閉じる

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第86話 G、再び

おっさん一行、まずは城に出発したんさ。

そして、見えてきました!前回、ほとんど見てなかったし、出てくる方向しか見てなかったんだけどね、跳ね上げ式の橋がかかってたよ。周りは堀?かな。

そして、いい具合にGさんがいて、まるで

”よう、久しぶりだな”また暴れるんですかい?”

って聞いてきてるような錯覚に陥ったよ。

まあ、そうなんだけどな。



というわけで、行ってらっしゃいまし、黒の軍団!

そしておっさん達が通り過ぎたあと、奴らはきた。

G’s”やあ!”

カサ

カサカサ

カサカサカサ

カサカサカサカサ

カサカサカサカサカサ



・・・・

・・・

・・





どれだけいるんだよ!

そして、黒い弾丸が、橋を渡る。

Gさんが門番に挨拶しているぞ?”やあ”

「ギャ~~」

「ぶほらげg56gdlp@あsdじそdすcgh」

あーあ、白目むいて泡ふいっちゃったよ。

よし、今のうち!

十六夜とファートとサージュとおっさんが突入する。潜入成功!

おうおう、中に入ったら、もう阿鼻叫喚!

城の人間が逃げるコケるパニクる!

「ご主人さま、話には聞いていましたが、Gの破壊力凄まじいですね。私もこの場に居合わせていたらどうなっていたか・・・・」

「きもい・・・・」

「ダーリン!えげつない事するわねえ。だけど、それがいいんだけどね!フフフ」

そう、1匹いたら30匹はいると思え!のGさん。それが目の前に真っ黒な濁流となって押し寄せてくるんだから、もう大変。

おっさん達は誰にも邪魔されずにどんどん奥に進めたのさ。

そして、あのトイレの前に・・・・

おっさん、思わず立ち止まって、トイレの前でお辞儀をしてしまったよ。

「何故トイレに礼を?」

「まあいいじゃないの、十六夜。ここがおっさんのターニングポイントになった場所だからさ!」

何故かGさんがグッジョブ!と言っているような気がした。

いかん、幻聴か?おっさんも年だなあ・・・・。



そして・・・・確かおっさん達が召喚された場所?に来てみれば、そこもパニックに陥っていたよ!

「くそったれ!またかよ!」

「来るな、来るなー!」

神よ!これハ試練なのですか?そうなのでスね?我々のシてきたことに対スる試練なのデすね!」

「あはは、あははは、ははははははは・・・・」







・・・・

もし、善良な罪のない人がいたら済まぬ!

こんな中、おっさん達を見つけた奴らがいた。

「あ、お前!お前か!なぜここにいる!ぎゃああああ・・・・・」

「あ、あいつを殺せ!」



おうおう、Gさんをものともせず、騎士団がおっさん達を囲ってきたよ。

そして、おっさん、ポケットに忍ばせていた緊急用のホイッスル(おっさん普段からキーホルダーにつけて持ち歩いてるのよ。)を口に銜え、思いっきり”ピーーーーーーーーー”

と鳴らしたよ。

そうして暫くして、外の壁が突然吹き飛び、カトリーンがドラゴンの姿で突入してきたのさ!

おおう!こうして見ると迫力ある!

おっさんと十六夜は、この隙に気配遮断のスキルを使い、敵の目線から外れる事に。

「あいつです!」

十六夜がそう言うと、あっという間にあいつと呼んだ奴の前に行き、とっつかまえていた。

「月女はどこです!」

あれ?見た事あるな?たしか宰相とか言ってたっけ、偉そうなやつ。そしてデブ。



「十六夜!なぜここにおる!あの異世界人とセアリアス帝国におるのではなかったのか!」

「昨日までは確かにいた。それより月女は何処だ?」

「言う訳がなかろう!」

あほだな、このデブ。

「おい、言わなかったらそのお口にGさんがいっぱい入っちゃうぞ!」

「げ!それは嫌だ!なんなんだ貴様は!」

「忘れちゃったの?あんたらが数か月前召喚した異世界人だよ?」

「お、お前か!スキル泥棒は!返せ!」

「おいおい、人のスキル奪っておいてそれはないぜ!って、まずはデブ、お前のスキルをいただいておくぜ!十六夜、!」

「任せて!」

そう言って十六夜はデブを抑え込んだ。この隙におっさんはカバンから強奪の腕輪を取り出し、デブに装着。えっと確か・・・・



「ヨクダ タイブンゼ ルキスノ タンア」

「や、やめろーー!」

「もう遅いぜ!頂きました。」

「くそったれ!」

「じゃあ、今度はG食べてくそするか?」

「そ、それだけは…止めてくれ・・・・」

「じゃあ月女の居所を言え、早う言え、今すぐ言え!言えば助けてやる!」

「ほ、本当だな?・・・・覚えてるか、お前たちを召喚した後、連れて行った部屋。あのさらに奥にいる。」

「そうか、もし嘘だったら・・・・わかるよな?」

「う、嘘は言わん!だから、Gだけはやめてくれ・・・・」

仕方ないので頭を殴って気絶させたよ。



十六夜に目配せをして、この場を移動。



そうそう、ファートとサージュはこの間に国王とその后を捕獲してもらってるんだよね。

横目で見ると、もう捕獲し終わったようで、簀巻きにしっちゃってたよ。

あらあら、Gさんがその倒れた顔あたりに群がってるよ。合掌・・・・



そしておっさんと十六夜は、デブが言っていた部屋に到着。

首輪と鎖で拘束された裸の美女たちだった・・・・

「み、見ないで!」ドゴッ

いたい・・・・裸なんて見慣れてるよ・・・・だから畳んだ扇子で叩くのやめて・・・地味に痛いんだよ、その扇子。

「45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く