クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生
第49話
 四人は初めての実戦で不安なのか、俯いたり自分の手を握っていた。
 「やっぱりキミ達はここに来ていたんだ」
 「あっ! アナタは!?」
 「エルライナさん、どうしてここに来たのですか?」
 「どうしてもこうしてもないよ。私は総合ギルドのメンバーなんだから、危機があれば駆けつけるのが義務だからね。じゃなきゃ怒られているよ」
 「そう・・・・・・ですよね」
 「ここに座っても良い?」
 「・・・・・・どうぞ」
 勇者の許可を得た後に、空いている席に座った。
 「話はあの人から聞いたよ。他の人達はお城の中にいるんだって?」
 「はい。俺達自身も行こうと説得したのですが耳を傾けてくれなかったんです」
 「アイツら散々俺達に偉そうな事を言って来て、いざって時に城に引きこもりやがって!」
 「ただでさえ市民に迷惑をかけているのに・・・・・・みんなヒド過ぎるよ」
 そう言って悲しむ生徒会の女の子の両肩に、学級員の女の子が手を置く。
 「そうかな? 私にとってキミ達も彼らと同じぐらいヒドい人間だと思っているよ」
 「えっ!? それはどう言う事ですか?」
 「俺達が岡野達ろ同じぐらいヒドいって・・・・・・」
 「私はともかく、もう一方の勇者くん達は人の為に剣を振っているし。ましてや魔人達と戦っているんだよ」
 「俺達はこっちの世界に来て間もないので、訓練を・・・・・・」
 「大輝くん達はこっちの世界に来て、2週間目で自分達の力で戦っていたんだよ。キミ達はこっちに来てから2週間後には何をしていたの?」
 俺がそう言ったら彼らは目を伏せるなりして黙り込んでしまった。
 「それを踏まえてハッキリと聞くよ。いつまで、そうしているつもりなの?」
 「それは・・・・・・」
 「まぁ言わなくても良いよ。キミ達がどこでどうしていようが気にしないからね」
 「は、はぁ。そうですか」
 「それにさっきも言ったかもしれないけど、ここにいるだけでも偉いぐらいだよ。だから危ないと感じたら逃げても別に構わない。向こうにいる兵士さんや総合ギルドの人達はキミ達の事を笑ったり、蔑んだ目で見たりなんてしないからさ」
 「・・・・・・はい」
 四人が安心している顔を見つめていると、ネネちゃんが俺の元へやって来た。
 「お姉様、お話が終わりました!」
 「私とネネちゃんの持ち場は一緒かな? それとも別々かな?」
 「お姉様と同じ持ち場なので、歩きながら説明いたします」
 「わかった。それじゃあね、新米勇者くん」
 彼らにそう言ってから席を立つと、ネネちゃんと共に持ち場へと向かおうとしたのだが。
 「エルライナさんッ!?」
 彼らの内の一人に呼び止められたので、振り返り見つめた。
 「ん? 何かな?」
 「俺達は、この先どうしたら良いんですかっ!?」
 「それはね・・・・・・」
 「それは?」
 「もうキミ達自身で答えは出ているよ」
 「え? どういう事ですか?」
 「どういう事もなにも、目に見えている答えから目を背けているだけだよ。多分、キミ達と同じところに召喚されなかった彼なら、きっと私が考えている事をするんじゃないかなぁ?」
 俺の発言に四人は驚いた表情を浮かべた。
 「それってもしかして!」
 「おっと! お喋りが過ぎたみたいだね。じゃあね!」
 「え? あっ!? ちょっと待ってくださいっ!!」
 呼び止めようとする彼らに背を向けて、ネネちゃんの後を追うようにして歩き出したのであった。
 「お姉様、我々の持ち場は城壁の上です。そこから魔物の侵入を抑えるのが我々の役めで御座います!」
 「そう、分かった」
 「最初の内は魔物の数を減らさなければなりませんから総出で迎え撃ち、落ち着いて来たところで交代制を考えているいます」
 「どんな形であれ1匹でも多く魔物を減らさないといけないんだね?」
 「はい!」
 城壁の上に出て草原の方を見つめると、その様子がハッキリと分かった。
 「これはまた・・・・・・スゴイ光景だ」
 空には数えきれないほどの鳥の魔物。そして地上では色んな種類のモンスター達がひしめき合っていて、ゆっくりとだがこっちに向かって来ていた。
 「お姉様もそう思いますか?」
 「うん、さすがにこの数の中へ軍を送り込むのは得策じゃなさそうだね」
