クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生
第35話
 縁に寄りかかっているリヴァイスは、急に吹き飛んで倒れた元主人の姿を信じられない様な顔で見つめていた。
 「一体なにが起こったと言うの?」
 魔法? それとも神話級の弓矢でアイツを射抜いたのか?
 思考を巡らせていると元主人の身体が脈動を打つ様にして動き始めたので、驚いた表情をさせる。
 「なっ!? あんな姿になっても生きているというの?」
 神から作られた分身だから、そこまでの能力は備わっていないはず。現にエルライナに切られた指が戻らなかったから・・・・・・ッ!?
 元主人が背中を丸めた状態で立ち上がり、こっちを向いて来た。
 あんな姿でも生きていられるなんて、化け物めっ!?
 「どうして・・・・・・どうしてお前は生きていられるんだっ!?」
 「俺は・・・・・・アイツに代わって神になる・・・・・・・・・・・・者だからだ」
 意味が分からない。
 そう思ったのだが、神に対しての執着心がある事を思い出した。
 「アナタはなぜ神になりたがるの? 自分に媚びて来て良い様に扱おうとして来た人間に、復讐したしたいだけじゃないのか?」
 「・・・・・・俺は、この世界を・・・・・・正したいだけだ」
  「正しいたい?」
 言っている意味が分からない。
 そう思っていると、勝手に話し始めた。
 「お前達は欲に忠実だ・・・・・・だから、俺の下で管理し・・・・・・俺の言う事だけをやらせれば・・・・・・平和な世界を作れる」
 言われた通りの事をやれば。だって!
 「やはり貴様は、自分の思い通りの世界を作ろうとしているだけなんだな! アナタはその欲望だらけの人間と同じよ!」
 「違う・・・・・・ヤツらは自分の為! 俺はこの世界の平和の為だっ!!」
 元主人はそう言いながら手をかざした!
 「俺に逆らうお前も必要ない! 消えろ!! 【サンダースピア】」
 彼は雷の槍を放ったのだが、全く違う方向に飛んで行くのと同時に  たぁーーーーーーー・・・・・・・ン。 といった音がまた聴こえて来た。
 この音、もしかして!
 「クソッ!? どうなっているんだ? 誰か俺を攻撃して・・・・・・」
 床に倒れている元主人も思い当たる相手を思い出したのか、顔だけを上げた。
 「まさか、あの女が近くにいるのかっ?」
 「恐らくそうだろうな。アナタの事を敵認知しているのは確かよ」
 リヴァイスはそう言うと、懐からポーションを取り出して飲んで回復した。
 「キサマ!」
 「用意していて良かった。私はアナタに復讐出来れば、後はどうでも良いの」
 リヴァイスはそう言うと元主人の元へと歩み寄り、腰にさしていた剣を抜いて剣先を元主人に向ける。
 「我が祖国の妻。親しくしていた・・・・・・いや、今は亡き国民達の仇を取らせて貰うわ!」
 「ま、待てっ!?」
 待てと言う言葉も聞かず、そのまま胴体に剣を突き刺した!
 「ぐわああああああッ!!?」
 苦しみ悶える元主人に対して、もう一度突き刺す為に剣を引き抜く!
 「これで最後だ!!」
 そう言った瞬間、元主人がリヴァイスの脚を掴んだ。
 命乞い?
 そう思った瞬間、魔力を吸われる感覚に襲われたので、その手を引き剥がそうと剣で切ろうとしたのだが、防御魔法で止められてしまった!
 「な、なに?」
 「俺に近づいたのが運の尽きだったな」
 元主人はそう言いながら、脚を掴んでいる手に力を込める。
 「キサマの魔力さえあれば、ヤツらを仕止める事が出来るはずだ」
 「ぐぅ!? おぉ・・・・・・」
 とてつもない速さで魔力を吸われていくので、立っていられず膝を着いてしまった。
 まさか、俺の命まで吸おうとしているんじゃないか?
 「お前のお陰でだんだん力を取り戻して来たぞ」
 元主人はそう言うと床に手を着き、身体を起こした。
 マズい。このままでは本当に命まで魔力に変えられてしまう・・・・・・。
 「正直言って、焦ったがお前から俺に近づいて来てくれたお陰だな」
 「う、うううう・・・・・・」
 この状況をどうにかしないと・・・・・・そうだ!
