45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第247話 セアリアス帝国の兵士、結界より脱出する

ゲートで次々と兵士がやってくる。
自力で動くのが難しい兵士ばかりだ。
皆で手分けしてゲートからどかせて、取り敢えずおっさん土魔術で簡単な屋根付きの休憩所を作り、安い布団を購入、寝かせたよ。
どうしても回復魔術使わないといけない兵士はウェンディが対応。
それでもきりがないので、時々ポーションのお世話に。
「シラカワさん・・・きりがないよ、この人数。それに、放置しとけば回復するよ、そのうち。」
「じゃあまあ、本人の足で立てるようにぐらいは回復させてあげたいんだけど?」
「すぐにここを離れるの?」
「できるだけ速やかに結界から離れたい。」
「じゃあもっとポーション寄こしなさいよね!そんなに回復魔術得意な方じゃないんだから!」
おっさんポーションをどんどん渡して、さらに自分も使ったよ。ウェンディと話をしていても土魔術で休憩所を作成してるわけで。

そうこうしてるうちに、大分時間が経ったようで、3時間ほどかな?ようやくゲートでの移動する兵士がいなくなり、ウェンディも回復魔術を使い終わった頃、結界からセアリアス帝国の兵士が次々と現れたよ。

そして、最後に将軍が現れて、ゲートで先に来た兵士の人数を確認した後、
「すまんな、全員の脱出を確認した。感謝する!しかも先に送った兵士を回復させておったとは。」
「そっちに魔術師いなかったの?」
「いるにはいるが、この人数だ、回復が間に合わなくてな。」
「はーまあ、全員無事発見、脱出できてよかったよ。今からどうする?とりあえずここから脱出はしたいけど、先ずは徒歩の兵士は休憩したほうが良いよな?」
「出来ればそうしてもらうとありがたい!そして、兵士に食事をさせてほしい!」
おいおい、脱出の手助けしたってのに、食事まで要求とか・・・・
「なあ、この人数の食事持ってると思うか?」
「・・・・すまん、無いだろうな・・・・仕方ない、比較的元気な奴らに野営させて食事の準備をさせよう!」
最初からそうしてくれよ・・・・

まあそんなんでも、おっさん土魔術でさらに休憩所作ってね。
後はかまどとか。
徒歩の兵士も疲れたのか、休憩所で次々と休んでたよ。
それと、この人数で見張り無しって訳にもいかないから、見張りを担当する兵士にはポーション飲ませて回復させてね。

・・・・
・・・
・・



食事と体力回復のためしばらく休んでね。その間に帝都へ報告・・・・と思ったんだけど、何やらおかしい・・・・
何がおかしいって帝都へのゲートが使えない・・・・
試しにおっさんの店やらシラカワ領へ行ってみたけど、そっちは問題なく。
ただ、どこからでも帝都へのゲートが使えなくってね。
城のゲート部屋なんだけどね・・・・
これは何かあった?
そして、城のゲートを全部使えなくしてる?
おっさん万が一の場合に備え、ゲートにつけてる表示プレートでゲートを使用できない操作ができるようにはしてたんだけど・・・・
帝都で異変あり。か・・・・
セアリアス帝国の兵士が行方不明になったってこの時期に?
偶然?
うーん、何やらすげー嫌な予感がする・・・・

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