45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第242話 おっさん一行、軍の消えた付近に行ってみる

さてどうしたものか・・・・
相手の目的も分からない、どうやって帝国の軍を隔離?したのか・・・情報を遮断した手段を含め分からない・・・・。
軍が生き残ってるとして、現在地が分からない・・・・。
分からない事だらけだよ。
しかも、もしかしたらシュラハト連邦の中に魔術師がいる可能性もあり・・・しかもおっさんと戦って敗れるまでずっと、シュラハト連邦の軍を率いてきたナターリヤが、魔術師の存在を知らないと言うんだからうさん臭さ全開ってなもんで。

「兎に角軍と連絡がつかなくなった所まで行かないといけないな・・・・。」
「魔術師の事なら心配ない。」
「そうよー?私達に任せといてよ!エルフにかなう人間がいるとも思えないしー♪」
あーそうだった・・・・今はファートとサージュが戻ってくれていて、そのままエルフの里に戻らずシラカワ領に留まってくれてるんだよね。
「だがなあ・・・・情報がないとどうしたら良いか分からないし、先ずは軍と連絡が途絶えた付近に行ってみて、そこからはこいつを飛ばそうと思う。」

おっさんドローンを何機か購入してね。
一機20万以上するやつで、一応4000メートルほどの距離を操れるらしい。
航続距離はバッテリーの都合で7000メートルとか9000メートルとか・・・・
風とか障害物の有無で変わってくるからね。
カメラもついてるから、カメラとモニター・・・・ノートパソコンとタブレットを合わせて用意したんだけどね・・・・これで様子を見てみようかと。
万が一の危険性を少しでも排除しときたいからね。

あと、いざという時はカトリーンが竜化して、おっさん達を逃がす事を考えてるんだよ。そんな事態にならない事を願うばかりだけどね・・・・

「シラカワ、何だこれは?」
真っ先に聞いてきたのはナターリヤ。
「何か見た事ない機械?何なのこれ、シラカワさん?」
「ああ、空を飛ばす事ができるんだよ。」
「なんと!どう見ても魔術を感じられぬが、これが異世界の技術?恐ろしい技術じゃな」
カトリーンも興味津々みたいだな。
「旦那さま?もしこの機械で兄たちを見つける事が出来たとして、どうやって連絡を取るのか考えはあるのかしら?」
「ああ、もしこいつで発見した場合、複数の機体を発見場所に飛ばし、機体にメッセージを書き込んで、発見者に読んでもらうつもりだよ。わかれば何らかの合図してもらうつもり。」
「流石は旦那さまね。父はあんな性格だからだけれども、兄が行方不明になって結構落ち込んでいるのです。母の子供で男子は兄だけですから。勿論、側室には男子を他に何人も産ませてますけどね。」
・・・・跡取り息子がいきなりピンチになって、憔悴してるってか。
大事な跡取りならもっと慎重に行動させるべきだったよな・・・・。
「なあエルヴィーラ、なんで跡取り息子をこんな危険な目にあわせてるんだ?皇帝は。」
「城内には色々とあるのよ。なかなかいう事を聞かない家臣も多いのですの。このまま武勲のひとつも立てられないなら、次期皇帝とは認められないという意見も少なからずあったんですの。そこで父は旦那さまがシュラハト連邦の軍を率いていた将軍を捕らえ、アフェールから撤退した今が絶好の追撃時と判断したのでしょうね。そこで兄に指揮をとらせ武勲をあげさせる予定だったのでしょう・・・・。」
何考えてるんだよ・・・・

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