クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生
第40話
 総合ギルドの外に出てもギャアギャア喚く猪瀬に対して、  騒ぐぐらいなら、手掛かりを探しに行けよ。 と思ってしまう自分がいた。
 「流石お姉様! あの女が悔しがる姿に胸がスッとしました!」
 とても晴れやかな顔で見つめるね、ネネちゃんは猪瀬に対してなにか恨みがあるのか?
 「どうしてみんなが彼女について行くのか、私にはわからない」
 「なんだかんだ人望があるんじゃないんですかね? 自分の仲間に分かりやすく指示を出していましたし」
 「指示かぁ〜・・・・・・」
 的確な指示を出すってところに関しては認めるけど、その指示が正解から外れている気がするんだよなぁ。
 「まぁとにかく、魔石商のところに行きましょうか」
 「そうですね!」
 ネネちゃんと仲良く王都北にあるラモーレ商会へ向かう。
 「あ、見えた。あそこがラモーレ商会だね」
 「そうみたいですね。でもお姉様、どうして遠くから見つめているのですか?」
 「いやぁ、ほら。私って目立つし、直接乗り込んで魔石を大量に買っている理由を聞いたって答えると思えないからさ」
 「ああ〜」
 そう、スーパーで万引きしている人に対して、 アナタ万引きしましたよね? と聞いても大半は そんな事をしてないです。 って言ってしらばっくれるに決まっている。
 それと同じで隠し通そうとするし、黒だったら警戒されるに決まっている。
 「とりあえずは、便利な道具を使って外回りを偵察してみましょうか」
 そう言って取り出したのは、偵察用のドローン。
 「お姉様、それは?」
 「空から偵察を行える。便利な道具。とりあえず飛ばすから下がっていて」
 「あ、はい!」
 ネネちゃんが俺から離れたのを確認すると、ドローンを飛ばして上空からラモーレ商会を見下ろす。
 「な、なにか空中に出て来ましたよ!」
 「ドローンの目線をここに映し出しているんだよ」
 そう説明したら、とても驚いた顔をさせるネネちゃん。
 「そうなのですねぇ〜・・・・・・あ、お姉様!」
 「どうしたの、ネネちゃん?」
 「今のところ戻ってください!」
 「あ、うん」
 ネネちゃんに言われた通り少し戻ると、馬が繋がれてない馬車が並べてられていたのだ。
 「一、二、三・・・・・・六。商会ってこんなに所有しているものなの?」
 「あの店構えに対してこの数は、流石におかしいと思いますよ」
 「それとも、お店に来たお客様の馬車なのかな?」
 「その可能性は低いと思いますよ。お客様様用の馬車でしたら、お店の裏口ではなく表の方に置きますよ」
 ネネちゃんにことごとく論破されてしまったが、流石はオウカさんが抱えている諜報員と言ったところか分析力が高い。
 「だとしたら怪しいねぇ」
 「はい、怪しさ満点です」
 「どういたしますか? 商会に乗り込んで問いただしますか?」
 「う〜ん。この事を指摘しても 魔石の需要が尽きないから。 とか言われてはぐらかされるのが見えてるからなぁ〜」
 それにさっきも語った事だが、証拠もなく問いただしたところで返り討ちにされるのが見えてるいるし、なによりももし本当に反政府軍と繋がっているのなら、警戒されて今まで以上に慎重な行動になるのが目に見えている。
 「・・・・・・仕方ない。余り気が進まないけど、馬車に発信器をつけようか」
 「ハッシンキ?」
 「うん、ちなみに実物はこれね」
 そう言ってカプセル型の薬みたいな発信器を見せたら、なんとも言えそうにない顔で俺を見つめて来た。
 「これを取りつけに行くからネネちゃんは・・・・・・」
「いいえ、お姉様がそう仰るのでしたら信じます。なのでちょっと待っていてください」
 ネネちゃんはそう言うと、ポケットから犬笛の様な物を取り出して吹いたが音が出ない。多分、俺が聞き取れないぐらいの周波数を出しているのかもしれない。
 「誰か呼んだの?」
 「はい。そろそろ仲間が着くはずです」
 ネネちゃんがそう言った直後、屋根からフード姿の人が2人降りて来た。
 「お呼びでしょうか?」
「これから真石商ラモーレ商会の馬車にハッシンキと言う物を取りつけに行きますが、馬車の数が六台と多いので我々二人では時間がかかります。
 なので、応援を呼べますか?」
 「馬車が六台? あの規模の商会の割に馬車が多いですね。もしかして、魔人となにか関わりがあると見込んでいらっしゃるのですか?」
 「可能性はある。って段階だから、今はなんとも言えないです」
 俺がそう言うと、二人は考え込む様な仕草をする。
 「まぁ、魔人でなくても反乱軍の手がかりは掴める様な気がしますね」
 「私の発信器を使えば何時にどこへ行ったと言う記録がつくので、馬車の目立たない場所に取りつけて貰いたいのですけど」
 「なんと、にわかに信じられませんね」
 「しかし、なるべくエルライナ様に協力して欲しい。と言うオウカ様からのご命令があるので、協力いたしましょう」
 あらまぁ。オウカさん、もうすでに伝えているんだ。俺より仕事が早いね。
 「馬車は六台あるのでしたよね?」
 「ええ、六台並ぶ様にして停まっております」
 「それでしたらエルライナ様とネネと我々二人に加えて、後三人呼びましょうか」
 後三人?