 「はい、なので今はあの大群に対して強力な魔法を放つ準備と、投擲類などの飛び道具の準備をしております」
 「なるほど」
 「我々の持ち場はあっちです! ついて来て下さい!」
 「分かった!」
 走るネネちゃんの後を追いかけて行くと、冒険科達が集まっているところへやって来た。恐らくここが俺が守る持ち場なのだろう。
 「おお、やっと来たか!」
 「すみません、遅れました!」
 「いや、良いんだ。彼らとなにを話していたのか大体把握している。エルライナ殿にあの場所をお願いしたい」
 「分かりました!」
 そう返事をした後に自分の持ち場へと向かうと、城壁の上に小型のターレットを置いた。
 「お姉様、それは?」
 「自動で敵に向かって攻撃してくれる便利な道具だよ。まぁ有効射程範囲は短いけどね」
 ネネちゃんの言葉を無視して グロスフス MG42 (7.92x57mmモーゼル弾使用)を武器庫から取り出して準備を進める。
 「お、お姉様。それは一体?」
 「ちょっと古めの銃だけど、結構恐いと思える武器」
 ヒトラーの電動ノコギリが通用するとは思えないけど、あの数に対して連射率が高いこれが有利だと思う。
 「お姉様、それがあればあの大群を・・・・・・」
 「正直言ってこれでも厳しい状況だよ。でも一体でも多く敵を倒せるのがこれだと思う」
 「そ、そうですかぁ〜・・・・・・」
 ゴメンね俺もギリッギリの状態だから、期待に添えそうにないんだよ。それはそうとだ。
 「ギルド長!」
 「どうしたっ!? なにかあったのか?」
 「私のタイミングで始めても問題ないでしょうか?」
 「ああ、まぁ・・・・・・一体でも多く倒せるのなら構わない」
「分かりました! 射程範囲内なので、攻撃を仕掛けます!」
「なにぃ!? もう攻撃出来るのか? って聞いているのかおい!」
 ギルド長の言葉を無視して、六百メートル先にいる魔物達に狙いを定めてトリガーを引き、けたたましい音と共に銃弾の雨を降り注ぐ。
 こうなったらもう弾数でものを言わせるしか方法がないだろう!
 トリガーを引きっぱなしのまま次々に魔物達を狙って行く。
 「す、スゴイ音ですねぇ」
 「でも見ろ! 魔物達が次々と倒れていくぞ!」
 「これならかなりの数を減らせるのでは?」
 クソォ〜・・・・・・キリがねぇし、弾切れを起こした。
 「弾が切れました。リロードします!」
 そう言った後、本当はMG42のバレルを取り出して取り換えなきゃいけないんだけど、俺の能力のせいかその必要がないがバレルが熱くなっているのは変わりないので、ペットボトルに入っている水をぶっ掛けてからベルトリングを装填してからレバーを引く。
 「よしっ!」
 そう言ってからもう一度、魔物に向けて無慈悲とも思える銃弾の雨を降らせて次々と倒して行く。その様子を見ていた周りの人達は歓声を上げるが、撃っている本人は苦悶の表情を浮かべていた。
 ダメだ。どんなに魔物を倒しても減っている気がしない!
 「お、お姉様?」
 ネネもエルライナの表情に気がついたのか、喜びの表情から一変して心配そうな顔になる
 「ネネちゃん」
 「は、はい! なんでしょうか?」
 「この容器に水を入れてくれるかな? 水がなかったらバレルを冷やせないからさ」
 「あ、はい! 少々お待ちください」
 「私がやります!」
 女性の冒険科が近づいて来た。
 「キミが?」
 「ええ、私は水の魔法を扱えるので、お力になれます!」
 「そう、だったら水の取り替えをお願いするよ!」
 「かしこまりました!」
 彼女はそう言うと、1.5ℓのペットボトルを手に取った。
 「水よ。我が手に現れよ。【ウォータースプラッシュ】」
 威力の調整をしているのか、手から水を出してペットボトルの中を満たしていく。
 「ありがとう」
 「どういたしまして」
 「魔力ポーションを持って来ましたよ! 魔力が少なくなって来たら飲んでください!」
 どうやらこの人がペットボトルに水を入れている間に、ネネちゃんは魔力ポーションを取りに行っていたみたいだ。
 「ありがとう」
 彼女はそう言うとネネちゃんから魔力ポーションを受け取ったが飲む様子がないので、魔力には余裕がある様だ。
 「このまま続けて行くよ!」
 「お姉様、頑張ってください!」
 「私も応援いたします!」
