45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第424話 ダンジョンの管理人?

「ええと、どちらさんか存じませんが、今ここを出ると、あのレーザー?みたいなやつの餌食になるんで、止めてもらわないと厳しいんだよね・・・・」

思わずそう答えてしまった。

『・・・・了解いたしました。少々お待ち下さい・・・・・一時的に防御システムを凍結いたしました。』

「防御システム?」

『はい、設備にダメージがあった場合、防御システムが発動する仕様になっております。』

「はあ・・・・?設備にダメージ?ここはダンジョンじゃないのかな?」

『・・・・勿論ダンジョンでございます。ですが、此処はダンジョンの管理室。本来この壁は堅牢なのですが、流石にあのトラップが外れ、あの勢いで壁にぶつかる事は想定しておりませんので、残念ながら壁が破損、壁の修復までの間、レーザーによる迎撃システムも発動したようです。』

・・・・なにここは?
ひょっとしてこの異世界って、本当は高度な文明だった?地下にこんな高度な文明があったとか・・・・一体なんだろう?

「ええと、おっさん白河小次郎って言うんだけど、貴女は誰か聞いても?」

『白河小次郎様ですね・・・・システムに登録いたしました。私はここの管理を任されておりますホムンクルス非戦闘型タイプ Ψプシー238型でございます。ダンジョン設立以来、初の来訪者となります。』

・・・・ええ?ホムンクルス?この女性、人間じゃなく、人造人間?

「ええと、此処には・・・・今まで誰もやってこなかった?」

『はい、私共は概ね80年の寿命でございますが、そして成人するのに20年・・・・実質管理は一個体につき60年となりますが、このダンジョン設立後約一万五千年の間、此処へは誰一人として部外者は到達しておりませんでした。』

・・・・おっさん何に巻き込まれてるんだ?

「・・・・ええと、どこか玄関からやって来た方が良かった?」

『いえ・・・・白河小次郎様は、あのまま下へ落下していれば、おのずと此処へ到達していたでしょう。ですから、問題はありません・・・・それと、少々お待ち下さい・・・・白河小次郎様は、”珠”を所持されておりますね。デア様作成の珠のようですね・・・・なるほど、デア様はこのダンジョンの状態を把握されておられたのですね・・・・助かります。』

・・・・え?何言ってんの?しかもデアちゃんの事知ってるの?

「ええと、どういう事かな?」

『・・・最近、このダンジョンを含め、他のダンジョンにも多大な不具合が発生しております。”珠”を使えば修復及び、エネルギーの補充がなされますので、その”珠”の所有者が此処に存在するという事は、すなわちそういう事なのです。』

ごめん言ってる意味がまるで分からない・・・・たまたま別件でここに来ただけなんだよ?しかもゲートを回収した後、ちょっとした出来心でここに来ちゃっただけで・・・・

『問題ありません。その”珠”を私の股間に挿入していただければ、修復・・・・は、スキルでも可能でしょうが、エネルギーは、そうは行きませんので・・・・お願いいたします。』

・・・うん?この珠・・・・入れるの?入るのかこれ?なんだかんだ言ってビリヤードの珠ぐらいの大きさだぞ?

『・・・・そのままでは難しいですが、形状を変化させれば・・・・恐らく入るでしょう・・・・』

・・・・ごめんついていけないこの展開。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品