45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第408話 奈落の底の周りを調べる

おっさん一行は今、奈落の底の大穴の周辺にいる。

魔物をすべて仕留め、今からどうするか、という場面なのだが・・・・

「今から行くぞ!」

皇帝が何の備えも無く穴に入ろうと・・・・

「おい!勝手に行くんじゃねえよ!」

「皇帝に命令すんな!」

あ、そうそう・・・・一応おっさん、今回のリーダー。

救出作戦に当たり、こういった皇帝のわがま・・・・もとい、意見の相違があるといけないので、身分に関係なく、レベルの高いメンバーが指揮権、決定権がある決め事をしておいたんだよ。

何せ同行者がこれだからな・・・・

なので、当然おっさんがここでは一番偉いのだ!

「あんたレベルいくつよ?」

「・・・・8だ・・・・」

「そう・・・おっさん15・・・・わかるよね?」

「くっ・・・・後で覚えてやがれ!」

「それ無しな・・・・という訳で、今から少しずつ調査を開始します!」

「何で少しずつなんだよ!今すぐ降りやがれ!」

「あほか・・・・何かあったらどうするんだよ、全く・・・・」

まあ阿呆は放置してだな・・・・

先ずは深さや危険度を少しでも知っておかないとだしな。

おっさんあらかじめ用意しておいたドローンを何台も起動させ、動作確認。

一台には長いロープをくくらせている。

別のには明るい投光器?を付けてあるし、カメラでの撮影も準備万端。

ノートパソコンに繋がって、リアルタイムで映像を確認できる。

これで下がどうなってるのか分かればいいんだけどね。

後は・・・・前もって全員に、ゲートを持たせてあるんだよ。

万が一単独ではぐれ、もしくは危なくなれば、自力でゲートで拠点に戻る事ができるからね。

そして・・・このドローンでの調査で下に降りられそうなら、先ずおっさんと勇者パーティが降り、ゲートを設置、皆で探索をする・・・・と言うのだ。まあ、問題が無ければ、だけど。

ひょっとしたら・・・・下には魔物がうじゃうじゃ、の可能性もかなりあるし、想定以上に入り込んでる可能性もある。

なので、ドローンが回収できるか怪しい。それで一台にはロープをくくってある。

万が一にはこのロープで引き上げる・・・・切れてなければ、だけど。

それとは別に、ライトとビデオカメラを括り付けたロープも降ろしてみる。

これは勇者君に、ドローンの操作は、おっさんとライナス君に。

彼も昔、ラジコンは扱った事があるので、多少は操作がわかるからね。

で・・・・いよいよ調査開始・・・・

ああ、他のメンバーは、当然周囲を警戒してもらってる。

万が一目の前に魔物が湧きでもしたら大変だからね・・・・

で・・・どんどんカメラが下に降りていく・・・・

深いな・・・・

ロープは長さが200M。
これ以上は・・・・結ぶか?

そう思ってると・・・・

残りが少なくなったところで、どうやら変化があったようだ・・・

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