 みんなの声援を受けながら、魔物を次々に撃って倒して行くのであった。
 「やっぱりキミ達はここに来ていたんだ」
 「あっ! アナタは!?」
 「エルライナさん、どうしてここに来たのですか?」
 「どうしてもこうしてもないよ。私は総合ギルドのメンバーなんだから、危機があれば駆けつけるのが義務だからね。じゃなきゃ怒られているよ」
 「そう・・・・・・ですよね」
 「ここに座っても良い?」
 「・・・・・・どうぞ」
 勇者の許可を得た後に、空いている席に座った。
 「話はあの人から聞いたよ。他の人達はお城の中にいるんだって?」
 「はい。俺達自身も行こうと説得したのですが耳を傾けてくれなかったんです」
 「アイツら散々俺達に偉そうな事を言って来て、いざって時に城に引きこもりやがって!」
 「ただでさえ市民に迷惑をかけているのに・・・・・・みんなヒド過ぎるよ」
 そう言って悲しむ生徒会の女の子の両肩に、学級員の女の子が手を置く。
 「そうかな? 私にとってキミ達も彼らと同じぐらいヒドい人間だと思っているよ」
 「えっ!? それはどう言う事ですか?」
 「俺達が岡野達ろ同じぐらいヒドいって・・・・・・」
 「私はともかく、もう一方の勇者くん達は人の為に剣を振っているし。ましてや魔人達と戦っているんだよ」
 「俺達はこっちの世界に来て間もないので、訓練を・・・・・・」
 「大輝くん達はこっちの世界に来て、2週間目で自分達の力で戦っていたんだよ。キミ達はこっちに来てから2週間後には何をしていたの?」
 俺がそう言ったら彼らは目を伏せるなりして黙り込んでしまった。
 「それを踏まえてハッキリと聞くよ。いつまで、そうしているつもりなの?」
 「それは・・・・・・」
 「まぁ言わなくても良いよ。キミ達がどこでどうしていようが気にしないからね」
 「は、はぁ。そうですか」
 「それにさっきも言ったかもしれないけど、ここにいるだけでも偉いぐらいだよ。だから危ないと感じたら逃げても別に構わない。向こうにいる兵士さんや総合ギルドの人達はキミ達の事を笑ったり、蔑んだ目で見たりなんてしないからさ」
 「・・・・・・はい」
 四人が安心している顔を見つめていると、ネネちゃんが俺の元へやって来た。
 「お姉様、お話が終わりました!」
 「私とネネちゃんの持ち場は一緒かな? それとも別々かな?」
 「お姉様と同じ持ち場なので、歩きながら説明いたします」
 「わかった。それじゃあね、新米勇者くん」
 彼らにそう言ってから席を立つと、ネネちゃんと共に持ち場へと向かおうとしたのだが。
 「エルライナさんッ!?」
 彼らの内の一人に呼び止められたので、振り返り見つめた。
 「ん? 何かな?」
 「俺達は、この先どうしたら良いんですかっ!?」
 「それはね・・・・・・」
 「それは?」
 「もうキミ達自身で答えは出ているよ」
 「え? どういう事ですか?」
 「どういう事もなにも、目に見えている答えから目を背けているだけだよ。多分、キミ達と同じところに召喚されなかった彼なら、きっと私が考えている事をするんじゃないかなぁ?」
 俺の発言に四人は驚いた表情を浮かべた。
 「それってもしかして!」
 「おっと! お喋りが過ぎたみたいだね。じゃあね!」
 「え? あっ!? ちょっと待ってくださいっ!!」
 呼び止めようとする彼らに背を向けて、ネネちゃんの後を追うようにして歩き出したのであった。
 「お姉様、我々の持ち場は城壁の上です。そこから魔物の侵入を抑えるのが我々の役めで御座います!」
 「そう、分かった」
 「最初の内は魔物の数を減らさなければなりませんから総出で迎え撃ち、落ち着いて来たところで交代制を考えているいます」
 「どんな形であれ1匹でも多く魔物を減らさないといけないんだね?」
 「はい!」
 城壁の上に出て草原の方を見つめると、その様子がハッキリと分かった。
 「これはまた・・・・・・スゴイ光景だ」
 空には数えきれないほどの鳥の魔物。そして地上では色んな種類のモンスター達がひしめき合っていて、ゆっくりとだがこっちに向かって来ていた。
 「お姉様もそう思いますか?」
 「うん、さすがにこの数の中へ軍を送り込むのは得策じゃなさそうだね」
 「はい、なので今はあの大群に対して強力な魔法を放つ準備と、投擲類などの飛び道具の準備をしております」
 「なるほど」
