45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第67話 おっさん、ドラゴンをテイムする

「はっ!たあ!やあ!」

「・・・・ふっ ・・・・はっ」

またあの2人が・・・・先を争うように戦ってるよ。

以前に因縁があったのかいな?

で、おっさんの横にはファートとサージュが。

「ダーリン、あの女、気を付けて。恐ろしく強いから。」

「そうなのよ。私達もやりあった事があるのよね。で、さっきもみんなやられちゃってるし。で、あの女の髪飾り、マジックアイテムだから気を付けてね。認識阻害のやつだから。」

「じゃあ鑑定でみた十六夜は違うのかい?」

「何か隠してる。」

「そうなのよね。私たちの魔術ですらわからない何かなのよね。でも今はダーリンの奴隷だから必要以上に心配しなくてもいいのかしら?なんてね、ふふっ。」


・・・こいつらもなんか隠してるよな。まあ、謎多き美女ってのがちょっとそそるんだけどさ。

そうこうしているうちに他とは違う雰囲気の場所に出た。

「ご主人さま、ここです。ここの真下がこのダンジョンの最深部。」

「マジで!俺ここ何度か来てるけど、ここが最深部と思っていたぜ!」

「普通の人はここでドラゴン退治して宝物を獲得しておしまい。まさかこの下に何かあるとは気が付かない。」

「そうなん?おっさんにはわからんよ。」


で、目の前には先ほど倒したドラゴンよりも立派なのが沢山いた。いすぎじゃね?


先手必勝と言わんばかりにおっさんの剣を3人が同時にとお!と放ってめっちゃすごいエネルギーがドラゴンたちに向かっていったよ。

バタバタと倒れていくドラゴン達。

そしておっさんの土魔術でドラゴンを囲い、ファートとサージュが魔術で次々と倒していく。

あまりの一方的な展開におっさんも驚きを隠せなかったよ。

あんなデカくて強そうなドラゴンがバタバタと。

?奥に小柄なドラゴンがいるけど、やたらガタイのいいのに守られてる?

「あれは・・・・ご主人さま、あのドラゴンはテイム可能です。」

「そうなの?でもドラゴンテイムしちゃっても普段どうすんのさ。」

「テイムされたドラゴンは人化可能なので心配ありません。」


何たる驚き!護衛にいいな。でも、この流れじゃまた女か?

もうお腹いっぱいだよ。

あ、護衛っぽいドラゴン、十六夜と、エルヴィーラが倒しちゃったよ。

残るはあの一匹か。


うわ!ブレスかよ!

土壁!


S級が挑んでるが・・・・なかなか強いな、あのドラゴン。あ、エルヴィーラも行ったけど、鱗が硬すぎるのか、おっさんの打った剣でもはじかれてるぞ!さっきまではダメージ与えられてたのに。


ファートとサージュが魔術を使ってるけど、それもはじいてる!どんなけー

でも、動きが遅くなったな。

疲れてるんか?

「今です、土壁で囲って近づいて下さい。」

「何で?」

「近付かないとテイムできません。」

「そうなんか?」

「私もテイム持ちですから。」

とりあえず従っとくか。

って、おお!暴れてるなあ。っと壁に来たけど・・・

「ドラゴンは知能も高いので、しっかり意識してテイムのスキルを発動して下さい。小物の時のように無意識にはテイムできません。」

おおお?こうか?むむっ・・・・・・  ナニ?ヤメテ?ナニスンノ?キャー・・・・

何か頭の中に入ってきた・・・・

「今です、我に従えと念じて下さい。」

”我に従え、ドラゴンよ”

こうか?

ソンナワラワガニンゲンゴトキニトラワレルトハムネン・・・・

「成功です、ご主人さま。」

おおお、これでおっさんもドラゴンテイマーか?で、ドラゴンに騎乗すればドラゴンライダーってか?

そこには、おっさん達が討伐したドラゴンの死体と、裸で倒れて動かない妙齢?の女性の姿があった・・・・

また女かよ!

おっさん的には30前後女性とか大好物なんだけどね、そういった年齢集まりすぎ!

「ご主人さま、鼻血が出てますよ?」

はっ!思わずガン見しちゃったよ。きれいな肌だけど、所々不思議な光沢を放ってるんだよね。

取り敢えず着るものを取り出して、後は十六夜に任せて、ダンジョンの最深部へ向かったおっさん達だった。

もちろん、ドラゴンの死体は回収したよ?素材としてかなりの高額で買い取ってくれるそうだから。

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