 リヴァイスは剣を手放すと、腰に身につけていたナイフを素早く取り出し、脚を掴んでいる手に突き刺す!
 「ガァッ!?」
 満身創痍の状態の元主人はこの行動に反応出来ずに喰らってしまい、手を離してしまった。
 やっと取れた! でもまだ安心は出来ない!!
 「アナタの思い通りになると思わない事ね!」
 リヴァイスはそう言うと階段の方へと歩き始めたが、フラついてしまう。
 クソッ!? 魔力を吸われ過ぎた!
 リヴァイスはそう思いながらも階段を目指して歩み進むが、階段を目の前にして驚きの表情のまま止まってしまった。
 「ア、アナタは!」
 そう、そこにはエルライナの姿があった。
 いつの間に? どうやってここに来たの? そう思っていると、エルライナの方から肩を掴んで来た。その瞬間、まるで心臓を鷲掴みにされた様な感覚に襲われた。
 「・・・・・・話は大体聞いた。退いて」
 「あ、ああ」
 リヴァイスはそう返事をすると素直に退き、エルライナの方は元主人の方へと行く。
 「キサマは、アイツの使いか!」
 「表面上はそういう事になっているけど、お互いに上下関係を意識してないから、なんとも言えない」
 「そうか。それなら俺の配下にならないか? お前と俺が手を組めば、この世界を・・・・・・」
 「死んでもゴメンだね。それに私自身守りたい人達がいるから、ここにいるんだよ」
 俺がそう言うと、癇に障ったの睨んで来た。
 「・・・・・・そうか」
 「それに、良い加減演技するのも止めなよ。アナタが普通に立ち上がって戦えるほど回復しているのは知ってるんだからさ。
 それとも、油断させて襲おうと考えてた?」
 俺の言葉を聞いた神の分身は、誤魔化し切れないと分かったのか、立ち上がって俺の顔を見つめてくる。
 「どうして演技だと気づいたんだ?」
 「息づかいがハッキリしているし、なによりもあんなに攻撃を喰らったのに、目がしっかりしている」
 普通、お腹刺された状態だったら、目の焦点が合ってないはずだ。
 「なるほどな。その洞察力には感服するよ」
 「それはどうも!」
 先制攻撃と言わんばかりにIWI ACE32を手早く構え、神の分身の身体をフルオートでぶち抜く!
 「オゴッ!? ガァッ!!?」
 向こうにとっても不意打ちだったので防ぎ様がなく、銃弾の雨が身体に喰らい込んでしまう!
 「ウオオオオオオッ!?」
 せめてもの防御なのか、左腕を前に出して銃弾を防ごうとしたのだが、全く持って通用せず、腕を貫通して胴体へと貫通していく。
 ダメ押しのもうワンマグ!
 弾が残っているのにも関わらず、マガジンを素早く抜き取り、新しいマガジンを差し込んで狙いを定めてから、またフルオートで撃ち込む!
 「グオオオオオオオオオオオオッ!!?」
 向こうも限界が来たのか膝を着いしまい、最終的には床に崩れ落ちてしまった。
 もう良いだろう。
 床に寝そべっている神の分身を見下ろしながら、新しいマガジンに差し替える。
 「フゥー・・・・・・なんとか倒したかな?」
 ホント、これで死んでなかったら、本物の化け物だよ。
 そう思いながら、リヴァイスの方を向く。
 「聞きたい事は色々あるけど、もう悪さをする気がないんだよね?」
 「あ、はい。俺は祖国の仇を取れれば、それで問題ないから」
 あのクズ先生の事とか色々聞きたかったけど、今は置いておいて。
 「そう、ならアナタの身柄を確保させて貰うよ。もちろんの事だけど、リヴァイスの身の保証はするし、私がそうさせる」
 この人もアイツの被害者なんだからな。
 「分かった。素直に従い・・・・・・エルライナ?」
 「なに?」
 「う、後ろ!」
 「へ?」
 後ろに、なにが? ってぇ!?
