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クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生

青空鰹

第5話

 「うっ! うーん・・・・・・ん?」


 あれ? 俺・・・・・・なんでソファーに寝てるの? たしかあの時・・・・・・んにゃっ!?


 ボケー。と考えていると、キースさんが顔を覗き込んできた。


 近い。ものすごく顔が近いよキースさんっ!!


 「グエル団長、エルライナさんが起きました」


 「そうか。大丈夫かエルライナ? どこか痛いところはあるか?」


 え、痛いところ? なんでそんな事を聞くの?


 「痛いところはないんですけどぉ・・・・・・なんで私寝ているんですか?」


 「それはね。エルちゃんが、ムグッ!?」


 リズリナさんの口をなぜかミュリーナさんが慌てたようすで塞いだ。


 「ア、アナタは寝ていたの。きっと疲れていたのよっ!!」


 ん? 睡眠は充分取っているはずなんだけど知らない間に疲れてが溜まっていたのかな? でもなんか納得出来ないような気がするようなぁ・・・・・・てかそれよりも!


 「えっと、リズリナさん。私どれぐらい寝てました?」


 「ムググッ!! プハァーッ!? ・・・・・・エルちゃんは一時間ぐらい寝ていたよ!」


 一時間かぁ・・・・・・ん? そういえば寝ている間に、なんか声が聞こえていた気がするけどぉ・・・・・・まぁいっか! 細かい事は気にしないでいよう!


 「皆さんにご迷惑をおかけして、すみませんでした」


 「いや、気にしないでくれエルライナ。キミにはなにかと世話になっているからね」


 バルデック公爵は両手を振りながら言うが、なぜか顔が強張っているのはなぜだろう?。


 「っと、そろそろ行かないと。ラミュールさん、品物が置いてある場所に案内をお願いします」


 「・・・・・・分かった。ついて来てくれ」


 ラミュールさんの後を追うように部屋を出るのだか、なぜか応接室を出た途端にハッキリとは聞き取り出来ないけど、バルデック公爵様達がなにか話し合っている声が聞こえた。


 そんなこんなでラミュールさんの後を付いていってたら総合ギルドの受付カウンターまで戻って来た。


 「ここに置いている物全部だ」


 ラミュールさんが指を差している方向を見ると、そこには依頼品だと思われる荷物が並んでいた。




 ここに集めてあるって事は、多分総合ギルド職員で送る準備をしていたんだろうなぁ。


 「はい分かりました。全部収納しますね」


 「ちょっ! ちょっと待って下さいっ!?」


 「・・・・・・なんですか?」


 ストレージに入れようと手を伸ばしたところを職員さんに呼び止められたので、俺はその人に文句言いたそうな顔しながら、そっちにギルド職員に顔を向ける。


 「アイテムボックスがあっても、流石に入り切る数じゃないと思うんですが」


 ・・・・・・フッ! 甘いな職業さん。


 「全部入りますよ。ほら!」


 俺はそう言いながら、指定された物をどんどんストレージに収納していく。そしてその後に今入れた物がストレージの中に入ったかを確認してから、総合ギルド職員に身体を向ける。


 「どうですかっ!!」


 と言いながら振り返り胸を張るが、なぜか職員さんは口を開けたまま固まっている。


 「・・・・・・私が起こしておくから放っておいていいぞ。ほら、これが輸送先の場所と名前を示した地図と納入確認書」


 「ありがとうございます!」


 俺はお礼を言いながら地図と納入確認書を受け取り地図を広げて納品する場所を確認しようとするのだが、地図を見た瞬間に表情が凍りついてしまった。


 うわ!? この地図雑だなぁ~! 大体の事しか書いてないじゃないか! まぁ分からなくなったら人に聞けばいいかな?


 「それじゃあ行ってきます」


 「ん、気をつけて行ってくるんだ」


 俺はラミュールさんに別れを告げて総合ギルドを出た瞬間に、すぐにあの人から手渡された地図とにらめっこする。


 えっとぉ〜・・・・・・多分これは東地区の地図だ。しかも三軒とも近い位置にあるから早く済ませる事が出来そうだ。だけれでもぉ・・・・・・。


 「この地図、本当にあってるのかな・・・・・・ん?」


 神様からの通信が来たので出てみるとスクリーンが出てくる。


 『やあ、エルライナちゃん! 元気にしてた?』


 「はい、この通り元気に暮らしてますよ」


 そう言いながら総合ギルド入り口近くにあるベンチに座る。


 『うんうん! それは良かった!』


 神様の喜んでいる声がするが神様は本当にそう思っているのか怪しい。そもそも腹黒なところがあるので信憑性がある時以外はあまり信じないようにしている。


 『むぅっ!? なんかキミから嫌な感じがしたよ!』


 「気のせいだと思いますよ」


 勘が鋭いなこの人は! ・・・・・・人じゃなくて神様だけどさ。


 『まぁそれはともかく、エルライナちゃんに二つ報告があるよ!』


 一つだけじゃなく、二つもあるんだ。


 『一つ目はなんとっ! この前のゾンビの軍団を退治したお礼を渡すよぉっ!!』


 おおっ! それはありがたいっ!!


 「ありがとうございます! 神様っ!!」


 『うんうん! キミの格納庫にある複数の人がいないと使えない兵器達を、使えるようにしてあげようと思ったんだ!』


 「複数の人で操作する兵器を使えるようにする。ってどう言う事なんですか? もしかして私が分身して使えるようになるとか、そういう感じですか?」


 『全然違うよ。あのゲームに[ヒューマノイド]って敵いたよね?』


 「あ、はい!」


 ヒューマノイド。あのゲームで出てくる人形ロボットで様々な武器を使ってプレイヤーに襲いかかってくる敵だ。


 『キミがやっていたあのゲームの敵キャラを味方として召喚する力をあげるよ! そう、キミはヒューマノイド達と協力して戦車やヘリを操縦出来るようになるんだよ!』


 「おおーっ!?」


 それは結構ありがたいな! 戦車一台あるだけで戦況をガラッと変える事が出来るからね!


