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クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生

青空鰹

第7話

 リズリナさん達に俺の家に来るように言った後、家に帰りレンカさんと共に台所に立った。

 「さてさて、私はお鍋を作ろうと思っています。レンカさんはなにを作ろうと思っているんですか?」

 「私はね。普通にマッシュポテトと煮物を作ろうと思っているの」

 「・・・・・・メインディッシュは?」

 そう聞いたらニコォ〜と俺の顔を見つめたので、俺に期待しているのに気がついた。

 「あ、分かりました。私に任せてください」

 「お願いね」

 俺にそう言うとレタスを手でちぎり始めた。

 クソォ〜、なんかレンカさんに嵌められた気がする!

 ある程度の量が出来たら、自分の作る料理に集中する為、土瓶に水を入れて大根を手に準備を始める。

 「レンカさんって裁縫だけじゃなく、料理出来たんですね」

 「私だって一人暮らしなんだから、家事をするのは当たり前よ」

 「あ、そうなんですか」

 人間国宝の意外な一面を見た気がする。 と思っていたら、玄関のチャイムが鳴った。

 「エイミー達が来たのかしら?」

 「そうかもしれませんね。ちょっと見て来ます」

 そう言うと大根をまな板に置いて玄関へ向かう。

 「はぁ〜い! どちら様ですかぁ?」

 『呼ばれたから来たわよぉ!』

 『エルちゃん、早く開けてぇ〜!』

 どうやらエイミーさん達が来たみたいだ。てか、ここに来るの早いなぁ!?

 そう思いながら玄関のドアを開くと、リズリナさんが俺に飛びついて来た。

 「久しぶり、エルちゃん!」

 「久しぶりです。リズリナさん、エイミーさん」

 「久しぶり、相変わらずね」

 エイミーさんが俺にそう言うと、その後ろから誰かが出て来た。

 「ハロー、エルライナ」

 「あれ? ミュリーナさん」

 ハローと言う割には不機嫌そうだ。

 「なんで私を呼ばないの?」

 「アハハ・・・・・・忘れていました」

 ラミュールさんが来た後だったからね。

 「もぉ〜、私を誘わないなんて、ヒド過ぎるわよぉ〜」

 「ああ〜、ゴメンなさい。あの兵士さんに言うべきでしたね」

 だから俺の胸を突いて遊ばないでください。

 「まぁ美味しい食べ物を用意してくれるのなら、許してあげるわよ」

 「わかりました。ミュリーナさんも一緒に食べましょうか。そっちの方が楽しいですから」

 だから俺の胸をグリグリするのを止めて。エイミーさんも呆れた顔をしているから!

 「玄関で話すのもなんですから、どうぞお家に上がってください」

 「「「お邪魔しまぁ〜す!」」」

 リズリナさん達はそう言うと、ニコニコ顔で家に上がる。

 「早いわねアナタ達」

 「ええ、話を聞いてすぐに飛んで来たから」

 つまり、俺に会いたいが為に駆け足で来たって事ですね。

 「夕食が出来るまで時間が掛かるから、座って待っててね」

 「分かったわ」

 「は〜い」

 「楽しみにしているわ」

 三人はそう言うとイスに座ってお喋りを始め、俺はおでんの準備を再会する。

 とりあえず、先に出汁の元を入れてから昆布と一緒に大根を煮ようかな? がんもとかは、アクを取る為に一回湯通しておこうかな? あ、ウィンナーを入れても大丈夫かな? これがあるのとないとで怒る人がいるんだけどぉ〜・・・・・・まぁいいや、俺入れる派だから入れちゃえ!

 とこんな感じにおでんを作っていると、エイミーさん達が後ろから覗いて来たのだ。

 「ねぇエルちゃん」

 「ん? どうしたの、リズリナさん?」

 「その料理なんて言うの?」

 「おでんって言う料理だよ」

 とても食べたそうな顔で土鍋の中を覗いてくる。

 「まだ出来てないので、食べちゃダメですよ」

 俺がそう言ったら、顔を硬らせてイスへと戻って行った。いつもなら、早く食べたいと急かしてくるのに、素直に従うとは・・・・・・まぁいっか?

