45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第534話 剣がおっさんに語り掛けてくる?

おっさん意を決してその剣の持ち手を握ってみたよ。
もう完成してるんだよな?

おっさんが触れた瞬間・・・・
なんかね、剣に青や赤?なんか文様が浮かび上がり、おっさんの魔力?がごっそり持ってかれちゃったよ。

うわ!なんじゃこりゃ!

しかも手から離れないし・・・・

『離れないでえ!』

とか聞こえちゃってるし?

よくわからんけど、ちょっと危険臭がプンプンするから、一応ポーションで魔力を回復させたよ。

どんどん剣の文様が変化する。
どれだけ時間が経ったかわからないけど、しばらくして剣が落ち着いたようだ。

そしておっさん、そっとその剣を持ち上げてみる。

あれ?軽い?
意外な事に、軽いんだよ。
これ片手でも行けるんじゃね?

ちょっと危険な気がしたので、この場では剣を振り下ろしたりはしないけど。
なにせ、意図ぜずに何かが飛び出したりとか、困るしね。

しかし・・・・何だかわからないけど、おっさん何をしちゃったんだろう?
ものすごく綺麗な剣なんだけど。

文様が常に動いてるのが気になるけど、何かこう、生きているみたいな?
「コジローすごい!何その仕掛け?私のもらった剣にそんなのないよね?」
ウェンディが食いついてきたけど、
「いや、そもそも今まで打った剣にこんな事した覚えはないよ?」

まあぶっちゃけ目の前の剣も覚えがないんだけど。

「主よ・・・・これは世に出してはならぬ剣ではないかと思うのじゃが、どうなのじゃ?」

カトリーンも何やら感じるみたいで、じっと剣を見つめている。

「・・・・なあ、なんかね、気配がするんだよ。何だろうねこの気配。」

そう思いつつ、ちょっと邪魔だなあとか思って、一度剣を収納かばんに入れようとしたんだけど・・・・

『ぎゃあ!だめええ!!』

なんか頭の中でそんな声が聞こえた気が・・・・

で、

「あっれえ?なんでかばんに入らないんだ?」

おっさんの打った剣、今までこんな事はなかったんだよ?
なのにこの剣はかばんに入らない。
え?まさかこの剣生きてるの?

『むろん生きておるぞ!4つの生命が入っておるのだ!』

・・・・おっさん頭がおかしくなったのだろうか?
おっさんに剣が語り掛けてくるとか。

「なあウェンディ、カトリーン・・・・おっさんおかしくなったんだろうか?なにかこう、剣がおっさんの頭に語り掛けてくるんだよ。」

声が聞こえるとか・・・・幻聴か?
「・・・・よくはわからぬが・・・・なるほどそう言われてみれば、何かの気配を感じるのう。それも複数の。」

「え?カトリーンすごいね!剣の声が聞こえるとか!私もそんな境地になりたい!」

いや、頭おかしくなるぞ?そんな境地にならなくてもでもいいだろう?

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