高校を退学させられた後、異世界へ留学することになりました。
第5話 一日でとんでもないことになっていた。
 「そんなに落ち込まないの。仕方がないことなのだから」
 「わかっているけど、悔しいわぁ〜」
 とりあえずその場にいる全員で、姉さんを慰めて何とか話せるぐらいに回復させた。慰めている最中にゼウス様が、 いっそのこと記憶を消した方が、早いんじゃないかのぅ。 とか物騒なことを言いだしたので止めた。
 「洸夜」
 「ん、何?」
 「魔法に勉強、色々と学ぶことが多いと思うけれども、頑張りなさい」
 「うん、わかっ、ん?」
 突然スマホにメールの着信が来たので取り出して確認して見ると、何とさっき連絡をくれた真吾からLI◯Eメールが送られて来たのだ。
 「どうしたの?」
 「真吾からメールが来た。内容は、ツ◯ッターがスゴイことになっているぞ。# 天坐学園を検索してみろ。だって」
 何かしらの情報がツイッターの方で何があったんだ?
 「とりあえず確認して見た方が、よろしいのではないのでしょうかぁ〜」
 「そうですね。えっとぉ〜、ツイッ◯ーを開いてから#天坐学園で検索。ってうわぁっ!?」
 「どうしたの洸夜、って何よこれ」
 そこには何とズラーッとたくさんのコメントがあり、その全てが校長の隠蔽工作説が書かれていた。
 「ねぇ、これなに?」
 いつの間にかリタがスマホを覗き込んでいたのだ。
 「ああ、そうだなぁ〜・・・・・・情報の載った掲示板って考えてくれればいいや」
 「それで、何て書いてあるの?」
 「俺がテストのカンニングするわけがない。とか、事実をよく確認せずに無理矢理追い出した校長は、どう考えても怪しい。 後は校はヅラだ。 とか書いてあるんだ」
 「え、洸夜がテストでカンニング? それに追い出されたってどういうこと?」
 「あれ? リタは俺がこうなった経緯を知らないんだっけ? 今日あった出来ごとなんだけど」
 「知らないわよ」
 「ああ知らなかったか。えっとぉ、一から説明をすると」
 今日あった出来ごとをリタに説明したら、眉間にシワを寄せて身体から青い光を放ちだした。
 「全く、度し難いですね! 妖精界でそんなことをすれば、羽を切られて人間界にポイしてしまうぐらいの罪です!」
 「まぁ、怒ってくれているのは有り難いよ。でもこっちの世界のことだから、こっちで制裁をするよ」
 ◯イッターまで書かれてしまったら、あの校長はもう時間の問題だろう。
 「こっちにもメールが来たわ」
 「どんなメール?」
 「私が担当している子のプロデューサーの知り合いの・・・・・・ややこしくなるから説明を省いて、ニュースの番組が今回の件に関しての被害者、洸夜に取材したいって来たわ。どうする?」
 「えっ!? 取材?」
 姉さんの弟大丈夫? って感じのメールだと思っていたら、違っていた。
 「てか、その人達どっから情報を得たんだ?」
 まだ俺と天坐学園の生徒達と、両親と姉さん。それにSNS関係で情報が回っているだけなのに。
 「あ〜、多分私からの情報だと思うの」
 「え、姉さんから?」
 「ええ、私からの」
 姉さんはそう言うと気まずそうな顔させながら、俺達に離し始める。
 「私が洸夜がこうなっているのを聞いたのは、テレビ局の楽屋で一仕事終えて次の仕事の打ち合わせをしようと準備してるときだったのよ。そのときに電話に出たら、お母さんがスゴイ形相で説明をしたわ。内容が内容だったからビックリしたわ。
 その後、その場にいた人達にカンタンな説明をした後に、家に行ったわ」
 「姉さんが抜けたら、他の人達は困るんじゃないの?」
 「まぁ確かに困ると思うけど、その場にいた人達は、 いいよ弟さんのところに行って来なさい。詳しい話は後日に聞かせて貰うよ。 って言って貰えたから、ここに来れたのよ。
 多分そのときにニュース関係の仕事をしている人に伝わったんでしょうね」
 偶然なのか、はたまた必然なのかわからないけど、あの校長と息子が一日にして窮地に立っていると思うのは、俺だけだろうか。
 「まぁ取材の件に関しては、後日改めて受けた方がいい。本人は今ショックを受けているから。 と返答すればじゃろう。その間に理由を考えなければな」
 流石全知全能の神様!
