クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生
第6話
 職員二人を問いただして、三つ分かった事がある。一つ目は 書籍化について俺の許可を取っている事になっている。もちろん俺は許可を出した覚えがないので当然無断である。
 二つ目は買うに当たって総合ギルドで合言葉を言わないといけない。その合言葉を言えば本を買えるそうだ。因みに一人一冊しか購入出来ない上に、受け取る時は紙袋の中に入っているみたい。
 つまり、俺にバレないようにする為の偽装工作だ。で、重要なのは3つ目だが・・・・・・。
 「なんでファンクラブの名誉会長が アイーニャ様なんですか?」
 しかも名誉会長って、どれだけ自分を持ち上げたいんだよ!
 「えっとぉ・・・・・・設立を宣言したのはバルデック公爵夫人なので」
 ああ、俺の頭の中あの人が高笑いしているぅ〜〜〜。
 「副会長は誰ですか?」
 「リードガルム王国の王都でギルドマスターをしていらっしゃる ラミュール・リステット 様です」
 あの人も関わっていたのかよっ!!
 「そして、秘書に アイーニャ様のご子息、アリーファ様が就いています」
 「アリーファ様?」
この人に会った事ないなぁ。(※会ってます)
 「あの、もう知っている事は話したので、解放して頂けませんか?」
 まぁ後は本人達に問いただせば良いだけだから、今にも泣きそうな目でこっちを見つめないでくれ!
 「どうぞ、お仕事に戻って行ってください」
 二人は救われたの様に笑顔になると、 ありがとうございます! と言って部屋を出て行った。
 俺を置いて行ってるぞ。
 「ハァ〜・・・・・・ヤレヤレ」
 ため息は吐きながら部屋を出たら、その二人の職員が通路で怒られていた。
 「お前ら、あの事がバレたのか!」
 「はい。エルライナ様がどこで情報を手に入れたのか分かりませんが、ファンクラブの事を知ったみたいです!」
 「すみません! 何とか凌ごうとしたのですが、私達では無理でした!」
 頭を下げて謝る二人に対して、呆れて様な顔をさせながら話し始めた。
 「バレたらバレたで良いと、ファンクラブ会長は言ってからな。プランOへと移行するように進言しよう」
 「「プランOッ!!」」
 「ああ、プランOが発令されたら、迅速に行動するようにしてくれ」
 二人を叱っていた職員がそう言うと仕事に戻るのか振り返り、通路を歩き出す。叱られていた二人の方は、敬礼して見送っていた。
 てか、プランOって一体なんなんだよっ!!
 そう言ってツッコミたいのだが、言ったら言ったで面倒な事になりそうなので言わないでおく。
 「もう良いや。好きにさせよう・・・・・・」
 俺は現実逃避気味になりながらも総合ギルドの外へ出た瞬間、赤ちゃんを抱いた一人の魔族の女性が俺のところに駆け寄って来た。
 「救世主様! お待ちしておりました!」
 えっ!? 俺の事を待っていた。何で?
 「どうかこの子を抱いて祝福してあげてください!」
「えっ!?」
 母親の腕の中でスヤスヤ眠る赤ちゃんを見て、可愛いと思ってしまうが今は和んでいる場合ではない!
 「いや、私は司祭様じゃないから祝福を授けられないよ。祝福して貰いたいのでしたら、教会の方に・・・・・・」
 「あら、救世主様はご存知ないのですか? 我々の国では英雄と称される方に赤子を抱かせれば、無病息災の強い子になれる。って話を」
 へぇ〜、そういう言い伝えがあるんだ。
 「ああ〜・・・・・・すみません、知りませんでした。でも、そういう事でしたら祝福させて頂きます」
 俺は女性から受け取るようにして、赤ちゃんを抱っこをする。
 「よしよし、良い子良い子」
 赤ちゃんを見ていると母性本能をくすぐられるのか、胸がキュンキュンしてしまう。
 「ありがとうございます。救世主様」
 「いいえ、これぐらいお安い御用です」
 母親はもう良いのか手を差し出して来たので、赤ちゃんを起こさないようにそっと母親に渡す。
 「良いなぁ〜、私の子供も後2年遅かったらなぁ〜」
 「私も救世主様に祝福して頂きたかった!」
 「俺も、あのお胸に抱かれたい」
 ちょっと男子! 欲望は心の中だけで語りなさい! ここに小さい子がいるんだからもうっ!!