 そんな事を思いつつも、アク取りをしながら煮込んでいく。

 「だいぶ良い感じに味が染み込んで来た」

 そう言ったら、また玄関のチャイムが鳴った。

 「今度は誰かな?」

 「私が出て来てあげようか?」

 「ん、お願いします」

 そう言った後に小皿にスープを移して味の確認をしたら、周りから ああ〜っ!? と言った声が聞こえた。

 「完成したら食べてるんですから、悲鳴を上げないでくださいよ」

 「そ、そうだね。エルちゃんの言う通りだよね」

 「あ、味の確認をしただけよね!」

 「・・・・・・ジュルリ」

 ちょっと、食べて良し。と言ったらガッつきそう人がいるんですけどぉ。

 そんな事を思っていたら、エイミーさんが戻って来た。

 「エイミーさん、お帰り。って、大輝くん!? それに美羽さんに伊織ちゃんまで」

 「お久しぶり、エルライナ」

 「元気にしていた?」

 「おでん・・・・・・美味しそう」

 いやいやいや、美味しそうって言う前に挨拶をしようよ。

 「話はラミュールさんから聞いてるよ。しばらくの間はここに滞在するの?」

 「はい。闇ギルドの動向を探るべく、ここに来ました」

 「私達はこの家の近くの宿に泊まっているので、なにかあった時は言ってください」

 「ああ、うん。頼りにするよ」

 相変わらず美羽さんはしっかりしているなぁ〜。

 「・・・・・・エルライナ」

 「ん? どうしたの、伊織ちゃん?」

 「おでん食べて良い?」

 「それ夕食だから、食べちゃダメです」

 つーか、菜箸ではんぺんを掴むな! 戻しなさい!

 「エルライナさん、おでんを作っていたんですか?」

 「レンカさん達と夕食を一緒に食べるから、量を調節しやすい鍋物が良いかなぁ〜って思ってね」

 「あのぉ〜・・・・・・俺達もご一緒させて貰ってもよろしいですか?」

 どうやら大輝くんもおでんを食べたいみたいだ。

 「別に構わないよ」

 こっちの世界はヨーロッパ風やイタリア料理風なのが多いし、日本風のクシュンでも、日本料理と言えば日本料理なのだが昔の江戸前料理風だから、現代の日本人からしたら、ちょっと違うって気がする感じだ。

 「ヒィッ!?」

 エイミーさん達が自分の取り分を気にしているのか、大輝くん達を睨みつけている。大輝くんは見て分かる通りリズリナさん達の剣幕に押されて縮こまってしまい、美羽さんに関しては申しわけなさそうな顔でしていた。
 伊織ちゃんに関しては、なんとコンニャクを菜箸で摘みながら睨み返しているのだ! どんだけおでんを食べたいんだ!

 「伊織ちゃん。コンニャクを元の場所に戻して頂戴」

 「・・・・・・分かった」

 彼女はそう言うと、コンニャクを土鍋の中に戻したのだ。

 「この分じゃ量が足りないね」

そう言った瞬間、全員戦闘モードに移るが大輝くんだけが部屋の隅へ逃げた。

 つーかお前勇者なんだから、これぐらいの事で怯えんなよ!

 「追加で作らないとね」

 そう言うと全員戦闘モードを解いて笑顔に戻ったので、 ホント、現金な人達だな。 と心の中で呟きながら追加のおでん作りの準備に取り掛かる。

 「私もお手伝いする」

 そう言い

 「それは助かる。このパックの中に入っている練り物を、全部出して貰えますか?」

 「分かったわ」

 美羽さんはそう返事をするとニコニコとした顔でパックの中から練り物を出していくが、なにかに気づいた様子で俺を見つめてくる。

 「あれ? トマトを入れないの?」

 「え? トマト?」

 「そうよ。おでんにトマトを丸ごと入れないの?」

 どうやら美羽さんの家では、おでんの中にトマトを入れるみたいだ。

 「私の家ではウィンナーを入れていましたよ」

 「えっ!? おでんにウィンナー! それって合うんですか?」

 どうやらおでんの中にトマトを入れるのが常識と思っていたらしい。

 「美羽、私のお家ではロールキャベツを入れてたよ」

 ロールキャベツかぁ・・・・・・それも合いそう気がするな。

 「えっ!? イカゲソを入れるのが当たり前じゃ?」

 どうやら大輝くんの家ではイカゲソを入れていたらしい。

 「エルライナさん、トマトを入れても良いですか?」

 「う〜ん・・・・・・味がおかしくなりそうだから、別の土鍋で作ろうか」

 「やったぁ!」

 彼女は喜びながらトマトを手に取った瞬間、伊織ちゃんと大輝くんが近くにやって来た。

 「ロールキャベツをご所望する」

 「俺もイカゲソを入れたいです」

 「だから、全部入れちゃうと味が変になる可能性があるから、どれか一つにした方が良いかも」

 それか三つ入れても構わないけど、スープの調整をしないといけなくなるかも。

 「どれか・・・・・・」

 「一つに」

 「した方が良い?」

 三人はお互いの顔を見つめた後に これを入れた方が良い! と言った争いを始めたので、放置して下ごしらえをするのであった。てか、手伝うって言った言葉はどこに行ったんだ?

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