45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第270話 エルフの長

・・・・しかしどうなってんだこれ?
見た目は確かに普通にどこにでもある?“木”なんだけどね・・・・
この生えてる木そのものを住居にしてる感じなんだけど、確かに入り口はドアとかあったりするんだけどね。
せいぜい大木だなあと思うぐらいの木なんだけど、中は・・・・広い。
おかしい・・・・見た目直径5メートルほど?だけど、中はどう見ても40人が一度に布団を引いて寝る事ができるスペースが余裕であるんだよ。
空間魔法か何か?
それに結界も気になる。
案内がなければ絶対にたどり着けなかったよ、こんなの。
で、聞こうと思ったらエルフの2人の姿がいつの間にかなくなってるし。

そして、女性陣は・・・・我が家のごとく振舞ってるよ。
寛ぐにしても限度があるんじゃ?と思っても子育ては待ったなしだからね。

因みにここに大人の男性はおっさん1人。
家族以外の男は護衛と・・・このメンバーに護衛が必要だったかは疑問だけど・・・・
と、飛行船を操縦してくれてた操縦士数名。
男性陣は別の部屋にいてもらってるんだよ。
部屋というか隣の木?

それでここにはおっさんの妻と子供と乳母がいるんだよね。

「なんだかすごく魔術を感じるわ!こんなの初めて。だんなさまは何か感じない?」
風魔術の使い手であるウェンディ、流石に何か感じてるみたいで。
「おお?やっぱり何か感じる?何だか空間がおかしい。何でこんなに中が広いんだろうね?」
「あら?だんなさまもお感じになられましたか?私は回復魔法ぐらいしか使えませんが、ここの空間に満ちている魔術は感じる事ができるのでございます。」
「アルフォンシーナも感じるかい?まあ悪い感じじゃないからいいけど、どうなってるんだろうね?」
「色々な場所へと旅をしてまいりましたこの身でございますが、こんな感じは初めてでございます。ひょっとしたら精霊でしょうか?」
「ああ、ファートとサージュはよくわからないけど精霊使いみたいだからね、エルフ全体が精霊を使えるのかもしれないね。」
そんな事を話してたんだけどね。暫くしたらいなくなってた2人が戻ってきてね。
「今から長に会ってもらう。連れてきた。」
?そう言えばここの事何にも聞いてなかった。長って何だ?
「あ!そういえばダーリンにここの事何も話してなかったわね!忘れてたわ!ここは長が治める里。で、長が会ってみたいというから連れてきたわ。」
「お?そうか?何か忘れてる気がするけど、まあいいや。今から会うの?」

うーん、確か2人って称号にすごく気になるのがあったような・・・・
確かエルフ女王とか精霊女王とか。
何だろう?ここの常識はおっさんの知らない常識なんかいな?
そう思っていると、1人の女性が現れたよ。
めちゃくちゃ美人なんだけど・・・・顔から判断する年齢が分からない・・・・
いや、かなりお年を召した感じなんだよ。
恐らくファートとサージュより上。そして見た目の年齢は・・・・見た目と言うか雰囲気?たぶん人間でいう所の60代なんだろうけど・・・・よく言う美魔女?
顔に皴がないんだよね・・・不自然なほどに。
このせいで年齢不詳な感じなんだよ。
そして、この長?が早速挨拶してくれてね。

「45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く