 「ハッ!? 家に帰ってここに連れてくれば、私の甥っ子も祝福してくださるはず!」
 「そうだ! 私の子も祝福して頂きましょう!」
 「俺の嫁さんを連れて来よう!」
 「それじゃあ私の・・・・・・」
 「俺の子を!」
 ちょっとヤバい雰囲気になって来たんじゃないか、これは?
 「これは、この場から退散した方が良さそうな気がする」
 背中に嫌な汗を感じたので、母親に それじゃあ、お元気で! と伝えた後にお城へ向かって走り始めた。
 「あ、逃げた!」
 「救世主様、待ってくださぁぁぁ〜〜〜いっ!?」
 「どうか、どうか私の子にも祝福をぉぉぉおおおおおおっっっ!!?」
 「サインをくださぁぁぁああああああいっっっ!!?」
 「付き合ってくださぁぁぁ〜〜〜〜〜〜いっ!!?」
 「僕と結婚してぇぇぇええええええっ!!?」
 なんかおかしい発言があった気がするのは、俺の気のせいかっ!?
 そんな事を思いつつも、俺はなんとか追ってを振り切り、お城へたどり着いた。
 「はぁ〜・・・・・・はぁ〜・・・・・・しんどい」
 門の前でそう言った後、門番さんに近づく。
 「ただ今戻りました」
 「お帰りなさいませ。おや、お顔が優れてないようですが、一体どうされたのですか?」
 「ああ、はい。実は・・・・・・」
 俺は総合ギルドから帰ろうとした時の事を門番さんに話したら、口元に手を当てて笑い堪えていた。
 「とんだ災難でしたね。勇者様達も城下町の観光をしていた時に、お願いされていたらしいですよ」
 「そうだったんですか?」
 「はい。勇者様達も色んな人から言われていたのでしょう。ここへ戻って来た時は、ちょっとだけ疲れた顔なさって、帰って来ましたから」
 そうか、大輝くん達も俺みたいに苦労したんだ・・・・・・ん? てか大輝くん達、こうなるのを知ってたんじゃねぇの?
 「まぁ、用は済んだので部屋に戻ろうと思います」
 本当は買い物と観光を楽しみたかったけど、この状況じゃ無理そうだから部屋で大人しくしていよう。
 「あ、そうだ! トウガ様がアナタの事を探していましたよ」
 「トウガさんが?」
 俺に用って一体なんだろう?
 「はい、訓練場の方にいらっしゃいます。ご案内しましょうか?」
「場所分かるので大丈夫ですよ」
 そう言って軽く会釈をしてからトウガさんがいると思われる訓練場に向かうと、そこでは刀や槍を構えた人達が素振りをしていた。
 おぉ〜! なんか、スゴい光景だなぁ〜。
 「よく来た、エルライナ殿」
 「トウガさん」
 トウガさんが俺のところまで来ると、手を差し伸ばして握手を求めてきたんので応じる。
 「門番さんに呼ばれて来たのですが、どういったご用ですか?」
 「うむ、実はな。お主に会わせたい者がおるんじゃ」
 「会わせたい人?」
 一体誰なんだろう?
 俺がそう思っているとトウガさんは不安なのか、複雑そうな顔させながら話し始めた。
 「嫌と言うのなら、無理に会わなくても良いぞ。相手が相手じゃからな?」
 「その相手が誰なのか分からないと、会うか会わないか判断出来ません」
 「お前さんの言う通りじゃな・・・・・・会わせたい者はオオノなんじゃ」
 「えっ!?」
 この国の貴族だと思っていたのだが、まさか大野の名前が思わなかったのでビックリしてしまう。
 「どうして私を大野に会わせたいんですか」
 「理由は分からないがオオノ自身がそれを望んでいる」
 「う〜〜〜ん・・・・・・」
 「で、どうするんだい?」
 俺自身も聞きたい事があるし、なによりもケジメをつけたいからな。
 「会います。ただ、その際は人払いをお願い出来ますか?」
 「・・・・・・分かった。ワシについてくるんじゃ」
 「はい」
 俺はトウガさんの後をついて行くと、地下へと続く場所にたどり着いた。
 「オオノの様子は?」
 「今は問題ありません」
 「そうか、中にいる者達を外に出るように伝えてくれ」
 「畏まりました」
 兵士はそう返事をすると独房へ続く通路へ行き、中にいる人達を引き連れて出て来た。
 「全員出ました」
 「ご苦労。行くぞエルライナ殿」
 「はい」
 トウガさん先導の元、オオノのいる地下独房へと向かうのであった。
 二つ目は買うに当たって総合ギルドで合言葉を言わないといけない。その合言葉を言えば本を買えるそうだ。因みに一人一冊しか購入出来ない上に、受け取る時は紙袋の中に入っているみたい。
 つまり、俺にバレないようにする為の偽装工作だ。で、重要なのは3つ目だが・・・・・・。
 「なんでファンクラブの名誉会長が アイーニャ様なんですか?」
 しかも名誉会長って、どれだけ自分を持ち上げたいんだよ!
