45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第257話 皇帝の腕が・・・・

ナターリヤとウェンディが現れた兵士を次々倒していく。
流石はS級冒険者とそのS級より強いナターリヤ。
「ナターリヤ、元々自分の国の兵士だろう?躊躇いとかはないのか?」
「それはない。私の心はすでにシラカワの物。そのシラカワの望んだ行動がとれなくてどうする。」
・・・・よくわからんけど、任せても大丈夫だな?

現れた兵士を無力化して、おっさん達がゲート部屋へ入っていったよ。
そこでもシュラハト連邦の兵が。
で・・・・おい、ゲート機能してるやん・・・・どうしてくれるんだよ、これ?
ただ、シュラハト連邦の兵が出入りするゲートだけ?機能してるみたいだから、おっさん直ちに無力化してね。

この調子だとかなり侵入したんじゃない?
で、他のゲートは無力化してる感じだけど、どうやったんだ?

ひとまずゲート部屋を掌握したおっさんなんだけどね、皇帝はいなかったよ。
そしてどうするか悩んでたら、フェンリルがやってきて、
「おい、皇帝を見つけたぞ。急いでこないと殺されるぞ!」
「わかった、案内してくれ!」
おっさん達はゲート部屋を後にし、フェンリルの後に続いて進んだよ。

暫く進むと・・・・激しい戦闘の音が・・・・。

う・・・・セアリアス帝国の兵士がたくさん死んでいる・・・・?兵士というより騎士か?
同じようにシュラハト連邦の兵士と思われる人間も屍を晒してる。

そしてさらに奥を見ると・・・・いた、皇帝だ・・・・しかし様子が変だ。
全身血だらけだな・・・・
皇帝の周りにいるのは近衛兵か?そんな事はまあいい。
兎に角助けてあげないと。

で・・・・争ってる双方、おっさん一行に気が付いたのか、こちらを見てる。
皇帝はおっさんを見ても大した反応を見せない。いつもなら・・・シラカワ遅いぞ!とか言いそうなんだけどね。
違和感を覚えつつ、争ってる双方の間に突入するおっさん一行。
皇帝一行と戦っていた敵を退け、合流。
おっさん皇帝に話しかけようとしたけど・・・・片腕がない!血だらけなのはこのせいか?
おっさん近衛兵?の一人に
「おい、どうなってるんだ!」
と聞くと、何やら腕を差し出し・・・・皇帝の腕か?
・・・・くっつくか?
「みんな!皇帝とおっさんを守ってくれ!今から回復魔術で皇帝の怪我を治してみる!」

近衛兵の一人に皇帝の腕を身体に近付けてもらい、すかさず回復魔術を唱えたよ。
そうすると・・・・おお!腕がくっついたぞ!
そしてみるみる回復していく。

ふう・・・・取り敢えず生きていてよかった・・・・

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