 「その通りですね。じゃあさっそくそう書いて返答しますね」
 姉さんはそう言うと、スマホを操作する。
 「それじゃあ、私達はこれでお暇しますねぇ〜」
 「もうお帰りになるんですか?」
 「はい〜。もう御用は済んだので、帰りまぁ〜す」
 「何か用があれば、こちらから連絡するからのぉ〜」
 彼らはそう言うと、淡い光と共に消えていった。
 「リタはまだここにいる?」
 「そうね、もう少しだけいるわ。見て回りたいから」
 そう言うとリビングの方へ飛んで行ってしまったが、何故かすぐに戻って来た。
 「そうそう、言い忘れていたわ。後で魔法の練習に付き合ってあげる」
 「ああ、ありがとう。助かるよ」
 そしてまた、リタは飛んで行ってしまった。
 「ゴメンね、洸夜」
 「ん? 急に謝って来てどうしたの、姉さん」
 「こんなときに何もしてあげれなくて」
 「いや、別に姉さんが悪びれることはないよ。全部校長のせいだし」
 しかしまぁ、すぐにでもわかりそうな隠蔽工作をやるとは。それほど切羽詰まっていたのか?
 「そう言って貰えると、こっちも気が楽になるわ。こんなことをしたヤツと徹底的に戦いましょう」
 「そうだね。ところで姉さんはこの後どうするの?」
 「私? そうねぇ、久しぶりに実家に帰って来たから、ゆっくりしよう思うわ。どうせ明日はオフだから、昼ら辺で家に帰ればいいし」
 「じゃあ姉さんの部屋を掃除しておかないとね」
 そう言ってイスから立ち上がろうとしたら、腕を掴まれてしまった。
 「ちょっと待って、私の部屋を掃除してなかったの?」
 「掃除はしていた。でもパパッとカンタンに終わらせていた感じだからさ。エアコンの掃除とか換気とかやっておかないと」
 それに布団も冬用のを出しっぱなしだし。
 「ハァ〜・・・・・・まぁ私は実家を出た身なんだから、仕方ないかことかぁ」
 「チャチャっと終わらせてくるから、ここでゆっくりしてていいよ。それと、冷蔵庫にある父さんの日本酒を飲んじゃっても平気だから」
 「あら、いいの? お父さん怒らない?」
 「どうせ海外に居て飲めないし、それに半月ぐらい放置してあるからさ」
 そう、海外に行く前に買って放置だからな、飲めない俺としては冷蔵庫のスペースを取る邪魔なお荷物なだけだ。
 「そうなの。なら今日の夜に飲もうかしら」
 「そうしてくれ」
 姉さんは冷蔵庫へ行き、俺リビングを出て姉の部屋へ行く。
 「さて、エアコンのフィルター掃除から始めましょうか」
 窓を開けてからエアコンのフィルターを取り出してから、ホコリを掃除機で吸い取りだす。
「ねぇ何この音は、って何それ!」
 リタは掃除機の周りを飛び回り、色んな角度から見つめる。
 「ああこれ? 掃除機って言って、ホコリとかゴミを吸い取ってくれる機械だよ」
 「へぇ〜、ゴミを吸い取ってくれる、ん? キカイ?」
 「人が作り上げた道具のこと」
「これ、魔法で動いてるの?」
 「いや、電気で動いているんだ。そのヒモ、コードに繋がっているプラグを引っこ抜けば止まるよ」
 「そうなの。えいっ!」
 彼女はそう言いながらコンセントに繋がっているプラグを抜き取った。もちろん吸引していた掃除機が止まってしまった。
 「本当に止まったわ」
 「な、止まっただろ。でも掃除の途中だから、繋ぎ直して欲しいんだ」
 「あ、ゴメンなさい。今戻すわ」
 リタは申すわけなさそうな顔をさせながら、コンセントに繋ぎ直してくれた。
 「あれ? 繋ぎ直したのに動かないわ。ひょっとして私が壊しちゃった?」
 「いや、ここがスイッチになっていて、押せば動くようになるぞ」
 弱と書かれたスイッチを押して掃除機を動かしたら、リタは驚いた。
 「スゴイわね、この世界の技術は! あっ!」
 リタは窓の縁に行くと外の景色を眺める。
 「本当にあの世界とは別の世界だったのね」
 「もしかして、信じてなかったのか」
 「いいえ、実感がなかっただけ」
 「もしかして、外に出て見て回ってみたいって思ってる?」
 「まぁね、でも無理なんでしょ。人族しかいないから」
 リタが悲しそうな顔で俺を見つめてくるので、少し気まずく感じてしまう。
 「そうだなぁ、まぁ何かしら方法を見つけたら、案内してやるよ」
 「ホント、約束よ」
 「ああ、約束するよ」
 リタと笑顔でそう言うと、掃除に戻る。その後もリタは、自分が知らない物を見つける度に、あれ何? これ何? と聞いて来るので、丁寧に説明してあげた。
 「わかっているけど、悔しいわぁ〜」
 とりあえずその場にいる全員で、姉さんを慰めて何とか話せるぐらいに回復させた。慰めている最中にゼウス様が、 いっそのこと記憶を消した方が、早いんじゃないかのぅ。 とか物騒なことを言いだしたので止めた。
 「洸夜」
 「ん、何?」
 「魔法に勉強、色々と学ぶことが多いと思うけれども、頑張りなさい」
 「うん、わかっ、ん?」
 突然スマホにメールの着信が来たので取り出して確認して見ると、何とさっき連絡をくれた真吾からLI◯Eメールが送られて来たのだ。
 「どうしたの?」
 「真吾からメールが来た。内容は、ツ◯ッターがスゴイことになっているぞ。# 天坐学園を検索してみろ。だって」
 何かしらの情報がツイッターの方で何があったんだ?
