第707話　神としての予知能力

　ルフィナちゃんは元々予知能力があったって聞いたんだよな。だからミロスラーフは娘であるルフィナちゃんの予言に従がって行動し・・・・予知だっけ？どっちでもいいんだけど、まあ未来を知る能力なんだろうけど、突き詰めると何故か白河小次郎に行きついたらしい・・・・って俺やんけ！

　まあ、魔王を討伐する必要があり、元々ミロスラーフは勇者として魔王を討伐したらしいが、その結果魔王は時間とともに復活するという、あまり宜しくない事実を知る事に。

　そしてどうすれば魔王を確実に復活できないようにしてしまえるか、という事になって、おっさんに行きついたらしい。

　というかそこに行きついたルフィナちゃんの予知能力半端ないんだけど！

　結局魔王は・・・・どうしたっけ？そうだ人工衛星と一緒に宇宙に打ち上げたんだった。
　しかも座標はランダム。
　そのランダムも何重ものランダムにしているから、もはや地球には戻れまい。
　しかも魔王が元居た世界にも戻れないはず。

　ああ、その前後でリアレプトに邪魔をされ捕まったんだっけ。

　邪神リアレプト。
　今頃どうしてるかなあ？
　口田君が捕獲したけど確かおっさんがこっそり亜空間に連れ込んじゃったんだよな？

　あ、亜空間と言えば、デアちゃんの上司・ノエミちゃんの・・・・旦那とその父親が居たっけ。

　馬鹿な親子だったよな？
　確か同じように亜空間に放り込んでやった・・・・いや、口田君がじじいの方を異空間に放り込んだんだっけ？
　その時和澄に一緒に入るよう言いつけ、その後ノエミちゃんの夫？も同じく異空間に放り込んだ時におっさん和澄が心配になってゲートを使ったら行けたんだったけ？
　あれ？そのゲートは何処？

　あのバカ親子神、何だったんだ？
　確か珠を受け取りにとかなんとか。

　後で誰かに聞いたはずなんだけど思い出せない。
　そうだ、あの馬鹿共はよりにもよって珠を賭け事に使い、しかも負け越している。
　で、賭けを継続するのか負けを清算するのに珠を欲した。

　あれ？じゃあ相手がいるんだよな？
　別の神？

　この時白河小次郎は知らなかったが、ノエミの元夫の神とその父親が賭けをしていたその神、なんと美醜を逆転させる能力を持っていたのだ。
　幸いな事に小次郎のいる世界でその能力を使う事はなかったのだが。

「シラカワ様、【神のお告げ】でございます。」

　突然ルフィナちゃんがそんな事を言ってきたから驚いちゃったよ。

「神のお告げ？それよりも体調はどうだい？珠を用いた身体の痛みや快感、その他五官にとてつもない刺激があって耐えられないほどの感覚なんだけど。」

「そのような事はありませんでした。それより神のお告げです。シラカワ様、いよいよ神としての第一歩を踏み出す時がやってまいりました。」

　え？今それ？