 「えっとぉ・・・・・・設立を宣言したのはバルデック公爵夫人なので」
 ああ、俺の頭の中あの人が高笑いしているぅ〜〜〜。
 「副会長は誰ですか?」
 「リードガルム王国の王都でギルドマスターをしていらっしゃる ラミュール・リステット 様です」
 あの人も関わっていたのかよっ!!
 「そして、秘書に アイーニャ様のご子息、アリーファ様が就いています」
 「アリーファ様?」
この人に会った事ないなぁ。(※会ってます)
 「あの、もう知っている事は話したので、解放して頂けませんか?」
 まぁ後は本人達に問いただせば良いだけだから、今にも泣きそうな目でこっちを見つめないでくれ!
 「どうぞ、お仕事に戻って行ってください」
 二人は救われたの様に笑顔になると、 ありがとうございます! と言って部屋を出て行った。
 俺を置いて行ってるぞ。
 「ハァ〜・・・・・・ヤレヤレ」
 ため息は吐きながら部屋を出たら、その二人の職員が通路で怒られていた。
 「お前ら、あの事がバレたのか!」
 「はい。エルライナ様がどこで情報を手に入れたのか分かりませんが、ファンクラブの事を知ったみたいです!」
 「すみません! 何とか凌ごうとしたのですが、私達では無理でした!」
 頭を下げて謝る二人に対して、呆れて様な顔をさせながら話し始めた。
 「バレたらバレたで良いと、ファンクラブ会長は言ってからな。プランOへと移行するように進言しよう」
 「「プランOッ!!」」
 「ああ、プランOが発令されたら、迅速に行動するようにしてくれ」
 二人を叱っていた職員がそう言うと仕事に戻るのか振り返り、通路を歩き出す。叱られていた二人の方は、敬礼して見送っていた。
 てか、プランOって一体なんなんだよっ!!
 そう言ってツッコミたいのだが、言ったら言ったで面倒な事になりそうなので言わないでおく。
 「もう良いや。好きにさせよう・・・・・・」
 俺は現実逃避気味になりながらも総合ギルドの外へ出た瞬間、赤ちゃんを抱いた一人の魔族の女性が俺のところに駆け寄って来た。
 「救世主様! お待ちしておりました!」
 えっ!? 俺の事を待っていた。何で?
 「どうかこの子を抱いて祝福してあげてください!」
「えっ!?」
 母親の腕の中でスヤスヤ眠る赤ちゃんを見て、可愛いと思ってしまうが今は和んでいる場合ではない!
 「いや、私は司祭様じゃないから祝福を授けられないよ。祝福して貰いたいのでしたら、教会の方に・・・・・・」
 「あら、救世主様はご存知ないのですか? 我々の国では英雄と称される方に赤子を抱かせれば、無病息災の強い子になれる。って話を」
 へぇ〜、そういう言い伝えがあるんだ。
 「ああ〜・・・・・・すみません、知りませんでした。でも、そういう事でしたら祝福させて頂きます」
 俺は女性から受け取るようにして、赤ちゃんを抱っこをする。
 「よしよし、良い子良い子」
 赤ちゃんを見ていると母性本能をくすぐられるのか、胸がキュンキュンしてしまう。
 「ありがとうございます。救世主様」
 「いいえ、これぐらいお安い御用です」
 母親はもう良いのか手を差し出して来たので、赤ちゃんを起こさないようにそっと母親に渡す。
 「良いなぁ〜、私の子供も後2年遅かったらなぁ〜」
 「私も救世主様に祝福して頂きたかった!」
 「俺も、あのお胸に抱かれたい」
 ちょっと男子! 欲望は心の中だけで語りなさい! ここに小さい子がいるんだからもうっ!!
