勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
第405話 おかしい
僕はクサンデル氏の正面に壁を作り、何か仕掛けてきたのを防ぎましたが、背後から気配がしたので、咄嗟に背後にも壁を作ります。
すると、正面と背後の両方から衝撃が来ます。
ドカドカドカ!!
壁はびくともしませんが、どういう魔法を使ったのか、前後同時に攻撃が来ています。
左右には攻撃が来ていないのはどういう理由か分かりませんが、そう大した威力ではなさそう。
まあこれぐらいの攻撃なら、僕の今着ている服で十分対応できそうですが、一応警戒を。
そしてなぜか罵声と共に壁を叩く音がします。
「卑怯者!姿を現せ!」
少し横に移動すれば壁がないのは明らかなのに、なぜこうも正面ばかり?
僕は壁の左右に棒を構え、土魔術で作り上げた壁を解除、そのまままた回転を始めます。
いきなり壁が消え、クサンデル氏がバランスを崩した所にまたしても棒が当たります。
「ぶべばらげ!」
またしても吹き飛ぶクサンデル氏。
勢いよく吹き飛んでいくのですが、僕はその姿を見ていたにもかかわらず、またしても今度は上から気配を感じます。
「死ねえ!!」
今吹き飛んだクサンデル氏が壁に激突し、「ぐはっ!!」
ってうなっているのに、僕の頭上には誰かがいます。
僕は棒を頭上にかざし、攻撃を受け止めます。
キンッ!!!
飛び去る何か。
そして気が付けば僕はいつの間にか囲まれています。
20人ぐらいいますね。
しかし何故?
これは決闘なのでは?
まさか複数の人がいたとは思ってもみませんでしたが、そんなのでいいの?
僕はオイヴィに念話で聞きます。
【オイヴィこれはどういう事だろう。】
【わからぬ。確かにクサンデル殿は一人だ。だがあれは何者かわからぬ。】
【ロンドロッグでは決闘ってこんな感じなの?】
【いや、決闘とは名誉なもので、もちろん条件にもよるが、基本は本人同士による一対一だ。それ以外は不名誉と思われる。】
【じゃあこれは何かな。】
【わからぬ。クサンデル殿はこのような小細工を是とせぬ御仁のはず。今回の事は違和感ばかりだ。何かおかしいのだ。】
僕は簡単に勝負が決まると思っていたので、今のこの状態に何かしらの意志を感じます。
それも嫌な意志です。
それに気配も違和感を感じます。
周りの僕をかこっている人物、全てクサンデル氏なのです。
僕はふと思いついたことがあるので、またしても棒でクサンデル氏を吹き飛ばします。
そして今度はこの訓練場を魔法で凍らせてしまいます。
一応人がいる部分は範囲外に制御しています。
倒れたまま氷漬けになるクサンデル氏。
今度はどうだろう。
周りを見渡しても、僕以外にこの訓練場内に動く気配はありません。
「これ僕の勝ちでいいよね?」
誰に言えばいいのかわからないまま、そう呟きました。
すると、正面と背後の両方から衝撃が来ます。
ドカドカドカ!!
壁はびくともしませんが、どういう魔法を使ったのか、前後同時に攻撃が来ています。
左右には攻撃が来ていないのはどういう理由か分かりませんが、そう大した威力ではなさそう。
まあこれぐらいの攻撃なら、僕の今着ている服で十分対応できそうですが、一応警戒を。
そしてなぜか罵声と共に壁を叩く音がします。
「卑怯者!姿を現せ!」
少し横に移動すれば壁がないのは明らかなのに、なぜこうも正面ばかり?
僕は壁の左右に棒を構え、土魔術で作り上げた壁を解除、そのまままた回転を始めます。
いきなり壁が消え、クサンデル氏がバランスを崩した所にまたしても棒が当たります。
「ぶべばらげ!」
またしても吹き飛ぶクサンデル氏。
勢いよく吹き飛んでいくのですが、僕はその姿を見ていたにもかかわらず、またしても今度は上から気配を感じます。
「死ねえ!!」
今吹き飛んだクサンデル氏が壁に激突し、「ぐはっ!!」
ってうなっているのに、僕の頭上には誰かがいます。
僕は棒を頭上にかざし、攻撃を受け止めます。
キンッ!!!
飛び去る何か。
そして気が付けば僕はいつの間にか囲まれています。
20人ぐらいいますね。
しかし何故?
これは決闘なのでは?
まさか複数の人がいたとは思ってもみませんでしたが、そんなのでいいの?
僕はオイヴィに念話で聞きます。
【オイヴィこれはどういう事だろう。】
【わからぬ。確かにクサンデル殿は一人だ。だがあれは何者かわからぬ。】
【ロンドロッグでは決闘ってこんな感じなの?】
【いや、決闘とは名誉なもので、もちろん条件にもよるが、基本は本人同士による一対一だ。それ以外は不名誉と思われる。】
【じゃあこれは何かな。】
【わからぬ。クサンデル殿はこのような小細工を是とせぬ御仁のはず。今回の事は違和感ばかりだ。何かおかしいのだ。】
僕は簡単に勝負が決まると思っていたので、今のこの状態に何かしらの意志を感じます。
それも嫌な意志です。
それに気配も違和感を感じます。
周りの僕をかこっている人物、全てクサンデル氏なのです。
僕はふと思いついたことがあるので、またしても棒でクサンデル氏を吹き飛ばします。
そして今度はこの訓練場を魔法で凍らせてしまいます。
一応人がいる部分は範囲外に制御しています。
倒れたまま氷漬けになるクサンデル氏。
今度はどうだろう。
周りを見渡しても、僕以外にこの訓練場内に動く気配はありません。
「これ僕の勝ちでいいよね?」
誰に言えばいいのかわからないまま、そう呟きました。
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