45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
第684話 勇者ヨーリスと転生者ライナス その8
自分にも声をかけられ戸惑うライナス。
「ええとその・・・・あの・・・・上から落ちてきたんです。そして僕に当たって・・・・それを拾っただけなので、これが誰のかは知りません。」
「・・・・そうですか・・・・今は時間がありませんので、またそれについてはお話をさせて頂きます。それまでライナス、貴方がそれをしっかりと持っていなさい。アメリータ、相手をしてあげなさい。」
「はい母様。私はアメリータ。母さまの実の娘よ。厄介事が終わるまで、ここから立ち去らないでね?」
ヨーリスとライナスはさらに戸惑うと・・・・
聖女様は何とヨーリスの顔に手を・・・・両手ではさんで、自身の顔にヨーリスの顔を近づける。
「貴方・・・・あの勇者に何かをしましたか?」
「あ・・・・そのごめんなさい・・・・あの、その珠を先程の人がふんで転倒してしまい・・・・僕が助け起こしました・・・・そうしたら吹き飛ばされ・・・・ってあれ?何だかその、申し訳ありません、身体が変なんです。」
いやあ・・・・美人の顔があんなに近ければ、色々興奮してしまうけれど・・・・
聖女様はじっとヨーリスを見ています。
「因みに貴方の元の能力は何かしら?」
本来隠しているのだが、つい喋ってしまうヨーリス。
「あ・・・・その・・・・相手の手を取り、相手の能力と入れ替わる力・・・・です。」
そう言った瞬間、何か思う所があるのか、聖女様は手を放す。
「なるほど・・・・やはりそうでしたか、勇者ヨーリス。因みに入れ替わる時間はいかほどですか?」
「あ、はい!概ね一時間ほどかと・・・・」
「すでに数分経ちましたね・・・・時間がもったいないですね・・・・娘と暫くいて下さい。」
そう言って聖女様は、他の冒険者の集まる場所に向かい・・・・
いきなり大きな物音を立て、ここに集まった全員が驚く。
「皆様、アルフォンシーナでございます。お話し中の所申し訳ございませんが、緊急依頼を、聖女の名で依頼いたします。」
この場の皆が何事かと聖女様を見ている。
「先ほどまで勇者とその供イディオが此処にいたのは皆さまご存知ですね?」
皆頷く。
「彼は・・・・今現在女神様の加護を受けられない状態です!」
とたんに建物中がざわつく。
そうすると、その中でもリーダー格?の一人が聖女に声をかける。
「聖女アルフォンシーナ様、お声をかける事お許し下さい。その、どう言う事でしょうか?」
「いえ、今は緊急ですので、呼び捨てでかまいませんわ。あの勇者は、今女神の加護を受けておりません。つまり一時的に勇者ではないのです。つまり・・・・今勇者を襲えば、死なないはずの勇者は命を落とします。」
ここで建物中が大騒ぎに。
「あの屑野郎を・・・・殺せるのですか、聖女様!」
「聖女にあるまじき発言かと思いますが、私あの男性に無理やり犯され、妊娠、出産いたしました。16年間一度も忘れた事はありません。そして・・・・今やっとあれを成敗する時が来たのです・・・・皆様方!どうか・・・・娼館へお向かい下さいまし!出来れば外におられる冒険者にもお声をかけて頂き・・・・勇者の加護が戻るまでおおよそ後50分ほど・・・・時間がありません!」
「あ・・・あいつを仕留める事ができる・・・・!妹を目の前で犯されたんだ俺は!」
「俺は恋人を無理やり奪われ、犯された!」
「皆急げ!娼館だ!」
この時になってようやくヨーリスは、自身が先程の男性と入れ替わっている事に気が付きます。
「ラ・・・・ライナスどうしよう・・・・知らない間に僕、入れ替わってしまったみたい・・・・」
「ど・・・・どうやらそうみたいだな・・・・」
          
「ええとその・・・・あの・・・・上から落ちてきたんです。そして僕に当たって・・・・それを拾っただけなので、これが誰のかは知りません。」
「・・・・そうですか・・・・今は時間がありませんので、またそれについてはお話をさせて頂きます。それまでライナス、貴方がそれをしっかりと持っていなさい。アメリータ、相手をしてあげなさい。」
「はい母様。私はアメリータ。母さまの実の娘よ。厄介事が終わるまで、ここから立ち去らないでね?」
ヨーリスとライナスはさらに戸惑うと・・・・
聖女様は何とヨーリスの顔に手を・・・・両手ではさんで、自身の顔にヨーリスの顔を近づける。
「貴方・・・・あの勇者に何かをしましたか?」
「あ・・・・そのごめんなさい・・・・あの、その珠を先程の人がふんで転倒してしまい・・・・僕が助け起こしました・・・・そうしたら吹き飛ばされ・・・・ってあれ?何だかその、申し訳ありません、身体が変なんです。」
いやあ・・・・美人の顔があんなに近ければ、色々興奮してしまうけれど・・・・
聖女様はじっとヨーリスを見ています。
「因みに貴方の元の能力は何かしら?」
本来隠しているのだが、つい喋ってしまうヨーリス。
「あ・・・・その・・・・相手の手を取り、相手の能力と入れ替わる力・・・・です。」
そう言った瞬間、何か思う所があるのか、聖女様は手を放す。
「なるほど・・・・やはりそうでしたか、勇者ヨーリス。因みに入れ替わる時間はいかほどですか?」
「あ、はい!概ね一時間ほどかと・・・・」
「すでに数分経ちましたね・・・・時間がもったいないですね・・・・娘と暫くいて下さい。」
そう言って聖女様は、他の冒険者の集まる場所に向かい・・・・
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皆頷く。
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「聖女アルフォンシーナ様、お声をかける事お許し下さい。その、どう言う事でしょうか?」
「いえ、今は緊急ですので、呼び捨てでかまいませんわ。あの勇者は、今女神の加護を受けておりません。つまり一時的に勇者ではないのです。つまり・・・・今勇者を襲えば、死なないはずの勇者は命を落とします。」
ここで建物中が大騒ぎに。
「あの屑野郎を・・・・殺せるのですか、聖女様!」
「聖女にあるまじき発言かと思いますが、私あの男性に無理やり犯され、妊娠、出産いたしました。16年間一度も忘れた事はありません。そして・・・・今やっとあれを成敗する時が来たのです・・・・皆様方!どうか・・・・娼館へお向かい下さいまし!出来れば外におられる冒険者にもお声をかけて頂き・・・・勇者の加護が戻るまでおおよそ後50分ほど・・・・時間がありません!」
「あ・・・あいつを仕留める事ができる・・・・!妹を目の前で犯されたんだ俺は!」
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