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クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生

青空鰹

第16話

 リフォーム仕立てのお家にリズリナさんとミュリーナさん、それにエイミーさんまでいるとはどういう事なんだ・・・・・・まさか!?


 「まさか私のお家に住むつもりなのか。この人達は?」


 「違うわよ。昨日女王様から直々にね、このお家管理を一日だけ、するように私達は命令されたからここにいるの」


 「なぬっ!?」


 なんて事だ! あの女王様がそんな事を命令するとは・・・・・・納得いかないっ!! だって俺の家じゃん! 家主の許可なしに勝手に人の家を使わせるのは犯罪行為じゃないの?
 あっ!? 権力の一番上ぐらいにいる女王様に罪を問えるとは思えないっ!!


 「昨日は楽しかったよねぇ〜。女子会」


 「そうねぇ〜。三人で食事をしたり、エルライナちゃんのお部屋で寝てお喋りしたりしてぇ〜」


 人の部屋をなに勝手に使ってるんだ。この人達は! 客室を使え! 客室をっ!!


 「しかもエルちゃんのお部屋って可愛らしくて羨ましいよねぇ〜!」


 「「「ねぇ〜!!」」」


 エイミーさん達は互いの顔を見つめて、にこやかな顔をしながら返事をする。そんな中俺は首を傾げている。


 「可愛らしい? 私の部屋が?」


 「そうよ。もしかして自分の部屋をまだ見てないの?」


 「まぁ・・・・・・そのぉ〜・・・・・・ねぇ。アイーニャ様に部屋の案内されてないからねぇ〜・・・・・・」


 嵐の様に来て、去った後は何事もなかったかの様な静けさだけが残る様な感じの人。それがアイーニャ様。


 「まぁいいや。さっきトレーニングして来たから汗を流したい」


 「お?お風呂に入るの?」


 「汗を流すだけですが、お風呂があるところが分からないので案内して欲しいです」


 「案内してあげるついでに、エルエルのお背中流しあげちゃうよぉ〜!」


 ミュリーナさんは俺の後ろに回る込むと、楽しそうな顔をしながら両手で胸を揉んでくる。


 「いや、遠慮しておきます。ミュリーナさんは私の事をからかいたいだけですよね?」


 「あちゃー、バレちゃったかぁ〜」


 行動があからさまですからね。てか隠す気なかったでしょ。


 「それと、私の事をエルエルと呼ぶの止めてください」


 「なんで?」


 イヤな思いでが蘇ってくるからだよ! アァ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・あの時、一体何人の通行人にパンツを見られてしまったのだろう? 思い出すだけで俺のメンタルが削れていくぅぅぅぅぅぅううううううううううううっっっ!!?


 「・・・・・・なんでもです」


 「エルライナちゃん、もしかしてメイド喫茶で呼ばれていたあだ名が気に入らなかったのかしら?」


 「なぁっ!?」


 エイミーの言葉を聞いた瞬間、石像の様に身体が固まってしまった。


 「な、なんで。 その事を・・・・・・」


 バカなっ!? あり得ん。だって昨日の事だから、メイド喫茶で働いていたという噂が広まるのに時間が掛かるはずだ。


 「だってそのお店で働いている子に、チラシを貰ったからよ。ホラコレ」


 そう言いながら手渡してくれたチラシを見てみると俺の事が書いていた。


 「見た目とか背格好とか書くのは分かるけど、フルネームを書くのは流石にアウトじゃないの?」


 このチラシを作ったみぃさんと、チラシを配ったミハルちゃんに対して怒りを感じているのか、チラシを持つ手が震えていた。


 プライバシー侵害で訴えてやるっ!! しかもお給料貰ってねぇじゃんっ!!


 「それよりも、エルちゃんお風呂に入らないの?」


 「ハァ〜〜〜〜〜〜・・・・・・入ります」


 ここで怒っていても仕方がない。シャワーを浴びて落ち着こうか。そして偽装用のテントとかを野宿用の道具の事を考えよう。


 そんな風な事を考えていたら、誰かに両胸を鷲掴みにされて楽しむ様にモミモミしてくる。


 「ヒャンッ!?」


 こんな事をする人はアイーニャ様の他にたった一人しかいない! お胸を揉んでいる犯人はそう。ミュリーナさんだ!!


 「それじゃあ一緒にお風呂へ行きましょうか!」


 楽しそうな声で俺のお胸をモミモミしながら俺を案内連行するミュリーナさんに対して、恥ずかしそうにしている。だってエイミーさんとリズリナさんに見られているんだもん!


 「恥ずかしいから離してください!」


 「いやぁ〜。私の癒しどころを離したくないわぁ〜。このまま案内するぅ〜」


あぁ〜もう! この人ラミュールさんの娘さんとは思えないぐらい変態だなぁ、おいっ!