 「とりあえず確認して見た方が、よろしいのではないのでしょうかぁ〜」
 「そうですね。えっとぉ〜、ツイッ◯ーを開いてから#天坐学園で検索。ってうわぁっ!?」
 「どうしたの洸夜、って何よこれ」
 そこには何とズラーッとたくさんのコメントがあり、その全てが校長の隠蔽工作説が書かれていた。
 「ねぇ、これなに?」
 いつの間にかリタがスマホを覗き込んでいたのだ。
 「ああ、そうだなぁ〜・・・・・・情報の載った掲示板って考えてくれればいいや」
 「それで、何て書いてあるの?」
 「俺がテストのカンニングするわけがない。とか、事実をよく確認せずに無理矢理追い出した校長は、どう考えても怪しい。 後は校はヅラだ。 とか書いてあるんだ」
 「え、洸夜がテストでカンニング? それに追い出されたってどういうこと?」
 「あれ? リタは俺がこうなった経緯を知らないんだっけ? 今日あった出来ごとなんだけど」
 「知らないわよ」
 「ああ知らなかったか。えっとぉ、一から説明をすると」
 今日あった出来ごとをリタに説明したら、眉間にシワを寄せて身体から青い光を放ちだした。
 「全く、度し難いですね! 妖精界でそんなことをすれば、羽を切られて人間界にポイしてしまうぐらいの罪です!」
 「まぁ、怒ってくれているのは有り難いよ。でもこっちの世界のことだから、こっちで制裁をするよ」
 ◯イッターまで書かれてしまったら、あの校長はもう時間の問題だろう。
 「こっちにもメールが来たわ」
 「どんなメール?」
 「私が担当している子のプロデューサーの知り合いの・・・・・・ややこしくなるから説明を省いて、ニュースの番組が今回の件に関しての被害者、洸夜に取材したいって来たわ。どうする?」
 「えっ!? 取材?」
 姉さんの弟大丈夫? って感じのメールだと思っていたら、違っていた。
 「てか、その人達どっから情報を得たんだ?」
 まだ俺と天坐学園の生徒達と、両親と姉さん。それにSNS関係で情報が回っているだけなのに。
 「あ〜、多分私からの情報だと思うの」
 「え、姉さんから?」
 「ええ、私からの」
 姉さんはそう言うと気まずそうな顔させながら、俺達に離し始める。
 「私が洸夜がこうなっているのを聞いたのは、テレビ局の楽屋で一仕事終えて次の仕事の打ち合わせをしようと準備してるときだったのよ。そのときに電話に出たら、お母さんがスゴイ形相で説明をしたわ。内容が内容だったからビックリしたわ。
 その後、その場にいた人達にカンタンな説明をした後に、家に行ったわ」
 「姉さんが抜けたら、他の人達は困るんじゃないの?」
 「まぁ確かに困ると思うけど、その場にいた人達は、 いいよ弟さんのところに行って来なさい。詳しい話は後日に聞かせて貰うよ。 って言って貰えたから、ここに来れたのよ。
 多分そのときにニュース関係の仕事をしている人に伝わったんでしょうね」
 偶然なのか、はたまた必然なのかわからないけど、あの校長と息子が一日にして窮地に立っていると思うのは、俺だけだろうか。
 「まぁ取材の件に関しては、後日改めて受けた方がいい。本人は今ショックを受けているから。 と返答すればじゃろう。その間に理由を考えなければな」
 流石全知全能の神様!
