第397話　何故？どうやって靴の事が知れ渡ったのか？

おっさん今、猛烈に忙しい。

上級冒険者・・・・Ａ級とＳ級冒険者から、何故か次々に問い合わせがやって来る。

ああ、ついうっかりしてましたが・・・・ジェット●トリームアタックは目立つんですよ・・・・

服だけなら、”なんだあいつら、普通の服でこんな所へ来やがって！”

で済みますが、あの靴の仕掛けは・・・・

”なんだあの靴は？マジックアイテムか？”

”とんでもない機動力だ！どうやってるんだ！”

常に良い装備を求める冒険者にとって、その靴はものすごいアイテムに見えるのでしょう・・・・

しかもここはその口田君がいる場所とは相当離れてるはずなのですが・・・・

何故おっさんの作った靴と・・・いえ、靴自体は異世界売買で購入し、おっさんが魔法等を付与したのですがね・・・・

もうシラカワ商会中問い合わせが凄いらしく、久しぶりにオリアーナがやって来るほどだからね・・・・

何せ彼女は年がら年中世界中を飛び回って・・・・おっさんの飛行船で、読んで字のごとく飛び回ってて・・・・

「ねえ旦那様？何やらかしちゃったのよ？もう問い合わせが凄いのよ？」

「ごめんオリアーナ。同郷の青年たちに、つい渡しちゃったんだよ・・・・出来心で・・・てへっ♪」

「・・・・５０超えた親父の”てへっ”ってキモイからやめてよね・・・・」

・・・・すまんオリアーナ。

「まあそう言うなよ。それより最近息子はどうなんだ？」

「あの子は商才があるわね。トレイナー商会と、シラカワ商会。さらには別の商会も手掛ける事ができるんじゃないかしら・・・・」

「何だいそれは？」

「ズバリ物流ね。」

「物流？」

「ええ・・・・普通に考えて、収納カバンのような魔道具は、早々手に入らないから、次に考えれるのは、いかに低コストで荷物を運ぶかなのよ？ではどうすれば・・・・？道を整備し、高速で移動できる乗り物を作る。どうかしら？」

・・・鉄道かな？

「・・・・日本にはあるんだよね、そう言うの・・・・」

「じゃあ作ってね。」

「無茶言わないでくれ・・・・」

「あ、色は違っていいから、冒険者仕様の服と靴、よろしくね・・・・あとね・・・・女性用の肌着なんだけど・・・・旦那さまの付与で、何とかならないかしら？」

「へ？何がだい？」

「それほどコストをかけずに、快適に過ごす事ができる、そう、調湿機能？温度の調整？そんなのがあればと思うのよ。」

「肌着には厳しいかな・・・・」

上着なら、魔石を仕込んだりできるから・・・あ、自身の魔力で行けるか？

「できなくはないが・・・・自身の魔力を使う事になるぞ？まあ、それほど消費しないように調整はするけど・・・・」

「わああ！流石は旦那様♪」

うう・・・・オリアーナは今３０代後半。
その美貌は今も衰えず、魅力的なんだよな・・・・

「なあ、少し時間あるんだろう？ちょっとゆっくりしてかないか？」

「ええ？もう私３０後半だよ？」

「いやいや・・・・まだまだ後１０年は行けるさ！ササ！」

「もう旦那さまったら・・・・」

真昼間からナニをシテるんだって？いいじゃないか夫婦なんだから・・・・