45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第565話 ええ?次に炉を作るの?

「では、この”すんごい焔がでるよいちごうくん”に耐えうる炉を建造いたしましょう。」
「え?おっさん専用特注高温炉じゃダメなのか?」

「残念ながら、何度もこの素材をこの炉で熱するのは無理でしょう。炉が損傷いたします。」


げえ・・・・これ、おっさんこれを作ってもらう時、その時手に入る最高の素材で作ってもらったんだけどな・・・・秘伝の製法とやらで、この国一番の職人たちに。

「通常なら、いい仕事をしてらっしゃいますね、なのですが。ですから、炉を製作するにあたり、素材はこちらでご用意いたしますわ。とにかく高温に耐えうる、そして、今まで以上の高温を出せるような・・・・そんな配合にいたしますわ。」

「よく分からんが危険じゃないのか?」
おっさん秘書精霊さんに聞いてみたよ。
「・・・・素材の声を聞く事のできる職人を手配いたしましょう・・・・」
「へ?なんじゃそれ?この国の職人じゃダメなのか?」
「・・・・残念ながら・・・・」
「むう・・・・じゃあ何処ならいるんだ?」
「さあ?場所は分かりますが、どの国と言われても・・・・」
「でもその職人のいる場所は分かるんだな?」
「はい!ええとですね?マスターの魔道船、あれで行けますわ。」
「ええ?じゃあ剣を打つのどうすんの?」
「現状あの大剣がありますから・・・・大丈夫ですわ。あ、ですが、マスターの収納に入れる事が難しいですから、この問題が解決するまでは、仮の鞘で行きましょう!」

何でか鞘を作る事にしたよ。
秘書さんの話だと、魔石を埋め込む必要があるのだとか。
おっさん適当に・・・・以前ゲットしたドラゴンの鱗を取り出し、スキルを駆使して鞘を作ったよ。
なんだか楽しくてね、つい夢中になっちゃったよ。
そしてできたのが・・・・
”おっさんソード(精霊)鞘”

ウェンディ達の分も合わせ、5振り分。

我ながらなかなかの出来だ・・・・

すると秘書さん・・・・ジト目で見てくるんだよ?
くう・・・・あ、細い眼鏡を・・・・伊達でいいよね?思わず渡しちゃったよ。
「あのマスター?これをどうしろと?」

「単なるおっさんの趣味。まあそれかけてみてよ?ああ、あとはこの服をだね・・・・」

おっさん、秘書は細眼鏡と女性用のスーツ・・・・ちょっと紺色の?膝ぐらいまでのスカートで・・・・もちろん中のシャツ?女性はブラウス?は白だよ!

・・・・その、ごめんなさいちょっとそう言ったイメージがあったものですから・・・・
秘書さんのジト目が半端ないので謝ってしまったよ。
「まあいいですわ。これを着ればいいのですね。」

そう言いながら目の前で着替え始める秘書さん。
うわ!目のやり場が・・・・
「ふふっ!」

・・・・どうやらわざとの様です。
「まあ冗談はこのぐらいにしまして、行きましょうか?」
「今から行くのかよ!」
「ええ・・・・マスターのお国では、鉄は熱いうちに打て!という諺があるのでしょう?」
「ああ・・・・ちょっと違うけど、善は急げともいうかな、この場合。」
「では、鞘の事もありますし、他の剣の持ち主の方にもご同行願いましょう。」

・・・・よくわからんが、大勢で行く事になりそう・・・・

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