高校を退学させられた後、異世界へ留学することになりました。
第18話 食堂での再会
 ルノアが戦った後に次々とウォーラー先生に立ち向かうが全員撃沈して行き、最後に武器を戻して授業が終わった。
 「これで全員終わりか、今後も授業に励むように。以上!」
 『ありがとうございました!』
 全員でお礼を言ってウォーラー先生に頭を下げた。
 「さぁ皆さん! 教室へ戻りますよぉ!! 列なって私に付いて来て下さい!」
 『はぁ〜いっ!!』
 先生にそう返事をすると素直に列を作り、ルコア先生の先導の元教室へ向かう。教室の前に来たところで、先生が俺達の方を向いて指示を出す。
 「教室に入る前に更衣室へ入って着替えましょう。わかりましたか?」
 『はぁ〜い!』
 みんな返事をすると更衣室へと向かう。もちろんリタは先に教室へと入って待っている。
 「お、おい・・・・・・アイツの身体、凄くないか?」
 「あ、ああ。腹筋割れてるぞ」
 前の高校でも身体に付いて色々と言われていたからな。もうこんなの慣れたもんだ。
 そう思いながら服をさっさと着替えて教室へと戻ると、リタが俺の側まで飛んで来た。
 「コウヤお帰り!」
 「お待たせリタ。セリア達は?」
 「まだ来ていないよ!」
 和気あいあいと楽しくお喋りしながら、着替えているんだろうなぁ。それとリタ、俺をジト目で見つめないでくれ。俺、やましいことを全く考えていないからさ!
 「そうかぁ。ここで立ち話をするのもよくないから、席に座ろうか」
 「・・・・・・そうだね」
 リタと共に自分が座っていた席に座って、頬杖を着く。
 「ねぇコウヤ」
 「ん、どうしたんだリタ?」
 「コウヤは男友達を作らないの?」
 男友達かぁ〜。
 「まぁ作りたいと思っているんだけど、まだ1日目だから友達を作るのは難しいだろ」
 それに友達が出来たら異世界から来たことを隠して付き合わないといけないから、気軽に出来ないんだよなぁ。
 「お待たせ、コウヤくん!」
 「着替えるの早いわね!」
 2人はそう言ってから俺の隣へと座った後に、ルノアはニコニコ顔で俺の顔を見つめてセリアは頬を染めて見つめて来る。
 「どうして俺の顔を見つめるんだ?」
 「別にぃ〜」
 「ッ!? そ、そんなことないよ!」
 サッと顔を逸らすセリアの姿を見て、余計に疑念を持ってしまう。
 お前ら、一体何を話したんだ?
 「もぉ〜、セリアったらわかりやすいんだからぁ〜!」
 「ホント、そうだよねぇ〜」
 そう言ってセリアをからかう2人に、セリアは余計に身を縮こまらせてしまう。
 「もうその辺にしたらどうだ?」
 セリアが泣きそうな顔をしているぞぉ〜。
 「ミヤマくんって、鈍感なんですね」
 「そうだよ」
 おい、ルコア先生まで言うか。
 「私達としてはそちらの方が助かるので、鈍感のままでいてくれればいいと思っております」
 「ええ〜、それじゃあセリアが可哀想だよぉ!」
 「それもそうですね。セリアさん、節度を守って彼にアピールするようにして下さい」
 「節度・・・・・・ア、アピール」
 セリアはそう言うと、頭から湯気が出るほど恥ずかしそうにしていた。
 「個人的にも応援していますよ。セリアさん」
 そう言ってから教壇へと立ってクラスメイトが揃っているか確認する為に俺達を見渡した。
 「みんな揃ったわね。お昼休憩の後は今後の授業内容についての話をするからね。お家に帰っちゃダメですよ! わかりましたか?」
 『はぁ〜い!』
 「それじゃあ、予鈴がなるまで座って待機していて下さい!」
 先生がそう言うと、ワイワイガヤガヤと教室に賑やかな声が聞こえて来た。
 「ねぇコウヤ。アンタって何であんなに強いわけ?」
