45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第185話 おっさんまたもや父親に

部屋の外にはロニーさんが既に来ていて、落ち着かない様子。
おっさん話しかけると
「おお!シラカワさん、元気かね!」
何処かテンションが高い・・・・
「ロニーさん、落ち着いて下さいよ、あれ?ひょっとして孫って初めて?」
「そうなんだよ!初孫!初孫!」
なんかいつもと違う・・・・
とりあえずソファに座ってもらって、熱いコーヒー飲んでもらって落ち着かせたよ。
「まあ、まだ僕は孫なんていないし、まだまだ先だから、よくわからないけど、こういう時はどっしり構えておかないと。そういえば奥さんは?」
おっさんあまりロニーさんの奥さんとは会った事はないんだよね。
たまにこっちに来てるようで、よくオリアーナが嬉しそうに話してるのを見かけててね。
「ああ、今更慌てても仕方ないからって後から来るよ。」
「ゲートで来るのかな?着いたらこっちに案内するように手配しておくよ。」
「頼むよ、シラカワさん!ああ、オリアーナがとうとう母親かあ!そして私もとうとうおじいさん!」
・・・・まあほっとこう・・・・

すると大塚さんがおっさんの所に来てくれて、
「あ、白河さん、もうそろそろだけど、来る?」
「行きます!じゃあそういう事でロニーさん、暫く待ってて下さいよ!」
もうおっさん、ロニーさんの反応確認しないまま大塚さんとオリアーナの所へ。
そうしたら、もうすぐにでも産まれる状態だったみたいで、助産師さんが”いきんで!””余計な力を入れないで!”

とか言ってる・・・・
「オリアーナ!」
「だ・・・旦那・・・さま・・・・」

どうやらおっさんが来たのが励みになったのか、呼吸も落ち着いて、
助産師も”そう、その感じ!もうすぐよ!”
て言ったり・・・・

おっさん何もできないからオリアーナの傍らに、邪魔にならないようにしてるだけなんだけどね、それでも傍に居るってのは相当効果的みたいで・・・・

それから約30分後かな?
母子ともに無事出産を終えられたよ。
元気な男の子だったよ。

そして、ロニーさんも、奥さんもやってきて、オリアーナをねぎらってたね。
ただ、オリアーナの消耗が激しかったので、暫くはそっとしておく事になってね。

おっさん達は退散したよ。

・・・・
・・・
・・


それからさらに3週間ほど、今度はエルヴィーラが破水してね。
エルヴィーラの時はおっさんも一緒にいて、丁度食事中だったんだけどね。
そのまま大塚さんに連れてってもらって、おっさん出産に立ち会ったよ。
普段は冒険者としても体を鍛えてるエルヴィーラだけど、出産の痛みが怖いのか、ずいぶん不安な感じでね。

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