45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第453話 食べ物をゲットする

野郎は果物なんかどうでもよく?ただ女性陣の素早い動きに唖然としていたんだが・・・・


気が付けば、何故かテーブルと椅子が用意されていて、3人は上品に果物を食べていた。
いつの間に?

しかも何故か果物ナイフで各々果物を取り分けている。
これ・・・・暫くここにいるのか?

そう思ってたらウェンディが

「ねえ一寸!この果物美味しいんだけど?」

そう言って何か投げつけてくる。

リンゴか?リンゴが生ってるのか?
桃もあるのか?

あと見た事のないものもあるな・・・・

低層のは採取しないでおこう。
此処はダンジョンでも安全な場所。

おっさん達のように魔物と対峙しても対処できる(はず)のメンバーが、此処で本格的に活動しちゃったら、ただの嫌味だからね。

おっさんそろそろ女性陣にもっと違う場所へ・・・・もっと下の階層へ行くように促す。

「分かりましたわ旦那さま。情報では21層に、もっとおいし果物があるそうですから。」

エルヴィーラがそう言って席を立つ。

「ええ?これよりもっとおいしいのがあるの?ねえ!」

ええとエリザヴェータ女史・・・もう面倒だからエリザヴェータでいいよな。彼女は知らなかったようで・・・・
「急ぎましょう!」

何故か一人先に行く。

「あ、待って!」

慌ててリュークが追いかける。

「さて・・・・シラカワ行くぜ!こんな上層じゃなく、もっと下に行こうぜ!」

皇帝は早く下に行きたいようだ。

「あのなあ、ダンジョンの調査なんだから、もっと1層1層を調べてだな・・・・」

「だあ!そんなまどろっこしいのはいいんだよ!サクッと50層辺りまで行くぜ!」

いやいやそんな一気には行かないよ?

こうして2層に行ったんだけど・・・

デカい牛?いやあれバッファローとか言うのじゃない?

もしくはバイソン?

中々怖そうな角の持ち主・・・だが、肉が旨そう!

「おおいいねえ!早速肉を・・・・」

皇帝はあろう事か、おっさんソード(仮)をぶん投げやがった!

そんな使い方するんじゃない!

無論命中。

まあこの辺りのはサクッとやりすごそう。

数匹仕留め、下へ行く。

女性陣はあまり肉には関心が無いようで・・・・

持ってきていた果物を少しずつ食べていた。
あ・・・腹減ったら肉を焼こう。

しかし・・・・ダンジョンは不思議だな。

何故かバッファロー?を仕留めると、死体は消え、肉が落ちている。

所謂ドロップアイテムなんかこれ?よく分からん・・・・

地上の魔獣?は解体する必要があるようだけど、ダンジョンは解体する必要はない。その代わり何かをドロップする。

だが・・・・例外もあるようで、おっさんがカトリーンをテイムした時のダンジョン、まああれは・・・・カトリーン達が無理やり召喚させられたみたいだから、例外かもしれないが、あの時ドラゴン丸ごと持って帰ったからね・・・・

ま、気が向いたらどういった理由というか、原理というか、その辺りを調べるのもいいな。
あ!そうだ・・・・あのホムンクルスのΨ、彼女に聞けばよかった・・・・

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