第499話　おっさん若い娘に色々教える

おっさん、薬草の知識が無いらしい３人に、薬草を採取して、これは何だよとか、この部分がいるんだよとか、実物を見せながら教えたよ。

何だかね、凄い熱心だよ、この３人。

果物の採取だったものの、美味しく頂きながら採ってたのに、こっちに・・・・薬草採取という地味なのに連れられた訳だから、外れだとか、何でえ？とか、そんなのをとか思いながら来たのかと思ったんだけどね・・・・

「いえいえ！シラカワ様ご本人にお近づきできるなんて、夢のようです！」
とか
「いつも奥様方に完全に守られてましたから・・・・私達が近付く余地が無かったんですよ。」

うん？

「できれば今後も色々教えてほしいです♪」

へ？

「君達有望そうだから、分からない事あったらいつでも言うといいよ。採取スキルを頑張って、そう、薬学とかね、一度で覚えられたらいいんだけど、スキルが増えても分からない事は多いだろうしね・・・・今度妻達には・・・・特にリュシエンヌに、話をしておくよ。」

「「「ありがとうございます！」」」

何かわからんけど、３人ともお礼を言ってきたよ。

近くでカトリーンがため息をついてるけど、何かおかしかった？
（大丈夫かのう・・・・主と3人の娘との認識の差が激しい気がするのじゃが・・・・はっきりと今までとは、そうじゃな、リュシエンヌ殿の方針が変わったと伝えるべきかのう？）
うん？カトリーンなんかいった？

こんな勉強熱心な３人の娘さん・・・・放っておけないよね？
そう言えば・・・・こうやって教えるのって、リューク君と、口田さんの時以来だっけ？と言うかあの2人以外に、こんな事した覚えがないなあ？

だから若い女性にここまで教えた事ないしなあ？

ニーナ達の場合、ある程度知識あったしね。

そんな事を考えながら教えていたら・・・・

「シラカワ様！何か、その・・・・今まで見た事のない草があるんです。」

突然呼ばれた。

「ええと、何だっけ？どれどれ・・・・って、おお！すごいなあ！エリ草じゃないか！これ探してたんだよ！」

おっさん感激のあまり、つい抱きしめてしまったよ・・・・

だって今までこの異世界で、おっさんの近くって、女性陣って殆ど妻しかいなかったからさ、つい。
あたたかいね・・・・相手も抱き返してくるよ。
おっさん暫く感動してたら・・・・気が付いたよ、誰この女性・・・・うわ！しまった！セクハラ？セクハラをしてしまったのかおっさん？

おっさんすかさず離れ、
「すすすすまん！思わず抱きしめてしまった！」
だけど・・・・何か様子が変だな？

「シラカワ様！私もっと頑張ります！また抱きしめて下さい！」

そう言ってくれた・・・・あれ？もしかしておっさん権力者だから・・・・泣き寝入り？

だけど、他の２人と合流し・・・・