東京PMC’s
紫音とサイボーグの護衛任務
 ラボの外に出てすぐに暇になったので天野さんは煙草を吸いに行き、リュークさんはゲームアプリに夢中になっている。リトアさんはと言うとぉ・・・・・・。
 「Oh! これが小さいトキのシオンなのですかぁ?」
 「そうなのよぉ。スッゴク可愛いでしょぉ?」
 「確かに、オネエちゃんがコウフンするのも無理はありませねぇ」
 そう、コニーさんにあの写真を観せているのだ。
 「もう観せるの止めてくださいよぉ!」
 「ええ〜、いいじゃない減るものじゃなんだしぃ」
 メンタル的な意味で擦り減っていますよぉ!
 「ニアっているのでOKじゃないんですかぁ?」
 「OKじゃないですよぉ〜!」
 何であんな服を着させたの、お父さんのバカァァァアアアアアアアアアアアアッッッ!!?
 「ん? あのサイボーグの調整、まだ終わらないか?」
 「ええ、そうみたいよ」
 煙草を吸い終わった天野さんが戻って来たみたいだ。
 「全く、何時間掛かってやがんだよ」
 「まだ15分程度しか経っていないわよ。ところで天野は煙草を何本吸って来たの?」
 「2本を時間を掛けて吸っていた」
 へぇ〜、煙草2本で15分も吸えるんだぁ〜。僕知らなかったよ。
 「まだ時間が掛かりそうだから、もうちょっと煙草を吸ってくれば?」
 「馬鹿野郎。これ以上煙草を吸ったら健康に悪いじゃねぇか。さっき言った2本だって時間を空けて吸った結果だからな。勘違いするなよ」
 「へぇ〜、煙草を吸っている人が健康ですかぁ〜」
 ジト目で天野さんを見つめると、天野さんが鋭い眼光で見つめて来たのだ。
 「ん? 何か言いたい事があるのか、紫音?」
 「別に、何も言いたい事はないですよ」
 天野さんにイタズラされないように距離を取ると、ムッとした顔をさせたのでちょっとスカッとした。
 「ところでコニーって言ったか?」
 「ハイッ、合ってますよ!」
 「確か、お前もPMCだったんだよな?」
 「YES! アメリカのニューヨークでPMC活動をしていましたぁ! これがショウコですよぉ!」
 彼女はそう言いながらポケットから取り出したのは、英語で書かれたPMCライセンスカードだ。
 「イギリスじゃなくて、アメリカでPMC活動をしていたのか?」
 「私は生まれはUKですが、リョウシンのお仕事の関係で3歳の時にアメリカへとイジュウしましたぁ!」
 「なるほど、イギリス生まれのアメリカ育ちか」
 「YES! 仰る通りです! ところで、シオンの方はどうなのですかぁ?」
 急に話を振って来たので えっ!? 僕? と自分を指さしながら言ったら、 YES! YES! と言って頷いた。
 「お父さんが新大陸から日本に移住して来て、お母さんが確かぁ〜・・・・・・スイスから来たんだっけ?」
 「お前、何で母親の出身を知らないんだ? お前の親父から何も聞いていないのか?」
 「あ、そのぉ。お母さんの事を聞くのはタブーみたいな感じだったので、聞けずにいたんです」
 「・・・・・・そうかぁ」
 天野さんは悪気を感じたのか僕から目を逸らした。
 「別に気にしないで下さい。お母さんの事はオズマさんから聞いてましたから。少しだけですけど」
 「そうか」
 「みんな聞いて、クアッドの調整がやっと終わったわよ!」
 僕を含めたPMCの人達が やっとかぁ。と思いながらエルザさんの顔を見つめた。
 「それで、事前に通達した通り、クアッドを閉鎖区域の中へ連れて行ってモンスターと戦わせ欲しいの。それでクアッドの身に危険が及ぶようであれば、アナタ達に助け出してちょうだい。
 それと、私を含めて3人のメンバーがクアッドのデータ取りの為に同行するの。その護衛もお願いしたいわ。OK?」
 「つまり俺達はあのサイボーグの運搬とボデーガードが基本的な仕事って訳か」
 「楽そうな仕事でよかったわね」
 「ああ、そうだな」
 そんな中、1人の男性が質問があるのか手を上げた。
 「はいそこの男性、何か質問があるのかしら?」
 「俺達はアンタらのデータ収集に協力しなくていいのか?」
 「データ収集は私達の方でするわ。だからアナタ達PMCは我々の護衛をお願い」
 「・・・・・・わかった」
 彼はそう言うと、仲間の顔を見つめて話掛ける。
 「他に質問は?」
