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45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第127話 何故か面接?が始まった

?またもや弟の世話をするのに行き遅れたパターンか?

「それはまた今後聞くことにしよう。君たちは、公爵殿の元で父上を助けないのか?」

「兄2人は非常に優秀ですし、もう何人も跡取りがおりますし、私達は外に出て自立する必要があるのです、辺境伯様!」

「・・・・君達は、何ができる?」

「私は武術一辺倒ですが、軍隊の指揮、統制、作戦立案等軍事面での力になれると自負しております。」

「そっちの弟?はどうなの?見た感じ武力はからっきしに見えるけど?」

「はい、残念ですが私には武術の才はございません。その代わり、父から領地の運営、領土の計測、他家との折衝等、内政面での知識がございます。」

「なるほど。だが、君達の姉、リュシエンヌがもしおっさんの所に嫁ぐとなれば、おっさんはロートレック公爵の傘下に入ったと考えられないのかい?そうした時に君達まで領地に来れば、他の貴族とのバランスが悪くなると思うんだけど、どうなんだい?正直おっさんはそこまでわからないからね。」

「それは大丈夫だと考えます。」知的な感じの弟君、ジスランと言ったっけ?

「何故そう思うんだい?」

「シラカワ領はあまりに広大で、おそらく数人家臣が増えた所で治めきれるとは到底思えません。恐らく、領地を分割していくつかの街を創られる事になろうと思われますが、しかも10,20と街ができると考えますが、すべてを1人で治めるのは不可能と思われます。なので、家臣が相当数必要になります。しかもシラカワ辺境伯のように一代で大貴族がここまで大きくなるというのは殆ど前例もなく、しかも家臣が殆どおられない状態。そこへ行き場のない貴族の三男以降が自分達の出世、栄達のチャンスが目の前にあるとなればこぞって家臣の希望で来るでしょう。恐らく、こんな機会はそうそう無いので自分達にとっても最初で最後の機会。是非とも家臣の末席に、とお願いしたいのが本音です。それに、こんな事を申してはどうかとも思うのですが、シラカワさまは姉を殊の外気に入ってもらえた様子。この縁を利用しない手はない、というのが貴族の考えですので、言い方は悪いかもしれませんが。」



うーん、そうなんか?これから一気に押し寄せるのか?

まあ様子を見よう。

「あー、君達の事はよくわかった。他にも恐らくは・・・・もうめっちゃいるなあ・・・・ここに来る者達が沢山いるだろうし、後日改めてきてはどうかな?君たちの姉にもう一度来てほしいと言ってあるから、その時に、早めに一緒に来てみるといい。」

「シラカワ辺境伯様、感謝いたします!」

あーめっちゃ期待してるな、あれは。



こうして、おっさんのシラカワ領、シラカワ辺境伯への就職希望の面談?が始まったのだった。

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