっ!!」
 「ちょっ! 何をするつも・・・・・・」
 ガシャァァァアアアアアアンッ!!?
 ルシアさんが話している最中に、ガラスが破れた音が教室まで響いて来た。
 『コウヤ! 主犯格に逃げられたぁ!?』
 「何だって!?」
 クソォ、武器を隠してないか確認した筈なのに。まだ持っていやがったのか?
 「どうしたんだ、コウヤくん?」
 「主犯格に逃げられました! 後を追いに行きます!」
 「ちょっ!? 待つんだコウヤくん、私も一緒に行こう!」
 「一応逃げられた犯人以外は縛っているし、煙も全部出たのでベールから大丈夫ですが、生徒達はどうするんです?」
 「放っておいても大丈夫だろう」
 ある意味適当だなぁ。
 「わかりました。それじゃあアニス学園長、付いて来て下さい」
 「ああ、生徒達はここに残って助けを待つように。後、水の魔法を持っている者は彼の目と口の中を洗ってやれ」
 「わ、わかりました!」
 アニス学園長と共に廊下に出ると、ユークさんとリタが待っていましたと言わんばかりに俺達に近付いて来る。
 「ルシアさんは?」
 「主犯格を追い掛けています。我々も向かいましょう!」
 ユークさん先頭に逃げた主犯格を追い掛け、校庭の外へとやって来るとルシアさんが主犯格と剣を交えていた。
 「そこまでだ! 大人しく観念したらどうだ?」
 「そうだ。お前に逃げ場はないぞ」
「逃げ場はない? フッフッフッ・・・・・・笑わせる」
 コイツ、何かやるつもりか?
 「使いたくなかったが、奥の手を使うしかない! 土の化身を我が守護者として現れよ。【メタルゴーレム召喚】!!」
 主犯格の足元に魔法陣が現れると、地響きと共に巨大な鉄の塊が現れた。
 「ルノアを隠して来ました。行きましょうか」
 「ええ」
 「そうね。行きましょうか」
 『じゃあ、私が先行するね!』
 後でルノアに何て言おうか。
 そう考えながら、2階上がって行く。
 『コウヤ、向こうから1人来るよ! ルノアのようすがどうなっているのか、気になってるみたい!』
 「向こうから1人来るとは・・・・・・」
 「え? こっちの来るのかい?」
 「ええ、リタが言うのだから間違いないです」
 「壁に身を潜めよう。今回は僕がやる」
 ユークさんを先頭に壁際に隠れて待っていると、角の向こうから声が聞こえて来た。
 「全く、アイツらはいつまで待たせるつもりなんだ? まさかサボってんじゃないよなぁ?」
 相手は苛々しているのか、足音を立ててこっちに向かって来る。その間にユークさんは腰に身に付けている剣に手を掛けた。
 「1人みたいなので、殺さないで下さいね」
 「善処します」
 いや、善処します。じゃなくて、かしこまりました。って言って下さい。
 「あ〜もうっ!? まさかアイツトイ、レッ!?」
 剣の柄で身体を突き、犯人グループの1人を気絶させた。
 「や、やりますね」
 「どうも。この先のようすはどうでしょうか?」
 『誰1人いないし、罠もないから一気に行けるよぉ!』
 「一気に教室教室まで近付けるようですよ。その前にこの人を縛り上げましょうか」
 「そうね」
 とりあえず3人掛かりで武器を取り除き、縛り上げた。
 「それじゃあ、突入準備をしましょうか」
 「ええ」
 「わかりました」
 俺達は忍び足で学生が捕まっている教室へと近づく。
 「コウヤさん、アナタが持っている物は何なのですか?」
 「師範直伝の暴徒鎮圧用煙玉です。この煙を嗅ぐと目と鼻と喉に強烈な痛みを感じて何も出来なくなります。因みに水洗いすれば、時間が掛かりますが治ります」
 「そ、そうか。それを投げたら生徒達まで喰らっちゃんじゃないかい?」
 「リタが生徒に近付いて、水のベールを張って貰えればいいと思いますよ」
 『近付かなくても出来るから、安心してちょうだい』
 「ああ・・・・・・なら入れると同時にベールを張ってくれるか?」
 『任せて!』
 とりあえず、奴らを燻り出す作戦に出ようか。
 「リタ、準備はいいか?」
 「ドアを開ける掛かりのルシアさんは?」
 「開けたら即閉めればいいのね?」
 「ユークさんは?」
 「犯人達の捕縛を任せてくれ」
 「じゃあ、いきますよ」
 俺は特製煙幕爆弾の導火線にライターで火を付ける。
 「開けて!」
 「はいっ!」
 ルシアさんが一気に扉を開けたのと同時に、特製煙幕爆弾を投げ込む。
 「ウォーターベール!」
 リタが纏められている生徒達にウォーターベールを掛けたのを確認すると扉を閉めた。
 「し、侵入者だぁっ!! ヤツらを殺せぇ!?」
 「リ、リーダー? それよりもこれ、何なんで・・・・・・」
 バァンッ!?