 「強い?」
 「そうよ! ウォーラー先生に勝っちゃうし、ユニーク魔法持ちだし、おまけにあの魔法で強化された鎧を叩き斬っちゃうんだから、只者じゃないでしょ!」
 「只者じゃないって、俺は普通の人間だよ」
 ただ、魔法に自分の世界の常識を取り入れているだけだけど。
 「それにコウヤはスゴイよ! 腹筋バッキバキに割れているんだよ!」
 「えっ!? マジで?」
 「マジよ。ねぇ、セリアァ〜!」
 「う、うん」
 セリアがそう返事をしたら、ルノアは興味を持ったのかセリアに迫って来たのだ。
 「バルゲル先生と本気の模擬戦をしようとしたときに、コウヤくんが上着を脱いだんだ」
 「バルゲル先生と本気の模擬戦っ!?」
 ルノアが大声でそう言うと、クラスメイトの視線が一気に俺に集まった。
 「あ、でも。バルゲル先生コウヤくんの身体を見たら、用事があるって言ってどっかに行っちゃったんだ」
 「それって、逃げたってことじゃないの?」
 「その通り、アイツ模擬戦をやる前にコウヤから逃げた。その前は気絶して負けてた」
 「そのまた前は急所をど突かれて悶絶していたな」
 俺がそう言うと、クラス全体から ええ〜〜〜っっっ!!? と声を上げた。
 「ミヤマくん、アナタは本当にバルゲル先生をぶっ倒したのですか?」
 「ええまぁ、魔法の使用は禁止でしたけどね」
 「そうですかぁ〜・・・・・・バルゲル先生を模擬戦で倒したのですかぁ」
 な、何だろう。ルコア先生から闇に似たドス黒い感情が、身体の内側から溢れて出て来ている気がする。
 そう思っていたら、予鈴が鳴ったのと同時にルコア先生に纏わり付いている闇が消えていった。
 「予鈴がなりましたね。皆さん、お昼休憩に入っていいですよ!」
 ルコア先生はそう言うと、何故かスキップしながら教室を出て行った。
 「ルコア先生、何であんなに嬉しそうなんだ?」
 「きっとアイツの弱みを握れてラッキーって思っているんでしょ。ルコア先生、ここへやって来た当初からバルゲルに突かれていたからな」
 ああ、なるほど。今から仕返しをしに行くつもりだな。
 「とりあえず、俺達も飯にしようか」
 「そうしよう! 私お腹ペコペコだよ! お弁当を出してぇ!」
 「はいはい」
 俺はそう返事をしてから、鞄の中に入れているお弁当を取り出した。何でお弁当を持っているかというと学食があるのだから学食で済ませようとしたが、リタが 学食ヤダァ〜ッ!? コウヤの作った料理がいい! と言って駄々をこねるので、仕方なくお弁当持参することになった。
 「あ、コウヤくん。私達と一緒に食事しよう」
 「あ、セリアもお弁当を持って来たのか?」
 「う、ううん。私はお弁当を持参してないから学食だけど、ラウンジを使えるから・・・・・・ね?」
 「あ、そう。ならセリア達と共に食事しよっか」
 そっちの方がリタも喜ぶし。
 「そう! やったぁ!」
 セリアもリタと一緒に食事が出来るのが嬉しいのか、目を輝かしていた。
 「何か、コウヤがもの凄い勘違いをしている気がする」
 「アタシも何かそんな気がする」
 「ん、何か言ったか?」
 「「何でもないよ。気にしないで」」
 しかも2人共俺のことをジト目で見つめて来るので、何か悪いことした気分になる。
 「と、とにかく学食に行こうか」
 「うん!」
 お弁当を持って立っている俺の元にセリアが嬉しそうな顔をさせながら隣に来た姿を、2人は哀れな目で見つめる。
 「ああ〜、アタシの親友が可哀想に見えて来たわぁ〜」
 「どんな形であれ、本人が喜んでいるからいいんじゃないのかなぁ〜・・・・・・でもセリアが健気に見えるよぉ〜」
 えっとぉ〜、本当に俺は悪いことをしてないよなぁ?