 エルザさんがそう言って僕達を見回すが、誰1人として手を上げないので手に持っているファイルを閉じた。
 「これより、閉鎖区域に向かいたいと思います! 皆さん、準備が整ったメンバーから外にある車に乗車して下さい!」
 エルザさんはそう言うと、出口の方へ向かって行く。
「皆さん、ガンバって来て下さぁ〜い!」
 「あれ、コニーさんは今回の仕事に参加していなかったんですか?」
 「YES! 私のアイジュウは明日届く予定なので、参加しようにも出来ませんでしたぁ!」
 「ああ〜、そうなんですかぁ」
 ここにいるから参加するんだろうなぁ。と思っていたら違っていた。
 「紫音、行くぞ」
 「あ、はい! それじゃあコニーさん、また後でお会いしましょう!」
 「わかりまぁした! お帰りを待ってまぁ〜す!」
 手を振っているコニーさんの元を離れて職員からスマートウォッチを受け取ると、エルザさんが用意してくれたハンヴィーへと乗り込むが、何と運転席に見知らぬ男性が座っているではないか。
 「この車の運転を任されているスミスです。よろしく」
 「あ、はぁ・・・・・・よろしくお願いします」
 僕が戸惑っている中、天野さん達は ああ、なるほど。 と納得した顔をしている。
 「シオンくん、彼の事は気にせずにいようか」
 「そうだな。俺達運転しなくていいから楽だしな」
 「あ、はい」
 天野さん達がそう言うので、スミスさんの事を気にしないようにするが、それよりも気になる事が出て来た。
 「ちょっ、狭いんですけどぉ・・・・・・」
 「装甲板を付けたハンヴィーなんだから仕方ないだろ。我慢しろ」
 「ちょっとリューク! 何処を触っているのよ!」
 そう言いながらリュークさんを睨むのだが、逆にリュークさんの方はオドオドした様子でリトアさんに話掛ける。
 「しゃっ、車内が狭いのだから仕方ないよね? それにシオンくんだってリトアくんの身体に触れているよね?」
 そう後部座席の1番右にリュークさん。真ん中にリトアさん。左端に僕の順番に座っている。
 「シオンくんはいいの! このセクハラ!」
 「酷い、差別だ!」
 「ハァ〜・・・・・・もう車を出してくれ」
 呆れた様子でそう言うと、スミスさんは苦笑いをさせて わかりました。 と言ってハンヴィーを発進させて車列に合流した。
 「ところで、そのクアッドとか言うサイボーグを一体何処で動かすのか聞いているか?」
 「ドクター エルザ はホンハネダ と言う場所でクアッドを戦わせようとしています」
 「ふぅ〜ん。モンスターと戦わせたいのなら、ニューヨークでもよかったんじゃないか?」
 「実際はドクター自身もそうしたかったみたいですが、地元の方々の反感が強かったせいでニューヨークでの戦闘データ収集は叶わなかったそうです」
 サイボーグはキリスト教の教えに背いているのが要因なのかな?
 「なるほどなぁ。後この車内で煙草は?」
 「ええ、構いませんよ。私自身愛煙家なので」
 「「「却下!」」」
 「・・・・・・と言う訳で、諦めて下さい」
 天野さんは チッ!? と舌打ちをすると取り出した煙草をポケットにしまい、サイドウィンド越しに外の景色を見つめる。
「ところで、あのサイボーグの武器は刀1本だけなのですか?」
 「あ、それ。僕も気になっていたよ」
 「ドクターが普通の銃も扱えるようにしたみたいなのですが、本人が銃を携帯したがらないので刀だけを装備している感じです」
 「本人が携帯したがらない?」
 リュークさんがそう聞くと、スミスさんは ええ。 と答えた。
 「先程申し上げた通り、我々も銃を扱うように何度も言ったのですが、本人が銃を手に取ろうとしないので、仕方なく諦める事にました」
 「剣術にこだわりがあるのか?」
 「そうかもしれませんね。おっと検問所に着きましたよ。スマートウォッチのご用意をお願いします」
 「ああ」
 検問所の検査も終わり、危険区域の中へと入って行くのであった。
 「Oh! これが小さいトキのシオンなのですかぁ?」
 「そうなのよぉ。スッゴク可愛いでしょぉ?」
 「確かに、オネエちゃんがコウフンするのも無理はありませねぇ」
 そう、コニーさんにあの写真を観せているのだ。
 「もう観せるの止めてくださいよぉ!」
 「ええ〜、いいじゃない減るものじゃなんだしぃ」
 メンタル的な意味で擦り減っていますよぉ!