 後ろを振り向いて見ると、神の分身がまるで脈を打つ様にして身体を震わせていた!
 「一体なにが起こったと言うの?」
 魔法? それとも神話級の弓矢でアイツを射抜いたのか?
 思考を巡らせていると元主人の身体が脈動を打つ様にして動き始めたので、驚いた表情をさせる。
 「なっ!? あんな姿になっても生きているというの?」
 神から作られた分身だから、そこまでの能力は備わっていないはず。現にエルライナに切られた指が戻らなかったから・・・・・・ッ!?
 元主人が背中を丸めた状態で立ち上がり、こっちを向いて来た。
 あんな姿でも生きていられるなんて、化け物めっ!?
 「どうして・・・・・・どうしてお前は生きていられるんだっ!?」
 「俺は・・・・・・アイツに代わって神になる・・・・・・・・・・・・者だからだ」
 意味が分からない。
 そう思ったのだが、神に対しての執着心がある事を思い出した。
 「アナタはなぜ神になりたがるの? 自分に媚びて来て良い様に扱おうとして来た人間に、復讐したしたいだけじゃないのか?」
 「・・・・・・俺は、この世界を・・・・・・正したいだけだ」
  「正しいたい?」
 言っている意味が分からない。
 そう思っていると、勝手に話し始めた。
 「お前達は欲に忠実だ・・・・・・だから、俺の下で管理し・・・・・・俺の言う事だけをやらせれば・・・・・・平和な世界を作れる」
 言われた通りの事をやれば。だって!
 「やはり貴様は、自分の思い通りの世界を作ろうとしているだけなんだな! アナタはその欲望だらけの人間と同じよ!」
 「違う・・・・・・ヤツらは自分の為! 俺はこの世界の平和の為だっ!!」
 元主人はそう言いながら手をかざした!
 「俺に逆らうお前も必要ない! 消えろ!! 【サンダースピア】」
 彼は雷の槍を放ったのだが、全く違う方向に飛んで行くのと同時に  たぁーーーーーーー・・・・・・・ン。 といった音がまた聴こえて来た。
 この音、もしかして!
 「クソッ!? どうなっているんだ? 誰か俺を攻撃して・・・・・・」
 床に倒れている元主人も思い当たる相手を思い出したのか、顔だけを上げた。
 「まさか、あの女が近くにいるのかっ?」
 「恐らくそうだろうな。アナタの事を敵認知しているのは確かよ」
 リヴァイスはそう言うと、懐からポーションを取り出して飲んで回復した。
 「キサマ!」
 「用意していて良かった。私はアナタに復讐出来れば、後はどうでも良いの」
 リヴァイスはそう言うと元主人の元へと歩み寄り、腰にさしていた剣を抜いて剣先を元主人に向ける。
 「我が祖国の妻。親しくしていた・・・・・・いや、今は亡き国民達の仇を取らせて貰うわ!」
 「ま、待てっ!?」
 待てと言う言葉も聞かず、そのまま胴体に剣を突き刺した!
 「ぐわああああああッ!!?」
 苦しみ悶える元主人に対して、もう一度突き刺す為に剣を引き抜く!
 「これで最後だ!!」
 そう言った瞬間、元主人がリヴァイスの脚を掴んだ。
 命乞い?
 そう思った瞬間、魔力を吸われる感覚に襲われたので、その手を引き剥がそうと剣で切ろうとしたのだが、防御魔法で止められてしまった!
 「な、なに?」
 「俺に近づいたのが運の尽きだったな」
 元主人はそう言いながら、脚を掴んでいる手に力を込める。
 「キサマの魔力さえあれば、ヤツらを仕止める事が出来るはずだ」
 「ぐぅ!? おぉ・・・・・・」
 とてつもない速さで魔力を吸われていくので、立っていられず膝を着いてしまった。
 まさか、俺の命まで吸おうとしているんじゃないか?
 「お前のお陰でだんだん力を取り戻して来たぞ」
 元主人はそう言うと床に手を着き、身体を起こした。
 マズい。このままでは本当に命まで魔力に変えられてしまう・・・・・・。
 「正直言って、焦ったがお前から俺に近づいて来てくれたお陰だな」
 「う、うううう・・・・・・」
 この状況をどうにかしないと・・・・・・そうだ!
