45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
第694話 裏切りの打ち合わせ
クサーヴァーは、いつもの如く、一人別行動をしていた。
しかしどうやらキトリーが自分の行動に疑問を感じ、密かに俺の事を嗅ぎまわっているようだ。
そう感じたクサーヴァーは、あえて娼館に出入りし、そこで連絡を取っていた。
まさか若い女性が、中までついては来ないだろう、そう思っての事だ。
案の定キトリーは、俺が娼館から出てくるまで入り口で待ち構えていたのだが。
・・・・
・・・
・・
・
【父上、まさか仲間を裏切れと!いくらなんでもそれは!】
【仕方あるまい。こうなる事はわかっていただろう?もうすぐ魔王と対峙するはずだ。だがこのままでは魔王を仕留めてもまた復活する。今はその時ではないんだよ、クサーヴァー。そしてクサーヴァー、お前は仲間を裏切り魔王に付くのだ。何度か接触があったはずだ。】
そう、クサーヴァーには魔王側から何度か接触があったのだ。尤もクサーヴァーがワザと隙を作り、そうなるよう仕向けていたのだが。
【勿論言われた通りにそうなるようにはしていましたよ。ですが!】
【我々は魔王を討伐するのが目的ではない。。そのあたりをはき違えるんじゃないよ。魔王の復活を永久に阻止するのが目的だ。あれは一種の呪いだ。殺しても必ず同じ意思を持った魔王として復活する。どうしても復活するのであれば、復活しても活動できないようにしなければならないんだよ。】
【だからシラカワ氏なのですか?】
【ああ、娘の予知では、彼の伝手を利用すればいずれ魔王を宇宙へ追放できるはずなんだ。しかしそれには時間がかかる。】
【宇宙ですか?】
【そうだ。魔王が復活するのを阻止できないのであれば、宇宙の真っただ中で復活させ、永久にそこで過ごさせるしかあるまい。】
クサーヴァーの父ミロスラーフは色々な可能性を調べ上げ、そう結論を出した。
そして今可能な手は、息子に勇者パーティを裏切らせ、最終的にシラカワと魔王を対峙させるという、なかなかに難易度の高い事案となっている。
【いいかい、魔王の居る城で戦闘があったら、ある程度したら裏切るんだ。あのかわいそうな3人の娘もシラカワの所で治療ができるだろうし、竜族の女の出産にシラカワが立ち会えるおまけつきさ。これをしないと魔王は相変わらず人々の脅威になるんだ。わかってくれ!】
何度も理不尽な予言・予知に振り回されるミロスラーフ&クサーヴァー親子。
【わかりました。何とかします。】
こうして話を終えたクサーヴァーは、娼館を後にするのだが、
「昼間っから何にしてるのかと思えば、いい御身分ね、クサーヴァー!」
キトリーが仁王立ちしていた。
「はあ?俺はおっぱいが大好きなんだ!おっぱいがない女に言われたくないな!あんたがおっぱい揉ませてくれるのか?」
「な!何言ってるのよ!そんな事させるわけないでしょ!」
(すまんねキトリー・君らにはその胸がないのは知ってるよ。だがもう少ししたらシラカワと接触できるし、それまでの我慢だ)
「ふん!あんたの体は貧相だからな!あんたは顔だけだしな!」
「・・・・それ、ほめてるの?けなしてるの?」
「ほめてるように思うか?まな板女!」
「きい!クサーヴァーのくせに生意気な!私に魔法で負けるくせに!」
(そりゃあ本来の力を出してないからね。言えば猛烈に怒るだろうけど。)
「はいはいキトリー様。まあその尻はなかなかの曲線だからその尻で勘弁してやるよ!」
わざとキトリーに近づきお尻をもんでごまかす。
「何すんのよ!」
クサーヴァーの顔には往復ビンタの後がしばらく残ったとか残らなかったとか。
          
しかしどうやらキトリーが自分の行動に疑問を感じ、密かに俺の事を嗅ぎまわっているようだ。
そう感じたクサーヴァーは、あえて娼館に出入りし、そこで連絡を取っていた。
まさか若い女性が、中までついては来ないだろう、そう思っての事だ。
案の定キトリーは、俺が娼館から出てくるまで入り口で待ち構えていたのだが。
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【父上、まさか仲間を裏切れと!いくらなんでもそれは!】
【仕方あるまい。こうなる事はわかっていただろう?もうすぐ魔王と対峙するはずだ。だがこのままでは魔王を仕留めてもまた復活する。今はその時ではないんだよ、クサーヴァー。そしてクサーヴァー、お前は仲間を裏切り魔王に付くのだ。何度か接触があったはずだ。】
そう、クサーヴァーには魔王側から何度か接触があったのだ。尤もクサーヴァーがワザと隙を作り、そうなるよう仕向けていたのだが。
【勿論言われた通りにそうなるようにはしていましたよ。ですが!】
【我々は魔王を討伐するのが目的ではない。。そのあたりをはき違えるんじゃないよ。魔王の復活を永久に阻止するのが目的だ。あれは一種の呪いだ。殺しても必ず同じ意思を持った魔王として復活する。どうしても復活するのであれば、復活しても活動できないようにしなければならないんだよ。】
【だからシラカワ氏なのですか?】
【ああ、娘の予知では、彼の伝手を利用すればいずれ魔王を宇宙へ追放できるはずなんだ。しかしそれには時間がかかる。】
【宇宙ですか?】
【そうだ。魔王が復活するのを阻止できないのであれば、宇宙の真っただ中で復活させ、永久にそこで過ごさせるしかあるまい。】
クサーヴァーの父ミロスラーフは色々な可能性を調べ上げ、そう結論を出した。
そして今可能な手は、息子に勇者パーティを裏切らせ、最終的にシラカワと魔王を対峙させるという、なかなかに難易度の高い事案となっている。
【いいかい、魔王の居る城で戦闘があったら、ある程度したら裏切るんだ。あのかわいそうな3人の娘もシラカワの所で治療ができるだろうし、竜族の女の出産にシラカワが立ち会えるおまけつきさ。これをしないと魔王は相変わらず人々の脅威になるんだ。わかってくれ!】
何度も理不尽な予言・予知に振り回されるミロスラーフ&クサーヴァー親子。
【わかりました。何とかします。】
こうして話を終えたクサーヴァーは、娼館を後にするのだが、
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「はあ?俺はおっぱいが大好きなんだ!おっぱいがない女に言われたくないな!あんたがおっぱい揉ませてくれるのか?」
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「・・・・それ、ほめてるの?けなしてるの?」
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「はいはいキトリー様。まあその尻はなかなかの曲線だからその尻で勘弁してやるよ!」
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