 「ニアっているのでOKじゃないんですかぁ?」
 「OKじゃないですよぉ〜!」
 何であんな服を着させたの、お父さんのバカァァァアアアアアアアアアアアアッッッ!!?
 「ん? あのサイボーグの調整、まだ終わらないか?」
 「ええ、そうみたいよ」
 煙草を吸い終わった天野さんが戻って来たみたいだ。
 「全く、何時間掛かってやがんだよ」
 「まだ15分程度しか経っていないわよ。ところで天野は煙草を何本吸って来たの?」
 「2本を時間を掛けて吸っていた」
 へぇ〜、煙草2本で15分も吸えるんだぁ〜。僕知らなかったよ。
 「まだ時間が掛かりそうだから、もうちょっと煙草を吸ってくれば?」
 「馬鹿野郎。これ以上煙草を吸ったら健康に悪いじゃねぇか。さっき言った2本だって時間を空けて吸った結果だからな。勘違いするなよ」
 「へぇ〜、煙草を吸っている人が健康ですかぁ〜」
 ジト目で天野さんを見つめると、天野さんが鋭い眼光で見つめて来たのだ。
 「ん? 何か言いたい事があるのか、紫音?」
 「別に、何も言いたい事はないですよ」
 天野さんにイタズラされないように距離を取ると、ムッとした顔をさせたのでちょっとスカッとした。
 「ところでコニーって言ったか?」
 「ハイッ、合ってますよ!」
 「確か、お前もPMCだったんだよな?」
 「YES! アメリカのニューヨークでPMC活動をしていましたぁ! これがショウコですよぉ!」
 彼女はそう言いながらポケットから取り出したのは、英語で書かれたPMCライセンスカードだ。
 「イギリスじゃなくて、アメリカでPMC活動をしていたのか?」
 「私は生まれはUKですが、リョウシンのお仕事の関係で3歳の時にアメリカへとイジュウしましたぁ!」
 「なるほど、イギリス生まれのアメリカ育ちか」
 「YES! 仰る通りです! ところで、シオンの方はどうなのですかぁ?」
 急に話を振って来たので えっ!? 僕? と自分を指さしながら言ったら、 YES! YES! と言って頷いた。
 「お父さんが新大陸から日本に移住して来て、お母さんが確かぁ〜・・・・・・スイスから来たんだっけ?」
 「お前、何で母親の出身を知らないんだ? お前の親父から何も聞いていないのか?」
 「あ、そのぉ。お母さんの事を聞くのはタブーみたいな感じだったので、聞けずにいたんです」
 「・・・・・・そうかぁ」
 天野さんは悪気を感じたのか僕から目を逸らした。
 「別に気にしないで下さい。お母さんの事はオズマさんから聞いてましたから。少しだけですけど」
 「そうか」
 「みんな聞いて、クアッドの調整がやっと終わったわよ!」
 僕を含めたPMCの人達が やっとかぁ。と思いながらエルザさんの顔を見つめた。
 「それで、事前に通達した通り、クアッドを閉鎖区域の中へ連れて行ってモンスターと戦わせ欲しいの。それでクアッドの身に危険が及ぶようであれば、アナタ達に助け出してちょうだい。
 それと、私を含めて3人のメンバーがクアッドのデータ取りの為に同行するの。その護衛もお願いしたいわ。OK?」
 「つまり俺達はあのサイボーグの運搬とボデーガードが基本的な仕事って訳か」
 「楽そうな仕事でよかったわね」
 「ああ、そうだな」
 そんな中、1人の男性が質問があるのか手を上げた。
 「はいそこの男性、何か質問があるのかしら?」
 「俺達はアンタらのデータ収集に協力しなくていいのか?」
 「データ収集は私達の方でするわ。だからアナタ達PMCは我々の護衛をお願い」
 「・・・・・・わかった」
 彼はそう言うと、仲間の顔を見つめて話掛ける。
 「他に質問は?」
 エルザさんがそう言って僕達を見回すが、誰1人として手を上げないので手に持っているファイルを閉じた。
 「これより、閉鎖区域に向かいたいと思います! 皆さん、準備が整ったメンバーから外にある車に乗車して下さい!」