 「ハッ!? 家に帰ってここに連れてくれば、私の甥っ子も祝福してくださるはず!」
 「そうだ! 私の子も祝福して頂きましょう!」
 「俺の嫁さんを連れて来よう!」
 「それじゃあ私の・・・・・・」
 「俺の子を!」
 ちょっとヤバい雰囲気になって来たんじゃないか、これは?
 「これは、この場から退散した方が良さそうな気がする」
 背中に嫌な汗を感じたので、母親に それじゃあ、お元気で! と伝えた後にお城へ向かって走り始めた。
 「あ、逃げた!」
 「救世主様、待ってくださぁぁぁ〜〜〜いっ!?」
 「どうか、どうか私の子にも祝福をぉぉぉおおおおおおっっっ!!?」
 「サインをくださぁぁぁああああああいっっっ!!?」
 「付き合ってくださぁぁぁ〜〜〜〜〜〜いっ!!?」
 「僕と結婚してぇぇぇええええええっ!!?」
 なんかおかしい発言があった気がするのは、俺の気のせいかっ!?
 そんな事を思いつつも、俺はなんとか追ってを振り切り、お城へたどり着いた。
 「はぁ〜・・・・・・はぁ〜・・・・・・しんどい」
 門の前でそう言った後、門番さんに近づく。
 「ただ今戻りました」
 「お帰りなさいませ。おや、お顔が優れてないようですが、一体どうされたのですか?」
 「ああ、はい。実は・・・・・・」
 俺は総合ギルドから帰ろうとした時の事を門番さんに話したら、口元に手を当てて笑い堪えていた。
 「とんだ災難でしたね。勇者様達も城下町の観光をしていた時に、お願いされていたらしいですよ」
 「そうだったんですか?」
 「はい。勇者様達も色んな人から言われていたのでしょう。ここへ戻って来た時は、ちょっとだけ疲れた顔なさって、帰って来ましたから」
 そうか、大輝くん達も俺みたいに苦労したんだ・・・・・・ん? てか大輝くん達、こうなるのを知ってたんじゃねぇの?
 「まぁ、用は済んだので部屋に戻ろうと思います」
 本当は買い物と観光を楽しみたかったけど、この状況じゃ無理そうだから部屋で大人しくしていよう。
 「あ、そうだ! トウガ様がアナタの事を探していましたよ」
 「トウガさんが?」
 俺に用って一体なんだろう?
 「はい、訓練場の方にいらっしゃいます。ご案内しましょうか?」
「場所分かるので大丈夫ですよ」
 そう言って軽く会釈をしてからトウガさんがいると思われる訓練場に向かうと、そこでは刀や槍を構えた人達が素振りをしていた。
 おぉ〜! なんか、スゴい光景だなぁ〜。
 「よく来た、エルライナ殿」
 「トウガさん」
 トウガさんが俺のところまで来ると、手を差し伸ばして握手を求めてきたんので応じる。
 「門番さんに呼ばれて来たのですが、どういったご用ですか?」
 「うむ、実はな。お主に会わせたい者がおるんじゃ」
 「会わせたい人?」
 一体誰なんだろう?
 俺がそう思っているとトウガさんは不安なのか、複雑そうな顔させながら話し始めた。
 「嫌と言うのなら、無理に会わなくても良いぞ。相手が相手じゃからな?」
 「その相手が誰なのか分からないと、会うか会わないか判断出来ません」
 「お前さんの言う通りじゃな・・・・・・会わせたい者はオオノなんじゃ」
 「えっ!?」
 この国の貴族だと思っていたのだが、まさか大野の名前が思わなかったのでビックリしてしまう。
 「どうして私を大野に会わせたいんですか」
 「理由は分からないがオオノ自身がそれを望んでいる」
 「う〜〜〜ん・・・・・・」
 「で、どうするんだい?」
 俺自身も聞きたい事があるし、なによりもケジメをつけたいからな。
 「会います。ただ、その際は人払いをお願い出来ますか?」
 「・・・・・・分かった。ワシについてくるんじゃ」
 「はい」
 俺はトウガさんの後をついて行くと、地下へと続く場所にたどり着いた。
 「オオノの様子は?」
 「今は問題ありません」
 「そうか、中にいる者達を外に出るように伝えてくれ」
 「畏まりました」
 兵士はそう返事をすると独房へ続く通路へ行き、中にいる人達を引き連れて出て来た。
 「全員出ました」
 「ご苦労。行くぞエルライナ殿」
 「はい」
 トウガさん先導の元、オオノのいる地下独房へと向かうのであった。
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