 「二人の間違いじゃないの?」
 「一人は監視役です」
 「あ、なるほど」
 俺のドローンが商会の上を飛んでいるから二人しか要らないと思っていたけど、窓とかから見られる可能性があるのを考えていなかった。これは反省点だ。
 「それじゃあ、残り三人が揃ったところでつけ方を教えるから」
 「かしこまりました」
 そう言うと二人はどこかへと消えて行って、ちょっと待っていたらネネちゃんの仲間を三人引き連れて来た。
 「うんうん。人が揃ったね。これのつけ方を説明するよ」
 影の人達に荷台の下とか目立たないところにガムテープを使って貼りつけて欲しいと実演しながら伝えたら、みんなガムテープの粘着力に驚いていた。
 「みなさん、やり方は覚えましたか?」
 『はい、エルライナ様』
 「それじゃあ行動開始!」
 先ずは偵察の人が行き誰もいない事を確認したら、俺達が馬車の側まで素早く行き目立たないところに発信器を貼った後に素早く撤収した。
 「さてと、皆さまお疲れ様でした」
 「しかし、意外と警備がガバガバでしたね」
 「誰も気にした様子を見せていないから、警戒心がなかったのかもれないね」
 「なにはともあれ、発信器はつけられたので任務完了ですよ」
 後は尻尾を掴めるのを切に願うばかりだ。
 「さて、とりあえず怪しまれる前に解散しましょうか」
 「そうですね。我々は我々でラモーレ商会を調べてみます。それでは」
 影の人達はそう言うと、どこかへと消えて行ってしまった。
 「さて、私達もこの場から離れましょうか」
 「やっぱり、ラモーレ商会へは行かないのですね」
 「うん、さっきも言ったと思うけど、相手に警戒されたくないからね」
 ネネちゃんを引き連れてラモーレ商会から離れて宿へと向かうのであった。
 「ただ今戻りました!」
 「あら、早いお帰りでやんすね」
 「お昼ご飯を食べに戻って来ました」
 「ああ〜、なるほどねぇ〜。それと、ケイティちゃんがここに来やしたよ」
 なんと、ケイティさんが来たとなっ!?
 「今、食堂の方で食事を取っているから行ってみてくだせぇ」
 「分かりました。行こうネネちゃん」
 「はい」
 ネネちゃんと共に食堂に行くと、ケイティさんが食べ物を美味しそうに頬ばっていた。
 「ケイティさん」
 「あ、エルライナ様、お久しぶりです」
 「数日ぶりだけど、どう? 移住の準備の方は出来た?」
 「はい、バッチリです! いつでも移住出来ますっ!!」
 とてもキラキラした目で見つめるので、笑顔が眩しいと思ってしまった。
 「うん、とても期待しているところ悪いんだけどぉ〜・・・・・・私の仕事の関係上、帰る日程が遅くなりそうなんだ」
 「魔人の事ですよね」
 「え?」
 なんでケイティさんが知っているんだ?
 「勇者達が色んなところに聞き回っているので、皆さん知っていますよ。って言うよりも私も質問されましたし」
 オイイイイイイイイイイイイッッッ!!? 秘密裏に動いていたのに、アイツらなんて事をしてやがるんだよぉぉぉおおおおおおっっっ!!?
