45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第259話 ミノスラーフが何故ここに?

「問題ない。」
「じゃあパパっと解放しちゃいましょ♪」
「そんな顔をするな、シラカワ。シラカワの為なら元同胞といえども躊躇わず切れる。」

・・・・しゃーない、ここまで関わってしまったんだ・・・・やるか・・・・
「じゃあいっちょやるか。シュラハト連邦からこの城を解放しよう!」

・・・・で、どっちに行ったらいいんだ?
いきなり悩む・・・・

「謁見の間の方から変な気配がする。」
「ファート、何?」
「たぶん魔術師。」
「サージュ、君も何か感じる?」
「そうねえ・・・・結界の時と似た気配かしら?ちょっと厄介かも。」
「わかった。では気を付けながら謁見の間に向かおうか。」
「あ、フェンリル、何か感じるかい?」
「うむ。そこの女子の言う通り、魔術に長けた奴がいるな。変な結界と言うべきか、気配を遮断しておるようだが、我に言わせれば、まだまだだな。」
「フェンリル、先導してくれ。」
「任せておけ。」


・・・・
・・・
・・


途中何度もシュラハト連邦の兵士に遭遇したけど、このメンバーだからね・・・・
数に物を言わせる本来の戦い方もできてない兵士なんか敵じゃない。
あっという間に蹴散らし、フェンリルの誘導でどんどん進んでいくおっさん一行。
そして謁見の間がもうすぐという所で、ファートが
「待って。結界がある。」
「えっ?全く気が付かないよ。」
「これぐらいなら解除できちゃうけど、解除する?ダーリン。」
「ちょっと待って。念の為スキル使っとくから。」
おっさん気配遮断と隠蔽のスキル使ったよ。
このメンバーで後れを取るとは思えないけど、逃げられても困るからね。

・・・・
・・・
・・


サージュが結界を解除したので、謁見の間に突入したよ。
そうしたら・・・・いた、あれ?見た事あるような・・・・?

「ミロスラーフ!貴様何故ここにいる!」

「おや?ああ、役立たずの女か。来るのが早かったな。皇帝はどうした?」
「安全な所に連れて行った!それより何故貴様がここにいる!軍を率いて国境に戻ったのではないのか!」
「おやおや、一度戻ったでしょ?その後また攻めたら駄目とか言わなかったじゃあないですか・・・・」
「国へ帰るべきだったのに。何故貴様の独断で軍が動かせる!」
「おやおや、役立たずの雌めが、俺様にそんな口を利くんじゃないよ!元よりお前はただの飾り。書記長より真に軍を管理するように命令されたのが私だよ。」
「なんだと!」
「おっと、口が過ぎましたね。どうせ死ぬんだから少々の事は赦しますよ。そういう訳で、死んでください。」

・・・・何だこいつ、魔術師か?
厄介だな・・・・

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