45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第470話 人海戦術、侮れない

ひでえ・・・・

あらかた狩りつくした感じだぞ?
刈るとも言うか・・・採取なんだけどさ。

大量の人が・・・人海戦術とでも言えばわかるかな?

普通冒険者のパーティは、6人まで。もっととなると、複数のパーティでやって来るわけで。
だが・・・・ここには数十人がいるんだよ。
普通の冒険者もいるんだが・・・・何やらよからぬものでも見るかのような視線を感じる・・・・

後でお詫びをしておこう・・・・まあ、このダンジョン、おっさんの領地にあるから、その必要はないと思うんだけどさ・・・・

何て言うか、災難?
普通この階層に、大量の人が来るとか、考えられないからね。

で・・・・嵐のごとく、去って行った・・・・

大量のベリーをどう使うのか?知らんけど・・・・ケーキ?ジャム?

まあ気にしないでおこう・・・・

そして次の階層は・・・・ああ、また金だね。

この階層のは・・・・ちょっと金の粒っぽいのが分かる。

なるほど・・・・階層が下がれば、それだけいいのが出るんだな・・・・

だが・・・まあ、此処もサンプル程度にしておくか・・・・

おっさんは剣で壁を切り刻んで、適当に塊を採掘していく。
まあ、一寸でいいだろ?
女性陣は既に下に向かったようだ。

あーまたコボルド?
今回は数が多いので、素早く動き回る魔物に手こずっているようだ。

「ああ!めんどくさい!もう魔法でやっちゃう!風よ出でよお!」

ウェンディが何か言ってるが・・・・気にしないでおこう。別に彼女、喋らないと魔法が使えない訳じゃないはず。こう・・・身振りで出せたような・・・・気がしたけど、あれ?どうだっけ?

ま、あっという間に駆逐していく。

まあ彼女らに掛かれば、この辺りはまだまだ物足りないんだろうな。
そんな訳でこの階層も得るものが特にないまま、サクッと進む。いいのかこんなんで?

「あのな、S級はこの辺りで手こずってちゃあなれないんだ。」

クィンシーがそう言う。
「まあそうだろうね。多分100層なんだろ?ならせめて70層辺りまではね、普通に行ってもらわないと。」

「だが・・・その辺りになると、S級でもきついぞ?S級6人パーティでそこが限界だったらしいからな。」

「何か聞いた事があるような気がするな。まあ、このメンバーならいけるだろ、もっと。」

「・・・・シラカワがいるからな・・・・勇者も呼ぶか?あいつらいればもっと確率が上がるし。」

「いや、そこまではいいさ。今回はあくまで調査だからな。」

ま、行けそうなら、勿論無理しないで、だけど・・・・何があるか楽しみだしね。
さて・・・次のボスは何かな?

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