 「その通りですね。じゃあさっそくそう書いて返答しますね」
 姉さんはそう言うと、スマホを操作する。
 「それじゃあ、私達はこれでお暇しますねぇ〜」
 「もうお帰りになるんですか?」
 「はい〜。もう御用は済んだので、帰りまぁ〜す」
 「何か用があれば、こちらから連絡するからのぉ〜」
 彼らはそう言うと、淡い光と共に消えていった。
 「リタはまだここにいる?」
 「そうね、もう少しだけいるわ。見て回りたいから」
 そう言うとリビングの方へ飛んで行ってしまったが、何故かすぐに戻って来た。
 「そうそう、言い忘れていたわ。後で魔法の練習に付き合ってあげる」
 「ああ、ありがとう。助かるよ」
 そしてまた、リタは飛んで行ってしまった。
 「ゴメンね、洸夜」
 「ん? 急に謝って来てどうしたの、姉さん」
 「こんなときに何もしてあげれなくて」
 「いや、別に姉さんが悪びれることはないよ。全部校長のせいだし」
 しかしまぁ、すぐにでもわかりそうな隠蔽工作をやるとは。それほど切羽詰まっていたのか?
 「そう言って貰えると、こっちも気が楽になるわ。こんなことをしたヤツと徹底的に戦いましょう」
 「そうだね。ところで姉さんはこの後どうするの?」
 「私? そうねぇ、久しぶりに実家に帰って来たから、ゆっくりしよう思うわ。どうせ明日はオフだから、昼ら辺で家に帰ればいいし」
 「じゃあ姉さんの部屋を掃除しておかないとね」
 そう言ってイスから立ち上がろうとしたら、腕を掴まれてしまった。
 「ちょっと待って、私の部屋を掃除してなかったの?」
 「掃除はしていた。でもパパッとカンタンに終わらせていた感じだからさ。エアコンの掃除とか換気とかやっておかないと」
 それに布団も冬用のを出しっぱなしだし。
 「ハァ〜・・・・・・まぁ私は実家を出た身なんだから、仕方ないかことかぁ」
 「チャチャっと終わらせてくるから、ここでゆっくりしてていいよ。それと、冷蔵庫にある父さんの日本酒を飲んじゃっても平気だから」
 「あら、いいの? お父さん怒らない?」
 「どうせ海外に居て飲めないし、それに半月ぐらい放置してあるからさ」
 そう、海外に行く前に買って放置だからな、飲めない俺としては冷蔵庫のスペースを取る邪魔なお荷物なだけだ。
 「そうなの。なら今日の夜に飲もうかしら」
 「そうしてくれ」
 姉さんは冷蔵庫へ行き、俺リビングを出て姉の部屋へ行く。
 「さて、エアコンのフィルター掃除から始めましょうか」
 窓を開けてからエアコンのフィルターを取り出してから、ホコリを掃除機で吸い取りだす。
「ねぇ何この音は、って何それ!」
 リタは掃除機の周りを飛び回り、色んな角度から見つめる。
 「ああこれ? 掃除機って言って、ホコリとかゴミを吸い取ってくれる機械だよ」
 「へぇ〜、ゴミを吸い取ってくれる、ん? キカイ?」
 「人が作り上げた道具のこと」
「これ、魔法で動いてるの?」
 「いや、電気で動いているんだ。そのヒモ、コードに繋がっているプラグを引っこ抜けば止まるよ」
 「そうなの。えいっ!」
 彼女はそう言いながらコンセントに繋がっているプラグを抜き取った。もちろん吸引していた掃除機が止まってしまった。
 「本当に止まったわ」
 「な、止まっただろ。でも掃除の途中だから、繋ぎ直して欲しいんだ」
 「あ、ゴメンなさい。今戻すわ」
 リタは申すわけなさそうな顔をさせながら、コンセントに繋ぎ直してくれた。
 「あれ? 繋ぎ直したのに動かないわ。ひょっとして私が壊しちゃった?」
 「いや、ここがスイッチになっていて、押せば動くようになるぞ」
 弱と書かれたスイッチを押して掃除機を動かしたら、リタは驚いた。
 「スゴイわね、この世界の技術は! あっ!」
 リタは窓の縁に行くと外の景色を眺める。
 「本当にあの世界とは別の世界だったのね」
 「もしかして、信じてなかったのか」
 「いいえ、実感がなかっただけ」
 「もしかして、外に出て見て回ってみたいって思ってる?」
 「まぁね、でも無理なんでしょ。人族しかいないから」
 リタが悲しそうな顔で俺を見つめてくるので、少し気まずく感じてしまう。
 「そうだなぁ、まぁ何かしら方法を見つけたら、案内してやるよ」
 「ホント、約束よ」
 「ああ、約束するよ」
 リタと笑顔でそう言うと、掃除に戻る。その後もリタは、自分が知らない物を見つける度に、あれ何? これ何? と聞いて来るので、丁寧に説明してあげた。
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