 そう思いながら3人と共に学食へと向かう。
 「ほぉ〜、流石に混んでいるなぁ〜」
 俺が食事を取ったときと違ってバイキング形式で食べ物を選んでその合計を精算するタイプなので、列が出来ているがスムーズに動いている。
 「先ずは席を確保しないとな」
 「ねぇ、あそことかどうかな?」
 リタが指をさす方向を見つめてみると、ちょうど4人用イスが並んでいるテーブルが置いてあった。
 「いいかもな。誰も席を取ってなさそうだし」
 「それじゃあ、コウヤはあの席で待ってて。アタシらは食券を買いに行くから!」
 「わかった」
 俺とリタはその席に座り、ルノア達は列へと並んだ。
 「そこのキミ」
 「ん? あっ! アナタは!」
 「また会ったね」
 そこにいたのは何と、イレイラ王女だったのだ。
 「これで全員終わりか、今後も授業に励むように。以上!」
 『ありがとうございました!』
 全員でお礼を言ってウォーラー先生に頭を下げた。
 「さぁ皆さん! 教室へ戻りますよぉ!! 列なって私に付いて来て下さい!」
 『はぁ〜いっ!!』
 先生にそう返事をすると素直に列を作り、ルコア先生の先導の元教室へ向かう。教室の前に来たところで、先生が俺達の方を向いて指示を出す。
 「教室に入る前に更衣室へ入って着替えましょう。わかりましたか?」
 『はぁ〜い!』
 みんな返事をすると更衣室へと向かう。もちろんリタは先に教室へと入って待っている。
 「お、おい・・・・・・アイツの身体、凄くないか?」
 「あ、ああ。腹筋割れてるぞ」
 前の高校でも身体に付いて色々と言われていたからな。もうこんなの慣れたもんだ。
 そう思いながら服をさっさと着替えて教室へと戻ると、リタが俺の側まで飛んで来た。
 「コウヤお帰り!」
 「お待たせリタ。セリア達は?」
 「まだ来ていないよ!」
 和気あいあいと楽しくお喋りしながら、着替えているんだろうなぁ。それとリタ、俺をジト目で見つめないでくれ。俺、やましいことを全く考えていないからさ!
 「そうかぁ。ここで立ち話をするのもよくないから、席に座ろうか」
 「・・・・・・そうだね」
 リタと共に自分が座っていた席に座って、頬杖を着く。
 「ねぇコウヤ」
 「ん、どうしたんだリタ?」
 「コウヤは男友達を作らないの?」
 男友達かぁ〜。
 「まぁ作りたいと思っているんだけど、まだ1日目だから友達を作るのは難しいだろ」
 それに友達が出来たら異世界から来たことを隠して付き合わないといけないから、気軽に出来ないんだよなぁ。
 「お待たせ、コウヤくん!」
 「着替えるの早いわね!」
 2人はそう言ってから俺の隣へと座った後に、ルノアはニコニコ顔で俺の顔を見つめてセリアは頬を染めて見つめて来る。
 「どうして俺の顔を見つめるんだ?」
 「別にぃ〜」
 「ッ!? そ、そんなことないよ!」
 サッと顔を逸らすセリアの姿を見て、余計に疑念を持ってしまう。
 お前ら、一体何を話したんだ?
 「もぉ〜、セリアったらわかりやすいんだからぁ〜!」
 「ホント、そうだよねぇ〜」
 そう言ってセリアをからかう2人に、セリアは余計に身を縮こまらせてしまう。
 「もうその辺にしたらどうだ?」
 セリアが泣きそうな顔をしているぞぉ〜。
 「ミヤマくんって、鈍感なんですね」
 「そうだよ」
 おい、ルコア先生まで言うか。
 「私達としてはそちらの方が助かるので、鈍感のままでいてくれればいいと思っております」
 「ええ〜、それじゃあセリアが可哀想だよぉ!」
 「それもそうですね。セリアさん、節度を守って彼にアピールするようにして下さい」
 「節度・・・・・・ア、アピール」
 セリアはそう言うと、頭から湯気が出るほど恥ずかしそうにしていた。
 「個人的にも応援していますよ。セリアさん」
 そう言ってから教壇へと立ってクラスメイトが揃っているか確認する為に俺達を見渡した。
 「みんな揃ったわね。お昼休憩の後は今後の授業内容についての話をするからね。お家に帰っちゃダメですよ! わかりましたか?」
 『はぁ〜い!』
 「それじゃあ、予鈴がなるまで座って待機していて下さい!」
 先生がそう言うと、ワイワイガヤガヤと教室に賑やかな声が聞こえて来た。
 「ねぇコウヤ。アンタって何であんなに強いわけ?」
 「強い?」
 「そうよ! ウォーラー先生に勝っちゃうし、ユニーク魔法持ちだし、おまけにあの魔法で強化された鎧を叩き斬っちゃうんだから、只者じゃないでしょ!」
 「只者じゃないって、俺は普通の人間だよ」