 「我々の持ち場はあっちです! ついて来て下さい!」
 「分かった!」
 走るネネちゃんの後を追いかけて行くと、冒険科達が集まっているところへやって来た。恐らくここが俺が守る持ち場なのだろう。
 「おお、やっと来たか!」
 「すみません、遅れました!」
 「いや、良いんだ。彼らとなにを話していたのか大体把握している。エルライナ殿にあの場所をお願いしたい」
 「分かりました!」
 そう返事をした後に自分の持ち場へと向かうと、城壁の上に小型のターレットを置いた。
 「お姉様、それは?」
 「自動で敵に向かって攻撃してくれる便利な道具だよ。まぁ有効射程範囲は短いけどね」
 ネネちゃんの言葉を無視して グロスフス MG42 (7.92x57mmモーゼル弾使用)を武器庫から取り出して準備を進める。
 「お、お姉様。それは一体?」
 「ちょっと古めの銃だけど、結構恐いと思える武器」
 ヒトラーの電動ノコギリが通用するとは思えないけど、あの数に対して連射率が高いこれが有利だと思う。
 「お姉様、それがあればあの大群を・・・・・・」
 「正直言ってこれでも厳しい状況だよ。でも一体でも多く敵を倒せるのがこれだと思う」
 「そ、そうですかぁ〜・・・・・・」
 ゴメンね俺もギリッギリの状態だから、期待に添えそうにないんだよ。それはそうとだ。
 「ギルド長!」
 「どうしたっ!? なにかあったのか?」
 「私のタイミングで始めても問題ないでしょうか?」
 「ああ、まぁ・・・・・・一体でも多く倒せるのなら構わない」
「分かりました! 射程範囲内なので、攻撃を仕掛けます!」
「なにぃ!? もう攻撃出来るのか? って聞いているのかおい!」
 ギルド長の言葉を無視して、六百メートル先にいる魔物達に狙いを定めてトリガーを引き、けたたましい音と共に銃弾の雨を降り注ぐ。
 こうなったらもう弾数でものを言わせるしか方法がないだろう!
 トリガーを引きっぱなしのまま次々に魔物達を狙って行く。
 「す、スゴイ音ですねぇ」
 「でも見ろ! 魔物達が次々と倒れていくぞ!」
 「これならかなりの数を減らせるのでは?」
 クソォ〜・・・・・・キリがねぇし、弾切れを起こした。
 「弾が切れました。リロードします!」
 そう言った後、本当はMG42のバレルを取り出して取り換えなきゃいけないんだけど、俺の能力のせいかその必要がないがバレルが熱くなっているのは変わりないので、ペットボトルに入っている水をぶっ掛けてからベルトリングを装填してからレバーを引く。
 「よしっ!」
 そう言ってからもう一度、魔物に向けて無慈悲とも思える銃弾の雨を降らせて次々と倒して行く。その様子を見ていた周りの人達は歓声を上げるが、撃っている本人は苦悶の表情を浮かべていた。
 ダメだ。どんなに魔物を倒しても減っている気がしない!
 「お、お姉様?」
 ネネもエルライナの表情に気がついたのか、喜びの表情から一変して心配そうな顔になる
 「ネネちゃん」
 「は、はい! なんでしょうか?」
 「この容器に水を入れてくれるかな? 水がなかったらバレルを冷やせないからさ」
 「あ、はい! 少々お待ちください」
 「私がやります!」
 女性の冒険科が近づいて来た。
 「キミが?」
 「ええ、私は水の魔法を扱えるので、お力になれます!」
 「そう、だったら水の取り替えをお願いするよ!」
 「かしこまりました!」
 彼女はそう言うと、1.5ℓのペットボトルを手に取った。
 「水よ。我が手に現れよ。【ウォータースプラッシュ】」
 威力の調整をしているのか、手から水を出してペットボトルの中を満たしていく。
 「ありがとう」
 「どういたしまして」
 「魔力ポーションを持って来ましたよ! 魔力が少なくなって来たら飲んでください!」
 どうやらこの人がペットボトルに水を入れている間に、ネネちゃんは魔力ポーションを取りに行っていたみたいだ。
 「ありがとう」
 彼女はそう言うとネネちゃんから魔力ポーションを受け取ったが飲む様子がないので、魔力には余裕がある様だ。
 「このまま続けて行くよ!」
 「お姉様、頑張ってください!」
 「私も応援いたします!」
 みんなの声援を受けながら、魔物を次々に撃って倒して行くのであった。
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