第631話　和佳の妹

「ちょっと落ち着きたいかな・・・・よし、和佳と・・・・妹さん、今から名前決めるからね・・・・一緒に来るよね？」
「嬉しい♪」

いやあ、そんなに喜んでくれるとおっさん年甲斐もなくきらめいちゃうよ。
あ・・・・2人がそれぞれ左右で腕を・・・・
美人姉妹に・・・・両手に花だねえ・・・・

そんな事を思っているいると、あれ？クルーザーの発着場？
「マスター、クルーザーでゆっくり考えましょう？」

「わあ！これ私も顕在化してから乗ってみたかったんだ！」

そのまま載せられました・・・・そう乗るんじゃなく載せられたんだよ・・・・
なんか左右を腕くんでと思ったら・・・・そのまま・・・・まあいいけれどもね。

・・・・
・・・
・・
・

今デッキで3人でゆっくりしている。
そして・・・・ゆっくりしているけど、おっさん一生懸命考えてるんだよ？
何を？名前だよ？
変な名前じゃあ後々言われるからね、夜な夜な呪いの言葉を吐かれたら・・・・うひゃあ！

あ・・・・なんか思いついたぞ？
和澄と書いてかずみって読むんだ。どう？
かずみって和美とか和己とか和実とか色々あるんだけどね・・・・”和”という字が付くのだけでもかなりある。

そんな中敢えて澄という字を選んだんだよ。
何で？さあ？直感だね。
だけど何で和澄なんだろう・・・・自分の直感に疑問を持ったんだけどね・・・・

なんだかね、そう、和佳の妹さんの眼を見るとね・・・・澄んだ目というの？
何だかそんな風に見えてね。

彼女にピッタリ・・・・

おっさん名前を決めたので、ラウンジに3人で向かったよ。
あ、2人はそれなりの姿になってもらったよ。
2人ともワンピース。
和佳は深い緑、和澄・・・・まだ名前を与えてないけどね・・・・はね、オレンジのワンピース。
それぞれウエストをサッシュというの？ベルト？ワンピについてるやつね・・・・サッシュベルトできゅっと・・・・それがまた似合ってるんだよ。

で・・・・今は3人で飲んでるんだよ。
おっさんあまり酒は飲まないんだけどね。
今日はまあ・・・・和澄にとって記念になるからね？
で、2人きりになろうか？って言ったら、お姉ちゃんもいてほしい！
らしい・・・・

よくわからん。

そして今、おっさんの向かいに和澄、その隣に和佳が座っている。

「2人とも色々ありがとう・・・・礼を言うぐらいしかできないんだけどさ、今日は特に・・・・大変だったねえ。」
おっさん和澄の手を取り、優しく握ってあげる。
「大変だったけど、お陰で顕在化出来ちゃったから！」
「ただ、もう少しで危なかったんだよね・・・・おっさん急ぎすぎたよ。」

「それはいいの・・・・」

一寸間があったんだけどね・・・・

「色々名前を考えたんだよ？それでね・・・・ぴったりなのが見つかったんだ。今日から・・・・その名前を名乗ってくれるかい？」

「うんうん名乗る名乗る！」

屈託のない・・・・その笑顔はおっさんには眩しいよ・・・・
「よかったわね、か・・・・おっとっと・・・・」
和佳はおっさんの頭の中を見れるし、あれ？妹さんもだよね？

「あ、マスターの口からききたいから、頭の中は見てないよ？」

「それはよかった・・・・ええとね・・・・和佳の妹っているままってのもあれだし、今から名前を・・・・与えるでいいのかな？・・・・今日から・・・・君の名前は”和澄”だ。」

「和澄・・・・それが私の名前・・・・」
その瞬間何かが流れ込んできたけれど・・・・和佳の時もそうだったような？

「マスターありがとう！」

「ああ・・・・そして、和澄が嫌じゃなければ・・・・今から白河和澄が和澄の本名になる。どうだ？」

「いいの？私も奥さんになってもいいの？」

「ああ・・・・多分和佳と入れ替わらないといけないだろ？子供の事もあるし・・・・それを含めてというと誤解があるかもだが・・・・」

「すごくうれしい！私の名は・・・・白河和澄・・・・今日よりどちらかが消滅するその日まで、永遠に傍にいる事を誓います。」

「あ、別にずっと傍にいなくてもてもいいんだよ？」

「いえ！ずっといます！寝室もトイレも！あ・・・・流石にほかの奥さんとハッスルする時は離れるから！そこは空気の読める嫁だから！」

「和澄・・・・素敵な名前ね！マスターにいい名を頂けて、私達は幸せ・・・・」
「うん！じゃあ・・・・早速ベッドに行こ？我慢してたんだ！」

あ、ちょっと待って・・・・まだ色々したい事が・・・・