45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第556話 おっさんの元に沢山の精霊がやってきた(どうすんだよこれ!)

あれから数日、アルフォンシーナとアメリータの回復は芳しくなかった。

その・・・・精霊のせいとはいえ、申し訳ない事をしてしまった。
「その・・・・すまん・・・・精霊がしでかした事とはいえ、そもそもおっさんが体を乗っ取られなければこんな事には・・・・」

おっさんベッドから起き上がれない2人に全力で謝ったよ。
「よいのです旦那さま。思えば私達親子は、教会のためと思い、休みなく動き回っておりましたから、今回の事で、少し休めますから、ちょうどよいのです。それに、今までほったらかしにしていた子供とこうやって接する事ができますから。」

そう言っておっさんを逆に慰めようとしてくれるアルフォンシーナ。流石聖女様だよ。
「そうよ旦那さま?私達2人、実は殆ど顔合わせないまま数年経ってたんだよ?それがこうしてゆっくり・・・・経過はとにかく、結果はね。うん、それにね・・・・私も自分の子供をほったらかしすぎちゃった。」
アメリータが言う事に衝撃を覚える。
2人は本当に教会の発展に尽くしており、正直自分の子の面倒もまともに見れないほど。あ、乳母とか子育てのスタッフが揃ってるから、それはいいんだよ?
そう言う意味じゃなくってね、2人って、それはもう子供が大好きでね。
自分の子もそうだけど、他人の子も、自分の子と同じように、分け隔てなく接するんだよ。
そんな2人が自分の子を自身で育てたいと思うのは当然。
だけど現実は、殆ど子育てできていない・・・・

これが聖女とその娘の生き方なのだろうか・・・・

そして彼女達に入り込んだ精霊からの報告・・・・あの場にいた全員の中に、ナビゲートしてくれるような?精霊が各々入り込んでいてね。
こっそり教えてくれたんだけど・・・・
寝る前に、頭の中で子供に謝っているらしい。

お母さん失格で御免なさいとか・・・・

今後の事を考えると、ちょっと考えないといけないな・・・・
おっさん子供を他人に任せすぎだ・・・・

だが、
「貴族とはそういうものです。特定の子供にばかり情を注ぐと、後々問題になりますから、ここは心を鬼にしてでもこのままでいて下さい。」

と、ジスラン君にくぎを刺されてるんだよ。

跡継ぎに情を注ぐのはまあいいとして、跡継ぎではない次男、三男、もっと?を下手に可愛がると、お家騒動に発展するそうだ。
なので、本人がどう思おうが、やめて下さい・・・・と。

そしておっさんの頭の中には、他の妻達よりも上位の精霊が入り込んでいるようだ。
なので、こうして、他の精霊からの報告?をしてくれる。
だが微妙だな・・・・
これらは確かに知る必要があるけど、あくまでアルフォンシーナのプライベートだ。
今後はこんな話はしてくれるなと言っとかないとね。だけど知っとかないといけないし・・・・うーん・・・・

緊急時にだけ教えてもらうように言い含めとくか?

・・・・
・・・
・・


          

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