45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第321話 おっさん、勇者パーティと会ってみる

おっさんが館に戻ると、ジスラン君が出迎えてくれたよ。
「おかえりなさいませ、侯爵さま。」
「やっと戻れたよ。ヨーリス君達はどうしてる?」
「今は食堂です。食事も終わり仲間と議論を交わしているようです。」
「そうか。まあいいや。今からヨーリス君達に会いたいんだけど、大丈夫だよね。」
「無論です、侯爵さま。」

おっさん、ジスラン君と共に食堂に向かったよ。まあ近いんだけどさ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おっさんが食堂に入ると、もう既にジスラン君から知らせがあったのか、全員立ち上がって出迎えてくれたよ。

「やあヨーリス君にライナス君。久しぶりだね!もう大丈夫なのかい?それにそちらの娘さん方は君たちの仲間なんだって?娘さん方ももういいのかい?」
おっさんがそう言うと、ヨーリス君が
「先日は助けて頂きありがとうございます。あの時はまともに話す事も出来ず申し訳ございませんでした。おかげさまでライナスも、他の仲間も何とか無事に合流することができました。これもひとえにはくし・・・・・侯爵さまのおかげです。」
「こ・・・侯爵さま、先日はお見苦しい所をお見せしてしまい申し訳ありませんでした!侯爵さまに助けられなければ今頃僕なんてきっと死んでいたでしょう。」

その後、気の強そうな・・・今はそんな感じはしないんだけど、確かキトリーと言ってたっけ?魔術師かな?が、
「こ、こ、こ、こ、侯爵さまとは知らなかったとはいえ、き・・・危害を加えてしまい、申し訳ありませんでした。謝って済む問題ではありませんが、私はどうなっても構いません、どうか2人には穏便に済ませてもらえないでしょうか。」
そう言うと娘さんは3人共床に頭をつけながら土下座し始めたよ。

いやいや、そんなんいいから。
「色々あるけれど、元気で何よりだよ。それと、娘さん方、気にしてないからそんな土下座なんてしなくていいよ。それより、お互い自己紹介をしないかい?ヨーリス君とライナス君は知ってるけど、そちらの娘さん方は知らないからさ。ささ、立って、椅子に座ってよ。」
そう言っても土下座をやめようとしない3人。
どうすっかな・・・・・
「わ・・・私達は知らなかったとはいえ貴族様に手を出してしまいました。身分のないものが貴族様に手を上げるなどあってはならない事ですし、許してもらうなんてとんでもございません。」


・・・・うーん、貴族と庶民ってそんなに身分に違いがあるんかいな?じゃあ貴族は庶民に言いたい放題なのかな?ここはひとつ、命令するか・・・・
「じゃあ、君達に命じる。今すぐ頭をあげ、起き上がり、椅子に座り、自己紹介をしたまえ。」

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