 エルザさんはそう言うと、出口の方へ向かって行く。
「皆さん、ガンバって来て下さぁ〜い!」
 「あれ、コニーさんは今回の仕事に参加していなかったんですか?」
 「YES! 私のアイジュウは明日届く予定なので、参加しようにも出来ませんでしたぁ!」
 「ああ〜、そうなんですかぁ」
 ここにいるから参加するんだろうなぁ。と思っていたら違っていた。
 「紫音、行くぞ」
 「あ、はい! それじゃあコニーさん、また後でお会いしましょう!」
 「わかりまぁした! お帰りを待ってまぁ〜す!」
 手を振っているコニーさんの元を離れて職員からスマートウォッチを受け取ると、エルザさんが用意してくれたハンヴィーへと乗り込むが、何と運転席に見知らぬ男性が座っているではないか。
 「この車の運転を任されているスミスです。よろしく」
 「あ、はぁ・・・・・・よろしくお願いします」
 僕が戸惑っている中、天野さん達は ああ、なるほど。 と納得した顔をしている。
 「シオンくん、彼の事は気にせずにいようか」
 「そうだな。俺達運転しなくていいから楽だしな」
 「あ、はい」
 天野さん達がそう言うので、スミスさんの事を気にしないようにするが、それよりも気になる事が出て来た。
 「ちょっ、狭いんですけどぉ・・・・・・」
 「装甲板を付けたハンヴィーなんだから仕方ないだろ。我慢しろ」
 「ちょっとリューク! 何処を触っているのよ!」
 そう言いながらリュークさんを睨むのだが、逆にリュークさんの方はオドオドした様子でリトアさんに話掛ける。
 「しゃっ、車内が狭いのだから仕方ないよね? それにシオンくんだってリトアくんの身体に触れているよね?」
 そう後部座席の1番右にリュークさん。真ん中にリトアさん。左端に僕の順番に座っている。
 「シオンくんはいいの! このセクハラ!」
 「酷い、差別だ!」
 「ハァ〜・・・・・・もう車を出してくれ」
 呆れた様子でそう言うと、スミスさんは苦笑いをさせて わかりました。 と言ってハンヴィーを発進させて車列に合流した。
 「ところで、そのクアッドとか言うサイボーグを一体何処で動かすのか聞いているか?」
 「ドクター エルザ はホンハネダ と言う場所でクアッドを戦わせようとしています」
 「ふぅ〜ん。モンスターと戦わせたいのなら、ニューヨークでもよかったんじゃないか?」
 「実際はドクター自身もそうしたかったみたいですが、地元の方々の反感が強かったせいでニューヨークでの戦闘データ収集は叶わなかったそうです」
 サイボーグはキリスト教の教えに背いているのが要因なのかな?
 「なるほどなぁ。後この車内で煙草は?」
 「ええ、構いませんよ。私自身愛煙家なので」
 「「「却下!」」」
 「・・・・・・と言う訳で、諦めて下さい」
 天野さんは チッ!? と舌打ちをすると取り出した煙草をポケットにしまい、サイドウィンド越しに外の景色を見つめる。
「ところで、あのサイボーグの武器は刀1本だけなのですか?」
 「あ、それ。僕も気になっていたよ」
 「ドクターが普通の銃も扱えるようにしたみたいなのですが、本人が銃を携帯したがらないので刀だけを装備している感じです」
 「本人が携帯したがらない?」
 リュークさんがそう聞くと、スミスさんは ええ。 と答えた。
 「先程申し上げた通り、我々も銃を扱うように何度も言ったのですが、本人が銃を手に取ろうとしないので、仕方なく諦める事にました」
 「剣術にこだわりがあるのか?」
 「そうかもしれませんね。おっと検問所に着きましたよ。スマートウォッチのご用意をお願いします」
 「ああ」
 検問所の検査も終わり、危険区域の中へと入って行くのであった。
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