 俺はそう思いながら頭を抱えるのであった。
 「流石お姉様! あの女が悔しがる姿に胸がスッとしました!」
 とても晴れやかな顔で見つめるね、ネネちゃんは猪瀬に対してなにか恨みがあるのか?
 「どうしてみんなが彼女について行くのか、私にはわからない」
 「なんだかんだ人望があるんじゃないんですかね? 自分の仲間に分かりやすく指示を出していましたし」
 「指示かぁ〜・・・・・・」
 的確な指示を出すってところに関しては認めるけど、その指示が正解から外れている気がするんだよなぁ。
 「まぁとにかく、魔石商のところに行きましょうか」
 「そうですね!」
 ネネちゃんと仲良く王都北にあるラモーレ商会へ向かう。
 「あ、見えた。あそこがラモーレ商会だね」
 「そうみたいですね。でもお姉様、どうして遠くから見つめているのですか?」
 「いやぁ、ほら。私って目立つし、直接乗り込んで魔石を大量に買っている理由を聞いたって答えると思えないからさ」
 「ああ〜」
 そう、スーパーで万引きしている人に対して、 アナタ万引きしましたよね? と聞いても大半は そんな事をしてないです。 って言ってしらばっくれるに決まっている。
 それと同じで隠し通そうとするし、黒だったら警戒されるに決まっている。
 「とりあえずは、便利な道具を使って外回りを偵察してみましょうか」
 そう言って取り出したのは、偵察用のドローン。
 「お姉様、それは?」
 「空から偵察を行える。便利な道具。とりあえず飛ばすから下がっていて」
 「あ、はい!」
 ネネちゃんが俺から離れたのを確認すると、ドローンを飛ばして上空からラモーレ商会を見下ろす。
 「な、なにか空中に出て来ましたよ!」
 「ドローンの目線をここに映し出しているんだよ」
 そう説明したら、とても驚いた顔をさせるネネちゃん。
 「そうなのですねぇ〜・・・・・・あ、お姉様!」
 「どうしたの、ネネちゃん?」
 「今のところ戻ってください!」
 「あ、うん」
 ネネちゃんに言われた通り少し戻ると、馬が繋がれてない馬車が並べてられていたのだ。
 「一、二、三・・・・・・六。商会ってこんなに所有しているものなの?」
 「あの店構えに対してこの数は、流石におかしいと思いますよ」
 「それとも、お店に来たお客様の馬車なのかな?」
 「その可能性は低いと思いますよ。お客様様用の馬車でしたら、お店の裏口ではなく表の方に置きますよ」
 ネネちゃんにことごとく論破されてしまったが、流石はオウカさんが抱えている諜報員と言ったところか分析力が高い。
 「だとしたら怪しいねぇ」
 「はい、怪しさ満点です」
 「どういたしますか? 商会に乗り込んで問いただしますか?」
 「う〜ん。この事を指摘しても 魔石の需要が尽きないから。 とか言われてはぐらかされるのが見えてるからなぁ〜」
 それにさっきも語った事だが、証拠もなく問いただしたところで返り討ちにされるのが見えてるいるし、なによりももし本当に反政府軍と繋がっているのなら、警戒されて今まで以上に慎重な行動になるのが目に見えている。
 「・・・・・・仕方ない。余り気が進まないけど、馬車に発信器をつけようか」
 「ハッシンキ?」
 「うん、ちなみに実物はこれね」
 そう言ってカプセル型の薬みたいな発信器を見せたら、なんとも言えそうにない顔で俺を見つめて来た。
 「これを取りつけに行くからネネちゃんは・・・・・・」
「いいえ、お姉様がそう仰るのでしたら信じます。なのでちょっと待っていてください」
 ネネちゃんはそう言うと、ポケットから犬笛の様な物を取り出して吹いたが音が出ない。多分、俺が聞き取れないぐらいの周波数を出しているのかもしれない。
 「誰か呼んだの?」
 「はい。そろそろ仲間が着くはずです」
 ネネちゃんがそう言った直後、屋根からフード姿の人が2人降りて来た。
 「お呼びでしょうか?」
「これから真石商ラモーレ商会の馬車にハッシンキと言う物を取りつけに行きますが、馬車の数が六台と多いので我々二人では時間がかかります。
 なので、応援を呼べますか?」
 「馬車が六台? あの規模の商会の割に馬車が多いですね。もしかして、魔人となにか関わりがあると見込んでいらっしゃるのですか?」
 「可能性はある。って段階だから、今はなんとも言えないです」
 俺がそう言うと、二人は考え込む様な仕草をする。
 「まぁ、魔人でなくても反乱軍の手がかりは掴める様な気がしますね」
 「私の発信器を使えば何時にどこへ行ったと言う記録がつくので、馬車の目立たない場所に取りつけて貰いたいのですけど」
 「なんと、にわかに信じられませんね」
 「しかし、なるべくエルライナ様に協力して欲しい。と言うオウカ様からのご命令があるので、協力いたしましょう」
 あらまぁ。オウカさん、もうすでに伝えているんだ。俺より仕事が早いね。
 「馬車は六台あるのでしたよね?」
 「ええ、六台並ぶ様にして停まっております」
 「それでしたらエルライナ様とネネと我々二人に加えて、後三人呼びましょうか」
 後三人?