 リヴァイスは剣を手放すと、腰に身につけていたナイフを素早く取り出し、脚を掴んでいる手に突き刺す!
 「ガァッ!?」
 満身創痍の状態の元主人はこの行動に反応出来ずに喰らってしまい、手を離してしまった。
 やっと取れた! でもまだ安心は出来ない!!
 「アナタの思い通りになると思わない事ね!」
 リヴァイスはそう言うと階段の方へと歩き始めたが、フラついてしまう。
 クソッ!? 魔力を吸われ過ぎた!
 リヴァイスはそう思いながらも階段を目指して歩み進むが、階段を目の前にして驚きの表情のまま止まってしまった。
 「ア、アナタは!」
 そう、そこにはエルライナの姿があった。
 いつの間に? どうやってここに来たの? そう思っていると、エルライナの方から肩を掴んで来た。その瞬間、まるで心臓を鷲掴みにされた様な感覚に襲われた。
 「・・・・・・話は大体聞いた。退いて」
 「あ、ああ」
 リヴァイスはそう返事をすると素直に退き、エルライナの方は元主人の方へと行く。
 「キサマは、アイツの使いか!」
 「表面上はそういう事になっているけど、お互いに上下関係を意識してないから、なんとも言えない」
 「そうか。それなら俺の配下にならないか? お前と俺が手を組めば、この世界を・・・・・・」
 「死んでもゴメンだね。それに私自身守りたい人達がいるから、ここにいるんだよ」
 俺がそう言うと、癇に障ったの睨んで来た。
 「・・・・・・そうか」
 「それに、良い加減演技するのも止めなよ。アナタが普通に立ち上がって戦えるほど回復しているのは知ってるんだからさ。
 それとも、油断させて襲おうと考えてた?」
 俺の言葉を聞いた神の分身は、誤魔化し切れないと分かったのか、立ち上がって俺の顔を見つめてくる。
 「どうして演技だと気づいたんだ?」
 「息づかいがハッキリしているし、なによりもあんなに攻撃を喰らったのに、目がしっかりしている」
 普通、お腹刺された状態だったら、目の焦点が合ってないはずだ。
 「なるほどな。その洞察力には感服するよ」
 「それはどうも!」
 先制攻撃と言わんばかりにIWI ACE32を手早く構え、神の分身の身体をフルオートでぶち抜く!
 「オゴッ!? ガァッ!!?」
 向こうにとっても不意打ちだったので防ぎ様がなく、銃弾の雨が身体に喰らい込んでしまう!
 「ウオオオオオオッ!?」
 せめてもの防御なのか、左腕を前に出して銃弾を防ごうとしたのだが、全く持って通用せず、腕を貫通して胴体へと貫通していく。
 ダメ押しのもうワンマグ!
 弾が残っているのにも関わらず、マガジンを素早く抜き取り、新しいマガジンを差し込んで狙いを定めてから、またフルオートで撃ち込む!
 「グオオオオオオオオオオオオッ!!?」
 向こうも限界が来たのか膝を着いしまい、最終的には床に崩れ落ちてしまった。
 もう良いだろう。
 床に寝そべっている神の分身を見下ろしながら、新しいマガジンに差し替える。
 「フゥー・・・・・・なんとか倒したかな?」
 ホント、これで死んでなかったら、本物の化け物だよ。
 そう思いながら、リヴァイスの方を向く。
 「聞きたい事は色々あるけど、もう悪さをする気がないんだよね?」
 「あ、はい。俺は祖国の仇を取れれば、それで問題ないから」
 あのクズ先生の事とか色々聞きたかったけど、今は置いておいて。
 「そう、ならアナタの身柄を確保させて貰うよ。もちろんの事だけど、リヴァイスの身の保証はするし、私がそうさせる」
 この人もアイツの被害者なんだからな。
 「分かった。素直に従い・・・・・・エルライナ?」
 「なに?」
 「う、後ろ!」
 「へ?」
 後ろに、なにが? ってぇ!?
 後ろを振り向いて見ると、神の分身がまるで脈を打つ様にして身体を震わせていた!
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