45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第271話 きっとあれだ、転職だ!遊び人からのジョブチェンジだ!

「お初にお目にかかる賢者殿。ここを治めるルージュラと申す。賢者殿の事はファート様とサージュ様より伺っておる。此度の訪問歓迎いたす。この里には賢者殿のような魔術使いは是非にも必要での。勿論賢者殿を束縛は致さぬ。その家族にもじゃ。その代わりほんの一時手助けを致して欲しいのじゃ。ここの滞在費と思うてもらえればありがたい。それに、ここの知識も賢者殿にお見せいたす準備も整っておる。」

???え???賢者殿っておっさんの事?
「えー挨拶痛み入ります。私は白河小次郎といいます。えっと、賢者って私の事ですか?」
「??何を言うておるのかわからぬが、賢者殿は賢者殿。そなたしかおらぬが。」
・・・・あれだ、賢者って。ドラ●エとかに出てくる奴。
賢者って言ってもね・・・・おっさん賢くないよ?
そんな頭を使った事もないし。
それよりもだな・・・・きっとあれだ、転職だ!遊び人からのジョブチェンジでもしたんだな、おっさん。
だってこんなに女性侍らしてるし、そうだきっとそうだ!
おっさんはジョブチェンジしたんだ・・・・

「えー何か勘違いしてませんか?賢者だなんて言われた事ないですし、そもそも賢者って何ですか?」
・・・・何かしたんだろうか?そういえば最近・・・最近と言うか何年もスキル確認してないぞ?

「賢者殿は冗談がうまいのう。今は長旅の疲れを癒すのがよろしかろう。それにささやかながら食事を用意いたした。口に合うかはわからぬが、食せるようであれば食すがよろしかろう。幼子にはきついかもしれぬ故、食べさせぬ方がよいかもしれぬがな。それに乳を出すおなごにも控えさせたほうがよろしかろう。何か持っては来ておるのかのう?」
「それは心配いらないかな?一応持ってきてるんだけど。というかきついって何が?」
「・・・・エルフと人族はそもそも寿命が違う故、食した物の消化にも違いが出るのじゃ。それ故食材も違う、味付けも違う故違和感があるやもしれぬ。一応人族向けにはしておるのじゃが、こればかりはわからぬからのう。それに、味はよくないので気を付けるように。それではまた来る故、しばし休まれよ。」

・・・・うーん、よくわからん・・・・一方的に喋って去っていったぞ。
まあ悪い人じゃない感じだから信用しよう。

・・・・
・・・
・・


食事は・・・・そう、薬膳料理とでもいうのかな?
身体にはよさそうなんだけど、味が・・・・味がしない・・・・どう見ても苦いはずなんだけど?
それに、何やら体の中から力が湧いてくるような?微妙な感じがする。

結局ああ言われたけど、女性陣もみんな食べてたよ。
身体によさそうって言って好評だったみたいだけど。
そして、暫くして眠くなってきたからおっさん横になったよ。
何だか幸せな気分がしてね・・・。

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