 部下らしき男の言葉の途中で、特製煙爆弾が爆発した音がした。
 「ギャァアアアアアアアアアアアアッ!!?」
 「ゲホッ!? ォエホッ!? エホッ!?」
 「目が・・・・・・ゲホッ!? ゲホッ!? ゴホッ!?」
 「うわぁ〜・・・・・・流石師範直伝の煙玉。俺喰らいたくない」
 『・・・・・・そうね』
 「アタシも」
 「後で作り方を教えてくれるかな?」
 あらま、ユークさんだけ興味深々だ。
 そんな事を思っていたら、押さえているドアをバンバン叩く音が聞こえて来る。
 「出し、ゴホッ!? ゴホッ!? て!」
 「苦しい、目がぁ〜・・・・・・ゲホッ!? 降参するから開けてくれぇえええええええっ!!?」
 犯人達がそう言うので押さえているドアをパッと離したら、とんでもないツラをさせて教室を出て来たのだ。
 「ありゃまぁ〜・・・・・・」
 『スゴイ威力だねぇ〜』
 「う、うわぁ〜、酷い顔ねぇ〜」
 「って言うか3人共。拘束しないと!」
 あ、そうだった!
 とりあえず出て来た犯人達を気絶させると、他のヤツらと同様に縛り上げるのだが、問題が起きた。
 「うぎゃああああああああああああっ!!?」
 「今度は何事だ?」
 まさか、他にも犯人の仲間がいたのか?
 「ゲホッ!? ゲホッ!? 前がぁ・・・・・・前がみえな、ゥエホッ!? エホッ!?」
 「だから言ったろ。迂闊に出るなって!」
 「そうだ! 犯人達のようすを見てたのに、馬鹿じゃないの?」
 ああヤベェ。リタが張ったベールから1人出たのか。このまま放っておくと被害者が増える一方になりそう。
 「ああ、水のベールの中で大人しくしていて下さい! すぐに換気するんで!」
 とりあえず鞄から取り出したガスマスクを付けてから教室へと入ると、窓を空けて換気を始める。
 「しばらくしたら煙が全部外に出るので、そこで待っていて下さいね!」
 「む? その声はコウヤくんか?」
 「アニス学園長? まさか、捕らえられていたんですか?」
 「ああ、恥ずかしい話だが生徒を人質に取られてしまってね。何も出来ずに捕まるしかなくなってしまったんだ」
 そうか、いくら強いアニス学園長でも生徒を人質に取られてしまったら、仕方ないだろうなぁ。
 「ところでコウヤくん。まさかとは思うが、この煙はキミがやったものなのか?」
 「察しがいいですね! 師範直伝の特製煙玉です。これを喰らった相手は目と鼻と喉を痛めて何も出来なくなるんですよ!」
 「キミの師範は恐ろしい物を作ったねぇ! 顔を見てみたいものだよ!!」
 顔を見てみたいか。アニス学園長なら師範に合わせても大丈夫か?
 「ギャアアアアアアアアアアアアッ!!?」
 「ん? 何だ?」
 今外から叫び声が聴こえて来たような・・・・・・って、あっ!?
 「・・・・・・ヤバイ」
 「どうした? 一体何があったんだ?」
 「この煙が外にいる人達にも、影響を及ぼしています」
 「何だって!?」
 突入して来ようとしたのか、教室の下で顔を押さえてのたうち回る兵士達がそこにいた。
 「あちゃぁ〜、兵士と騎士達がのたうち回ってる」
 「コウヤくん、彼らを何とかしてあげられないのか?」
 「水洗いすれば元に戻るんですけど・・・・・・大声で伝えた方がいいですかね?」
 「そうしてくれ! そうしないと二次被害が起こるから!」
 まぁ、確かにそうだよな。
 「クソッ!? こんなところで終わる俺ではないっ!!」
 「ちょっ! 何をするつも・・・・・・」
 ガシャァァァアアアアアアンッ!!?
 ルシアさんが話している最中に、ガラスが破れた音が教室まで響いて来た。
 『コウヤ! 主犯格に逃げられたぁ!?』
 「何だって!?」
 クソォ、武器を隠してないか確認した筈なのに。まだ持っていやがったのか?
 「どうしたんだ、コウヤくん?」
 「主犯格に逃げられました! 後を追いに行きます!」
 「ちょっ!? 待つんだコウヤくん、私も一緒に行こう!」
 「一応逃げられた犯人以外は縛っているし、煙も全部出たのでベールから大丈夫ですが、生徒達はどうするんです?」
 「放っておいても大丈夫だろう」
 ある意味適当だなぁ。
 「わかりました。それじゃあアニス学園長、付いて来て下さい」
 「ああ、生徒達はここに残って助けを待つように。後、水の魔法を持っている者は彼の目と口の中を洗ってやれ」
 「わ、わかりました!」
 アニス学園長と共に廊下に出ると、ユークさんとリタが待っていましたと言わんばかりに俺達に近付いて来る。
 「ルシアさんは?」
 「主犯格を追い掛けています。我々も向かいましょう!」
 ユークさん先頭に逃げた主犯格を追い掛け、校庭の外へとやって来るとルシアさんが主犯格と剣を交えていた。
 「そこまでだ! 大人しく観念したらどうだ?」
 「そうだ。お前に逃げ場はないぞ」
「逃げ場はない? フッフッフッ・・・・・・笑わせる」
 コイツ、何かやるつもりか?
 「使いたくなかったが、奥の手を使うしかない! 土の化身を我が守護者として現れよ。【メタルゴーレム召喚】!!」
 主犯格の足元に魔法陣が現れると、地響きと共に巨大な鉄の塊が現れた。
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