 「二人の間違いじゃないの?」
 「一人は監視役です」
 「あ、なるほど」
 俺のドローンが商会の上を飛んでいるから二人しか要らないと思っていたけど、窓とかから見られる可能性があるのを考えていなかった。これは反省点だ。
 「それじゃあ、残り三人が揃ったところでつけ方を教えるから」
 「かしこまりました」
 そう言うと二人はどこかへと消えて行って、ちょっと待っていたらネネちゃんの仲間を三人引き連れて来た。
 「うんうん。人が揃ったね。これのつけ方を説明するよ」
 影の人達に荷台の下とか目立たないところにガムテープを使って貼りつけて欲しいと実演しながら伝えたら、みんなガムテープの粘着力に驚いていた。
 「みなさん、やり方は覚えましたか?」
 『はい、エルライナ様』
 「それじゃあ行動開始!」
 先ずは偵察の人が行き誰もいない事を確認したら、俺達が馬車の側まで素早く行き目立たないところに発信器を貼った後に素早く撤収した。
 「さてと、皆さまお疲れ様でした」
 「しかし、意外と警備がガバガバでしたね」
 「誰も気にした様子を見せていないから、警戒心がなかったのかもれないね」
 「なにはともあれ、発信器はつけられたので任務完了ですよ」
 後は尻尾を掴めるのを切に願うばかりだ。
 「さて、とりあえず怪しまれる前に解散しましょうか」
 「そうですね。我々は我々でラモーレ商会を調べてみます。それでは」
 影の人達はそう言うと、どこかへと消えて行ってしまった。
 「さて、私達もこの場から離れましょうか」
 「やっぱり、ラモーレ商会へは行かないのですね」
 「うん、さっきも言ったと思うけど、相手に警戒されたくないからね」
 ネネちゃんを引き連れてラモーレ商会から離れて宿へと向かうのであった。
 「ただ今戻りました!」
 「あら、早いお帰りでやんすね」
 「お昼ご飯を食べに戻って来ました」
 「ああ〜、なるほどねぇ〜。それと、ケイティちゃんがここに来やしたよ」
 なんと、ケイティさんが来たとなっ!?
 「今、食堂の方で食事を取っているから行ってみてくだせぇ」
 「分かりました。行こうネネちゃん」
 「はい」
 ネネちゃんと共に食堂に行くと、ケイティさんが食べ物を美味しそうに頬ばっていた。
 「ケイティさん」
 「あ、エルライナ様、お久しぶりです」
 「数日ぶりだけど、どう? 移住の準備の方は出来た?」
 「はい、バッチリです! いつでも移住出来ますっ!!」
 とてもキラキラした目で見つめるので、笑顔が眩しいと思ってしまった。
 「うん、とても期待しているところ悪いんだけどぉ〜・・・・・・私の仕事の関係上、帰る日程が遅くなりそうなんだ」
 「魔人の事ですよね」
 「え?」
 なんでケイティさんが知っているんだ?
 「勇者達が色んなところに聞き回っているので、皆さん知っていますよ。って言うよりも私も質問されましたし」
 オイイイイイイイイイイイイッッッ!!? 秘密裏に動いていたのに、アイツらなんて事をしてやがるんだよぉぉぉおおおおおおっっっ!!?
 俺はそう思いながら頭を抱えるのであった。
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