 ただ、魔法に自分の世界の常識を取り入れているだけだけど。
 「それにコウヤはスゴイよ! 腹筋バッキバキに割れているんだよ!」
 「えっ!? マジで?」
 「マジよ。ねぇ、セリアァ〜!」
 「う、うん」
 セリアがそう返事をしたら、ルノアは興味を持ったのかセリアに迫って来たのだ。
 「バルゲル先生と本気の模擬戦をしようとしたときに、コウヤくんが上着を脱いだんだ」
 「バルゲル先生と本気の模擬戦っ!?」
 ルノアが大声でそう言うと、クラスメイトの視線が一気に俺に集まった。
 「あ、でも。バルゲル先生コウヤくんの身体を見たら、用事があるって言ってどっかに行っちゃったんだ」
 「それって、逃げたってことじゃないの?」
 「その通り、アイツ模擬戦をやる前にコウヤから逃げた。その前は気絶して負けてた」
 「そのまた前は急所をど突かれて悶絶していたな」
 俺がそう言うと、クラス全体から ええ〜〜〜っっっ!!? と声を上げた。
 「ミヤマくん、アナタは本当にバルゲル先生をぶっ倒したのですか?」
 「ええまぁ、魔法の使用は禁止でしたけどね」
 「そうですかぁ〜・・・・・・バルゲル先生を模擬戦で倒したのですかぁ」
 な、何だろう。ルコア先生から闇に似たドス黒い感情が、身体の内側から溢れて出て来ている気がする。
 そう思っていたら、予鈴が鳴ったのと同時にルコア先生に纏わり付いている闇が消えていった。
 「予鈴がなりましたね。皆さん、お昼休憩に入っていいですよ!」
 ルコア先生はそう言うと、何故かスキップしながら教室を出て行った。
 「ルコア先生、何であんなに嬉しそうなんだ?」
 「きっとアイツの弱みを握れてラッキーって思っているんでしょ。ルコア先生、ここへやって来た当初からバルゲルに突かれていたからな」
 ああ、なるほど。今から仕返しをしに行くつもりだな。
 「とりあえず、俺達も飯にしようか」
 「そうしよう! 私お腹ペコペコだよ! お弁当を出してぇ!」
 「はいはい」
 俺はそう返事をしてから、鞄の中に入れているお弁当を取り出した。何でお弁当を持っているかというと学食があるのだから学食で済ませようとしたが、リタが 学食ヤダァ〜ッ!? コウヤの作った料理がいい! と言って駄々をこねるので、仕方なくお弁当持参することになった。
 「あ、コウヤくん。私達と一緒に食事しよう」
 「あ、セリアもお弁当を持って来たのか?」
 「う、ううん。私はお弁当を持参してないから学食だけど、ラウンジを使えるから・・・・・・ね?」
 「あ、そう。ならセリア達と共に食事しよっか」
 そっちの方がリタも喜ぶし。
 「そう! やったぁ!」
 セリアもリタと一緒に食事が出来るのが嬉しいのか、目を輝かしていた。
 「何か、コウヤがもの凄い勘違いをしている気がする」
 「アタシも何かそんな気がする」
 「ん、何か言ったか?」
 「「何でもないよ。気にしないで」」
 しかも2人共俺のことをジト目で見つめて来るので、何か悪いことした気分になる。
 「と、とにかく学食に行こうか」
 「うん!」
 お弁当を持って立っている俺の元にセリアが嬉しそうな顔をさせながら隣に来た姿を、2人は哀れな目で見つめる。
 「ああ〜、アタシの親友が可哀想に見えて来たわぁ〜」
 「どんな形であれ、本人が喜んでいるからいいんじゃないのかなぁ〜・・・・・・でもセリアが健気に見えるよぉ〜」
 えっとぉ〜、本当に俺は悪いことをしてないよなぁ?
 そう思いながら3人と共に学食へと向かう。
 「ほぉ〜、流石に混んでいるなぁ〜」
 俺が食事を取ったときと違ってバイキング形式で食べ物を選んでその合計を精算するタイプなので、列が出来ているがスムーズに動いている。
 「先ずは席を確保しないとな」
 「ねぇ、あそことかどうかな?」
 リタが指をさす方向を見つめてみると、ちょうど4人用イスが並んでいるテーブルが置いてあった。
 「いいかもな。誰も席を取ってなさそうだし」
 「それじゃあ、コウヤはあの席で待ってて。アタシらは食券を買いに行くから!」
 「わかった」
 俺とリタはその席に座り、ルノア達は列へと並んだ。
 「そこのキミ」
 「ん? あっ! アナタは!」
 「また会ったね」
 そこにいたのは何と、イレイラ王女だったのだ。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
52
-
-
149
-
-
37
-
-
35
-
-
159
-
-
140
-
-
4
-
-
1
-
-
1359
コメント