勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第423話 獣人の代表と会う前に

しかしこれはどうしたら。

直接獣人というのがどのようなのか見ておかないと、どうしたらいいのか分かりませんね。

「ユハニ、一度その獣人の代表から話を聞きたいんだけど。」

「代表ですか?そのような役職はいないのですが、まあまとめ役のような方は数名おられるようですから、一度話を通しておきましょう。」

ユハニはそう言って段取りを進めてくれます。

しかし獣人かあ。
どんな姿なのかな。

体は人で、頭が獣とか?

それとも基本的には人で、少し毛が多かったり、獣の耳があったり、しっぽがあったりでしょうか?

しかし今まで一度も会っていないというのも変です。
ギルドにはそのような人以外の姿を見かけなかったですし。

まあ会うのを楽しみにしておきましょう。

あ、その前に一応アーダ達に話を聞いておいた方がいいかな?
彼女らは王族だし、詳しいでしょうし。

・・・・
・・・
・・



「え?獣人と会う?」

僕がいきさつを話すと、アーダはものすごく驚きました。

「何か不都合が?」

「あんなのと会ってどうするつもりだ?」

うん?何言ってるんだ?

「あんなのってどういう事さ。」

「獣人は獣人だ。」

「アーダ、それでは意味が分からない。」

「あんながさつで!考えなしで!自分勝手な奴らとをどうしろというのだ!」

一体過去にアーダは獣人と何があったのでしょうか。

「あーだ、昔何があったか知らないけれど、今常山領には獣人が住んでいる(らしい)。今後の事を考えると領主として獣人の事を知っておきたいんだ。」

「好きにすればいい。我は関与せぬぞ!」

アーダは何故か怒って去っていきます。
ええと、何に怒ったのかわからないので、追いかけるべきか悩んでいると、機を逸してしまいました。

「はあ、相変わらず獣人嫌いなのね。」

ずっと黙っていたザーラ。

「そう言うザーラはどうなんだ?」

「え?ええそうね、確かにお姉さまの言うとおり獣人って気がまわらないのが多いのよ。」

「よくわからないんだが、どういう事なんだい?」

「良くも悪くも考えなしなのよあいつらって。」

何となく言わんとする所がわかった気がしますが、それを言っちゃあおいけない気がしたので言わないでおきましょう。

「まあ一度会ってみるよ。」

「そう?でもね、ああ言ったけど、基本的には善良なのよ。ただ盛りの時以外は基本男女別なのよね。」

「なにそれ?」

「まあ獣人同士の場合だけどね、種族にもよるけれど、普段獣人って女は女としか行動しないのよ。」

「ええ?じゃあ僕が会うのは男の獣人って事?」

「あ、人間とは問題ないのよ?だから男が来るか女が来るかはわからないわ。」

結局よくわからないまま獣人と会う事になりました。

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