45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第15話 商館のお姉さん、サービスが多いですよ?

しばしウイスキー堪能中・・・・


「それで、この黒胡椒は買い取らせてくれるのでしょうか~?」
「お、おう、忘れとった。全部買い取ってくれ。」
「毎度おおきにー」
「あんた何処の人や?」
「それでは、確認して下さいね!黒胡椒が金貨30枚、お酒が金貨10枚、ネックレスが金貨15枚、石鹸が金貨1枚、合計金貨56枚ですが、とても良い品を売ってくださったので、サービスで金貨60枚にいたしますわ!」

・・・・なんやサービスって、約1割り増しやん。
しかも、最初は丁寧に話すのを心掛けてたのだけど、なんやこのねーちゃんと話してたら、自然な話し方になってしまった。恐るべし、商館の受付嬢!

「おうおう、サービスしてくれるんか、おっさんうれしいで。で、1つ欲しいもんがあるんやけど用意してくれないかなあ?」
「商館でご用意できるものであれば手配しますよ?何ですか?」
「おっさんら見た目がこんなんやで、目立たないように普通の恰好したいんやけど、店とか知らんから、ちょっと普通の格好3人前用意してほしいんさ」
「お安い御用ですよ。すぐいりますか?」
「あるんならとりあえず欲しいかなあ。」
「少々お待ち下さい!」



・・・・すごい!金貨60枚の価値がよくわからんけど、当面の資金としては十分だな。
あとは落ち着ける場所の確保やなあ。スキルとか気になる事はてんこ盛りだけど、
2人の女性陣も落ち着きたいだろうしな。

「お待たせしました。こちらは男性用、その二つはは女性用です。普通に旅に出ているときに着るようなのですが、こんなのでよかったかしら?」
「上等上等!で、いくらかな?」
「1人金貨2枚で3人分で6枚ですが、1枚サービスで金貨5枚でいいですよ」


・・・・さっきからサービスって何だろう?
「じゃあ、それをもらおうかな?今着替えたいんだけど、いいかな?」
「はいどうぞ。」
「あ、じゃあこの服の金と、登録料を差し引いたお金くれないかな?」
「わかりました。では登録用紙とお金をお持ちしますので、その間に着替えをどうぞ」


・・・・
・・・
・・

「白河さん、自然に着替えてますが、私たちが着替えるときはちょっと席を外してほしいんですけど」
「おお、すまんねえ。おっさん気が付かなかったよ。」
「着替えが終わりましたらお呼びしますね」



・・・・
追い出されてしまった・・・・



「どんな感じ?」
「何処から見てもただの旅人ですよ」
「それはよかった。」
「それではまずはお金ですね。ギルドカードはお連れ様の分はどうしますか?一緒に行動されるのであればお一人でも構わないのですが」
「うーん、万が一はぐれたら困るだろうし、人数分で」
「では、ギルドカード3人分で金貨3枚を差し引きますね。それと服代が金貨5枚で計金貨8枚を引きますね。買取価格が金貨60枚ですので、金貨52枚ですね。良い取引をしてもらえたので、きりの良いところで金貨55枚をお支払いしますね。」


・・・・どう突っ込めばいいのか、このお姉さんサービス多すぎだろう?何で?



おっさん一行は旅人の服と現金を手に入れた!

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