 「ミュリーナさんのあの行動は、いつもの事だけれどもぉ〜・・・・・・なんかいつもよりしつこい気がします」


 「ムフッ、ウフフフフゥ〜〜〜〜〜〜」


 その後も 離してください! と イヤ。 と言う攻防戦をしながら二人はお風呂場へと入って行くのであった。


 「・・・・・・疲れた」


 脱衣所でそう言って床に膝をつき、自分の両胸を守る様に両手で覆う。その後ろで満足そうな顔をしつつ、汗を拭うミュリーナさんがいる。


 「いやぁ〜、久々に良いお胸を揉んだぁ〜」


 「セクハラ! 変態!」


 「セクハラも変態も女の子同士なら問題ないのよ。ましてやお友達同士ならお遊びよ」


 「そ、そうなのですか? なら今から私がミュリーナさんのお胸を揉んじゃいますよ。良いんですか?」


 ミュリーナさんのBカップぐらいの大きさのお胸を揉む。実際は元男なので、ちょっと興奮してしまうところがある。
 自分の胸を揉んで、 これが女性のお胸なんだぁ〜。 って楽しんだ時もあったよ。でも揉んでいるうちに、 所詮は自分のやっている事は自分のお胸を揉んで遊んでいるだけ。 と気づいて虚しくなって来て止めちゃったんだよ。
 でも今は百合展開に興奮しているぜっ!!


 いやらしい手つきでミュリーナさんにゆっくり近づいて行が、なんとミュリーナさんが俺の手を掴むと自身の胸へと誘導をする。


 「そんな事しちゃうと、私がエルエルをベッドに連れてっちゃうかもよ?」


 ミュリーナがそう言った瞬間、アイーニャ様に植えつけられたトラウマが頭の中を過ぎった。なので反射的にその手を払ってしまった。


 「そっ、そこまでは求めてませんっ!!」


 そう言うと服をサッサと脱いでお風呂場へと入って行く。ミュリーナさんはその姿を エルエル待ってぇ〜! 置いて行かないでぇ〜〜〜!!? と言いながら手を伸ばしていた。


 いや、お風呂入るって言ってもシャワーを浴びて汗を流すだけだから、一緒に入っても意味がないと思う。あとエルエルって言うのを止めて欲しい。割とマジで。


 「あれ?」


 中に入ってみると、日本の家庭にある普通のお風呂で拍子抜けしてしまった。バルデック 公爵様とアイーニャ様が用意した家だから、高級な感じだと思っていた。でも浴槽は横長の横になれるジェットバズ風なので、それなりに良いのか悪いのか・・・・・・ん?


 「洗剤がどこにもない」


 どこに置いてあるんだろう? と周りを見回しても、洗剤どころか石鹸すら置いてない。なのでストレージに入れている洗剤を取り出す。


 ていうか、俺の家にいたリズリナさん達はお風呂どうしていたんだろう? もしかしてシャワーだけ浴びて寝たのか?


 「準備出来たわよぉ〜エルエルゥ〜!」


 「へ? うわっ!?」


 振り返って見てみると、なんとミュリーナさんが裸を晒してお風呂場に入って来たのだ!


 「フワァァァァァァアアアアアアァァァァァァアアアアアアッッッ!!!?」


 「どうしたの、エルエル?」


 「服っ!? 服を着てください!!」


 「なにを言ってるの。お風呂に入ろうとしているのだから服を着て入るわけないでしょ」


 そりゃそうか! ってイヤイヤイヤッ!!


 「せめて身体にバスタオルを・・・・・・」


 「ハハァ〜ン」


 顔を手で隠してなるべく見ないようにしているのだけれども、心が男なのか指の隙間からその姿を覗いてしまう。
 その様子を見たミュリーナさんは、ニヤニヤと悪役みたいな笑みを浮かべながら抱きついて来て、耳元で囁くように話し出す。


 「もしかしてエルエルは、こういうの初めてなの?」


 「あっ!?」


 考えてみればそうだ。お風呂場で女性が相手の女性の身体を見てもあまり気にしないのが普通だ。
 こんな反応してしまったら、怪しいとしか思わない方がおかしい。だから誤魔化さないとマズい!


 「そ、そうですね! 私は男として生きてきたので・・・・・・はい」


 「そうなの・・・・・・まぁ理由について聞かないわ」


 良かった。いや、答えを先延ばしにしただけなのかな?


 「それとそこにあるボトルみたいなのは、エルエルが持って来た物かしら? 昨日はこんなの置いてなかったもの」


 「え? ああそうですね! ボディーソープにシャンプーにリンス。それと洗顔用の洗剤です」


 「へぇ〜、私も使ってても良い?」


 「良いですよ。てか昨日はお風呂はどうしていたんですか? まさかシャワーだけを浴びて身体を洗わずにいたのですか?」


 そうだとしたらある意味不潔だ。


 「いやいや、昨日はみんなで銭湯に行って来たわ」


 「あ・・・・・・そうなんですか」


 「それよりも、早くそれを使わせてちょうだい!」


 「あ、はい」


 ミュリーナさんの髪を洗ってあげるが、この時まさかあんな事になるとは思いもしなかった。


 ・・・・・・あれ? ミュリーナさんに洗って貰うんじゃなくて、俺がミュリーナさんを洗ってない?


 その事実を途中で気づくのであった。

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