45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第606話 クィンシーが戻ってきた

あれから数か月が経ち、おっさんの打った剣、そしてその鞘・・・・それらはまだ譲渡が決まっていないのを除き、精霊剣は一応すべていきわたった。

クィンシーが久しぶりにやってきて・・・・
女を同伴してやがるな?クィンシーの分際で・・・・

「なあクィンシーさんや。」
「あ?何か用?」

「珍しいじゃないか、あれほど女を避けてたのに?」
「ああ、この女性はアマゾネスだよ。何と女しか生まれないらしくてな!まさしく俺にピッタリの相手だからな。」

・・・・以前そんな事を・・・・あれって確かプシーさんが何やら言ってたっけ・・・・
そしてダンジョン攻略中に離脱・・・・

「ああ、うまく出会えたんだな。よかったじゃないか。つうか・・・・おいおい何人連れてきてるんだよ?」

そこには10人ほどのアマゾネス?
「ああ、アマゾネスって特殊でな。強い男がいいらしく、もっぱら俺は周囲で一番強いらしい。だが俺より強いのが居ると言っても信じてもらえなくてな。」

「で、なんでおっさんの所に?勇者パーティのメンバーはクィンシーより強いんじゃなかったか?」
「それはそうだが・・・・シラカワの方が圧倒的に強いじゃないか?」
「・・・・だが断る!」

「おう、まだ何も言っちゃあいないぞ?」
「俺は寝とる趣味はない!」
絶対おっさんの方が強いからと、迫ってくるのが目に見えてるからな。
「そう言うなよ・・・・ちょっとは協力してほしいんだよ・・・・」
「念のために聞くけど、何を協力なのかな?」
「何って・・・・ナニに決まってるじゃないか!」
・・・・やはりそうだ。
「いや、おっさんが求めるのは男児だ!いや女児もいいけどさ!」

すると今まで一言もしゃべらなかった女性・・・・アマゾネス?が口をきく。

「ふうん・・・・見た目はさっぱりだが・・・・あんた実力隠してるね?何だか認識が変だよ?」
「こりゃどうも。念のために聞くけど・・・・クィンシーよりおっさんの方が強かったら、どうすんの?」

すると・・・・
「決まってるじゃないか!その瞬間から、ここが主戦場!」
「いやなんだよ主戦場って?」
「男女のせめぎ合いだ!」
・・・・綺麗な顔して何言ってんだか。
「マスターどうしますか?残念ながら女子しか産めないようですので、貴族としてのマスターの立場では、難しいかと。」
そりゃそうだよな。ジスラン君などが子供をもっととかいうのは、あくまで男児だから。
あ、女の子はね・・・・もっと丁寧にね・・・・良い相手(貴族)を見つけて、本人次第でお付き合いを考えてるそうな・・・・まだ小さいからね、そんなのはまだまだ先だけど。


「まあそういう訳で、クィンシーには是非とも頑張ってもらいたいからね。エルフの秘薬でも使って、励んでくれたまえ!」
おっさんアマゾネスに秘薬をいくつか・・・・
「あんたらクィンシーお相手に何人で挑むのか知らんが、100人ぐらいまでなら問題ないさ。」
「そうか。まあ残念だがあんたが貴族なら仕方ない。気が変われば言ってくれ。強い種は是非とも欲しい所だからな。」
・・・・男は種馬か?

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