 『ただし! ヒューマノイドに条件を付けさせて貰うよっ!!』


 「えっ、条件ですか?」


 『そう、その条件はね。最大六人までしか召喚出来ないのと、乗り物操作と銃座を扱えるぐらいしか出来ない事。つまりヒューマノイドに銃を持たせて戦わせる事は出来ないよ。流石にそこまでの力を与える事が出来なかったんだ・・・・・・ゴメンね』


 銃を持たせて戦わせる事が出来ないのは残念だが、六人いれば戦車一台ぐらいは操作出来る。しかし、銃座しか扱えないって事は・・・・・・。


 「人数制限については、それは仕方ないと思うんですけどぉ・・・・・・銃座しか使えない。つまりヒューマノイドはアサルトライフルとかの武器を持って一緒に戦えないけど、GAU-19Bとかを使って援護は出来るて事で認知して良いんですよね?」


 『うん、それと命令なしでも自分で考えて行動するようにしたからヒューマノイドだけで乗り物を操作出来るし、銃座につかせれば命令をしなくても勝手に護衛してくれるよ!』


 それはそれで便利だね。


 『ただ注意して欲しいのは、壊れた時の修理代がアルマジロと近い金額を取られるから注意してね!』


 「分かりました。神様、ありがとうございます」


 後でヒューマノイドを出してみよう。


 『うんうん! そう言えばキミは地図を見て悩んでいたね?』


 「はい、この地図少し絵が雑なんで見ずらいんですよ」


 俺がそう言って地図を見せると神様はなぜか笑い始める。


 『ハハハッ! 実際この世界の地図にも品質があるんだよ! キミが渡されたのは銅貨四枚で買える安い方の地図だね!』


 そうなんだ。やっぱり前世の日本の地図とは根底から違うんだね。


 『でもね。場所を分かりやすくする方法はあるよ!』


 「場所を分かりやすくする方法ですか?」


 こうい地図をわかりやすくする方法があるなら是非聞きたいっ!!


 『うん、先ずはメニューを出して!』


 「はい」


 俺は返事をした後に神様の言われた通りメニューを出す。


 『その後ね。メニューの中にアイテム解析があるから、それを選んでから地図をかざしてみて!』


 「・・・・・・はい」


 神様に言われた通りアイテム解析を選んでからスクリーンに地図をかざすと、スクリーンにゲージが現れる。


 『データ解析中・・・・・・解析完了。アイテム名は地図。書かれている地図をマップに反映しますか? YES/NO』


 えっ!? なにこれ? こんな機能なかったよ。まさかっ!!


 「これ、もしかして神様がつけてくれた機能なんですか?」


 『そうだよ。こっちの世界で地図の精度は期待出来ないから入れておいたんだ。便利でしょ?』


 「確かに便利ですね。ありがとうございます!」


 俺はそう言いながら、YESを押すと地図に書かれている目的地がスクリーンのマップに出てくる。その後に持っている地図と照らして合わせてみて、同じ場所に印がついている事を確認した。


 『そう言えばキミは、 家を買いたい。 って総合ギルドに相談するんじゃなかったの?』


 「たしかに相談するつもりだったんですけど、あの状況じゃ言えそうになかったのでクエスト完了を報告する時に相談する事にします」


 その時には多分落ち着いていると思うからね。


 『なるほど、じゃあ最後に一つキミに伝えなきゃいけないのがあるよ』


 なんだろう? 神様が俺に伝えなきゃいけない事って。


 『キミ、朝あれをやらなかったでしょ?』


 「・・・・・・あれ?」


 あれと言うとなんだ?


 「う~ん・・・・・・ん?」


 『エルライナちゃんに思い当たる節がないみたいだね? じゃあヒントをあげるよ!』


 ヒントってこの神様は焦らすなぁ~。


 『ヒントは~・・・・・・やっぱりやぁ~めたっ!!』


 「はぁ? なんでですか?」


 さんざん焦らしておいて言わないのはなしだと思う。


 『キミに伝えない方が面白い事になりそうだからねっ!!』


 「うううぅぅぅ・・・・・・答えてくださいよっ!!」


 『アハハハッ! やだよぉ~だっ!!』


 俺はスクリーンに映る神様を睨むが神様は笑うばかりで答えてくれない。


 「・・・・・・ふぅ、それよりも神様、すみませんがぁ・・・・・・」


 『ん? どうしたの?』


 そう言えば次の神様の依頼を達成した時の報酬をお言うの忘れてた。


 「次回の依頼を達成した時の報酬は私が決めて良いですか?」


 『え? いいけどぉ・・・・・・キミのお願いを叶えるかは内容次第だよ』


 お願いにも可能と不可能があるんだ。


 「多分大丈夫だと思います」


 『そうなの? 一応聞くよ、次の報酬はなにが望みなの?』


 「実はですね・・・・・・」


 俺はそう言い出した後に今度の神様からの依頼達成の報酬を話したら、神様は笑顔でこう言ってきた。


 『うん!それぐらいなら大丈夫だよ! 今度の依頼達成の報酬はそれで決まりだねっ!!』


 良かった認可して貰えたよ。


 「ありがとうございます!」


 『それじゃあ、次回の報酬を楽しみにしていてね! バイバーイッ!!』


 神様はそう言いながら一方的に通信を切ってきた。まぁ毎度の事なので気にはしない。


 「さて、私の方も配達に行くとしましょうか」


 俺はそう言いながら東地区に向けて歩き始めるのだった。

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