45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第656話 勇者になった経緯?

「ああそうだ、そちらの青年・・・・そう君だ、君は・・・・今も”勇者”なんだね・・・・」

勇者であるヨーリス君にそう言うミロスラーフ。
「ええ、どうもその様ですね。魔王を討伐したのも僕ではないですし、本来は魔王を討伐したら勇者では無くなるはずなんですよね?ですが僕はこのままです。」
あ、そうだミロスラーフも元勇者とか言ってたよね。魔王を討伐したら、勇者でなくなったとか・・・・

じゃあ
何で今もヨーリス君が?

「失礼ながら・・・・私の後魔に、魔王を討伐すべく勇者になったのは、別人のはずだ・・・・魔王を討伐するまで勇者は死ねないはずなのに、彼は死んだ・・・・しかもその時君は勇者だったね?」
「ええ・・・・僕が勇者になって、その後彼は・・・・死にました。」
「・・・・私も色々調べたのですが、わからなかったんですよね。なぜあの屑勇者が・・・・失礼、あのバカは勇者になっても魔王討伐など一向にする事なく、好き勝手やってましたから、彼が勇者でなくなって、死んだのはむしろ歓迎なのですよ?ですがどうやって彼が勇者でなくなったのか、それがわからないのですよ・・・・」
するとアルフォンシーナが間に入る・・・・珍しいな、彼女が会話に割って入るなんて。

「ヨーリス、もういいでしょう・・・・貴方にはあのスキルはもうないのですから、話してももう問題ないですし、私の旦那様も知らないですから、話してあげて?」
今度はライナス君が・・・・
「いいんですか、アルフォンシーナ様?ヨーリスの事は僕ずっと孤児院で一緒だったから知ってますし、あのスキルはヨーリスは何度も僕に使いましたからよく知ってるんです・・・・」
「そうですね、貴方もよくやってくれました、ライナス。貴方もすっかりこの世界になじみましたね・・・・」
「もう30年ですから、そりゃあなじみますよ、妻も子供もいますしね。」

あれそうなのか?そう言えばあの3人の女の子・・・・もう立派な大人の妙齢の女性だな・・・・
そのうちの2人か?それぞれよく見るとヨーリス君とライナス君のそばにいるじゃないか・・・・
もう1人の・・・・3人とも名前忘れたぞ?そのうちの1人は腕を組んでずっと・・・・クサーヴァー青年を睨んでるけど・・・・彼女だけは結婚しなかったのかな?
まあいんだけどね・・・・

「わかりました、シラカワ公爵も僕が勇者になった経緯を知らないのですよね?」
「えっとあれか?確か教会に・・・ギルドだっけか?忘れたけど・・・・屋根に何か落っこちて・・・・ああそうだ、珠が落っこちて・・・・その時じゃないのか?何があったか知らないが・・・・誰かが何かして・・・・その後何だっけ?娼館に急げとか何とか言って・・・・勇者が死んだと聞かされた気がしたけど、あの時おっさんも色々大変な時期だったからよく覚えてないな・・・・」

「あ、そうでした!あの時公爵様は僕らを見てたんですね?」
「見てたというか・・・・たまたま進路方向にあの建物?があって、何かもめてるのが見えただけだからね・・・・」

「そうでしたね・・・・ではまあ、知らない人も多いと思いますから、僕の事を話しながら、どうやって僕が勇者になってしまったのか、お話します。」

ヨーリス君は何かスキルを持ってたのかな?

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