第372話　帰還

で、いよいよ戻ろうかと思った時、ふと思い出したよ。
あの・・・・汚娘。何か綺麗になってたけど。そういえば以前貰った珠。こいつかな？色々おかしな事になってたのは。
そう思ってゲートに近づけてみると、何やら珠が反応をしてる。
おや？あ・・・・これひょっとして・・・・
ちょっと思い付きでゲートをいじくると・・・・
何か日本との繋がりが安定した感じ。もしかして、これって今後も異世界と日本をこのゲート使えば常時行き来できるんじゃない？
何だったんだろうね、この珠。
色々突っ込みどころがあるけど、まあそろそろ戻ろう。

・・・・
・・・
・・
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改めて？皆にお別れをする事に。
どうやら一度はお別れをしたみたいなんだけどね。
「あーちょとこの珠を使ってゲートを改造してみたよ。どうやら安定して日本とこちらを繋ぐ事ができるっぽくてね。気が向いたらまたこっちに遊びに来るよ。」
おっさんがそう言ったら皆驚いて。

メーネアなんかは
「旦那さま・・・・また会えるのでしょうか？もしそうなら・・・・いえ、また会えた時にお伝えしますわ。」
「期待せずに待っておろうよ。メーネア殿と違い妾は其方ほど年を取らぬ故、いくらでも待っておるぞ。」
あーそうかカトリーンは長寿なんだな・・・・

そして皆一言ずつ言葉を交わし、キスとハグをしたよ。
子供たちはまだ小さいからよく分かってないみたいだけど。

で・・・勇者一行。
ヨーリス君が代表して
「侯爵さま、魔王の討伐ありがとうございました。侯爵さまが居なければきっと無理だったでしょう。」
「そんな事はないと思うんだけど。これからどうするの？」
「わかりません・・・・ただ、以前の勇者パーティの内の一人が行方不明のままなので、その捜索を行いたいとは思っています。もっとも私は会った事が無いのですが・・・・それと、今回の襲撃、どうなっているのかも気になりますし・・・・」
ヨーリス君がそう言うと今度はアルフォンシーナが
「此処に居るリュークと同じく同じ場所で行方不明になったのです。なんとかして彼女を救出したいのですが、リュークが生きていたので、ひょっとしてまだ彼女も生きているのではと・・同じ境遇だったようでしすし。」

「同じ境遇って？」

「2人とも以前の勇者の所為でダンジョンの奥に・・・穴に突き落とされてしまったからです。何度かの探索でリュークは見つけ出す事が出来ましたので、今後もダンジョンを捜索しようと考えておりますの。」
そしてリューク君が
「まだ記憶がはっきりしない部分があるのですが、彼女の事は少し思い出してます。この色々もらったアイテムを活用し、探し出して見せます。」
「無理はしないで。あージスラン君にこの館のアイテムを管理するようにと言ってあるから、遠慮なくジスラン君から貰っておきなさい。ジスラン君、そういう訳で惜しみなく渡してあげて。」
「畏まりました侯爵さま。」

色々思う所はあるけど、そろそろ帰ろう。

「じゃまた！」

おっさんそう言ってその場を後に、ゲートに入っていたよ。
うーん、何か忘れてる気がするけど・・・・まあいいか。
そしてプレートを操作。

・・・・
・・・
・・
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暫くすると場所が変わり・・
目の前には少し老けたけど、妻と大きくなった娘と息子が待っていてくれて、おっさん一言
「ただいま。」

そして3人が
「おかえりなさい！」

久しぶりに４人で抱き合ったよ。