勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
第403話 やる気ゼロの順平
順平はとにかくやる気がなかった。
何で決闘なんかしないといけないのか、と。
そしてその気持ちが変わらないまま気が付けば大勢の衆目の前での決闘となってしまう。
そんな気持ちの中、戦いが始まってしまう。
これ、勝負ってどうすんの?
どうやって戦うのか、つまり剣だけなのか、魔法はありなのか、それすら決まらない中のでの急な決闘。
違和感しかないのだが、これはクサンデル氏のスキルによる所が大きいのだが、あまりにも話が進みすぎて、誰も気が付いていない。
そんな風ににブー垂れている順平。
まともに勝負をするつもりは毛頭ない。
そして今オイヴィと魔道具での念話をしている。
【なあ、これってまともに剣で打ち合う必要あるの?】
【ロンドロッグでは剣での決闘となるが、ここはグビッシュ王国。我にはわからぬ。】
じゃあザーラに聞いとくか。今アーダとは魔道具での念話ができない。
直前まで一緒にいたザーラは持っている。
【そこの所どうなんだ?】
【え?決めてないの?】
【決めてないのって言われても、クサンデル氏が勝手に話を進めちゃって、気が付いたらこんなだから僕は聞いていない。】
【じゃあ魔法でもいいかも。だけどできれば剣での打ち合いにしてほしいけどね。】
【なんでだよ。】
【だって旦那さまが本気で魔法を使えば、周りに被害出るよ。】
【そこは考慮する。】
【わかった。一応周りには気を付けるように言っとくわ。】
仕方ない。適当にあしらうか。それとも最近どこで何をしているか分からんあのドラゴンを呼び出し相手させる?
いや今から呼んでも到着する前に決闘始まりそうだから、今回はやめとくか。
そんな事を思っていると、訓練場の真ん中で、クサンデル氏はやる気満々。
手にはロングソードを持ち、構えている。
あれって本物だよな。
本物の剣でするつもりなの?
そっちがそのつもりなら、こちらも遠慮はいらない。
遠慮というより配慮かな。
僕は並行世界で手に入れた素材で作った長尺の棒を取り出します。
洗濯物を干すのにちょうどいいかなと、戯れに作ったやつ。
結構長く、10メートルぐらいあるんじゃないこれ。
スキルがあるから重くても問題ないけれど、これって何の素材だったかな?
で、案の定というか、僕が取り出した棒にクサンデル氏は驚いています。
「まさかそれでこの僕と戦うって言うのかい?」
僕は敢えて答えません。
「なめられたものだね。この剣、こう見えてなかなかの業物でね。国宝級と言って差し支えないのだよ。それをそんなただ長いだけの棒で対峙しようというのかい?」
僕はさっさと始めろよ、と何故か進行役がいるのでその人に目配せをします。
よく見るとあれは宰相じゃないの?何でこの場にいるのこの人。
何で決闘なんかしないといけないのか、と。
そしてその気持ちが変わらないまま気が付けば大勢の衆目の前での決闘となってしまう。
そんな気持ちの中、戦いが始まってしまう。
これ、勝負ってどうすんの?
どうやって戦うのか、つまり剣だけなのか、魔法はありなのか、それすら決まらない中のでの急な決闘。
違和感しかないのだが、これはクサンデル氏のスキルによる所が大きいのだが、あまりにも話が進みすぎて、誰も気が付いていない。
そんな風ににブー垂れている順平。
まともに勝負をするつもりは毛頭ない。
そして今オイヴィと魔道具での念話をしている。
【なあ、これってまともに剣で打ち合う必要あるの?】
【ロンドロッグでは剣での決闘となるが、ここはグビッシュ王国。我にはわからぬ。】
じゃあザーラに聞いとくか。今アーダとは魔道具での念話ができない。
直前まで一緒にいたザーラは持っている。
【そこの所どうなんだ?】
【え?決めてないの?】
【決めてないのって言われても、クサンデル氏が勝手に話を進めちゃって、気が付いたらこんなだから僕は聞いていない。】
【じゃあ魔法でもいいかも。だけどできれば剣での打ち合いにしてほしいけどね。】
【なんでだよ。】
【だって旦那さまが本気で魔法を使えば、周りに被害出るよ。】
【そこは考慮する。】
【わかった。一応周りには気を付けるように言っとくわ。】
仕方ない。適当にあしらうか。それとも最近どこで何をしているか分からんあのドラゴンを呼び出し相手させる?
いや今から呼んでも到着する前に決闘始まりそうだから、今回はやめとくか。
そんな事を思っていると、訓練場の真ん中で、クサンデル氏はやる気満々。
手にはロングソードを持ち、構えている。
あれって本物だよな。
本物の剣でするつもりなの?
そっちがそのつもりなら、こちらも遠慮はいらない。
遠慮というより配慮かな。
僕は並行世界で手に入れた素材で作った長尺の棒を取り出します。
洗濯物を干すのにちょうどいいかなと、戯れに作ったやつ。
結構長く、10メートルぐらいあるんじゃないこれ。
スキルがあるから重くても問題ないけれど、これって何の素材だったかな?
で、案の定というか、僕が取り出した棒にクサンデル氏は驚いています。
「まさかそれでこの僕と戦うって言うのかい?」
僕は敢えて答えません。
「なめられたものだね。この剣、こう見えてなかなかの業物でね。国宝級と言って差し支えないのだよ。それをそんなただ長いだけの棒で対峙しようというのかい?」
僕はさっさと始めろよ、と何故か進行役がいるのでその人に目配せをします。
よく見るとあれは宰相じゃないの?何でこの場にいるのこの人。
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