勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第390話 オイヴィとの会話 その2

僕は心底驚きました。何せオイヴィがこんなに一度に喋るのを聞いた事がなかったからです。
いつも短めにしか喋らないオイヴィ。
それがオイヴィらしいと思っていましたが、今日のオイヴィはいつもと違います。

常に冷静な彼女。
今も冷静に見えますが、よく見るとほのかに顔が上気しているように見えます。

オイヴィはあまり表情豊かなほうではなく、感情があまり顔に出ません。
そんな彼女の顔が上気している。
つまりオイヴィにしては珍しく興奮しているのです。
なので僕の質問にいつもなら正確に答えるのに、今回はそうではなく僕はそれにも驚きました。

「ええと、この勇者の名前などはわからない?」

オイヴィは自分が冷静さを失っていた事に気が付き、滅多にない事ですが顔を真っ赤にしてしまいました。

「す、すまぬ!どうやら興奮してしまったようだ。順平殿、我はこの召喚者に関しては何も知らぬのだ。名前や年齢など、何も聞かされておらぬのだ。噂では相当若い男という話だが、何せ目撃情報がほとんどなくてな。そもそも召喚に立ち会った人物は、皇女様を除いて恐らく全員既に死んでしまっているのでな。」

僕がアルノルト陛下から聞いた話もそんな感じだったかな。

じゃあ召喚者を追った兵士はどうなったのだろう。

これに関してオイヴィは、

「流石に国外までは追わなかったはず。そんな事をすれば外交問題となるからな。」

まあ確かにそうなんだけど。

「まあそうだよね。それと、オイヴィ以外に生き残った神聖騎士って、その後はどうしてるかわかるかい?」

「知りうる範囲だが、2人はすぐに魔王の部下に殺されたようだ。我はすぐに旅だった故何もなかったが。それと数人は皇女様の行方を確認しに旅だったと聞いた。その後は一度も連絡をした事がない。」


オイヴィが連絡をした事がないというのならそうなのだろう。そしてオイヴィは何処へ探しに向かうのだろう。
このロンパースを見つけた場所?
それとも滅んだ神聖帝国?

それと気になるのがこの召喚者。
ロンパースを所持していたのなら、妻帯者だったのかな?もしや子供と一緒に召喚された?
それに為人がさっぱりわからない。
もしこの召喚者に遭遇した場合どうなるのか。
逃げてしまうか、追撃者に対し戦いを挑んでくるのか、話し合いを持とうとするのか。

それに皇女と一緒にいるかどうかもわからないようだし、一緒にいた場合はどういった状況なのか。

このままオイヴィを行かせていいものだろうか。

まあ、万が一オイヴィが襲われても、そうそう後れを取るとは思えない。
だけど心配だな。でも、オイヴィがいくと決めているのなら、行かせるべきなんだろうとも思う自分がいて、悩みますねこれは。


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作者からの連絡およびお知らせ

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
を読んでくださりありがとうございます。

つにと言いますか、ようやくといいますか、ストックが尽きてしまいました。
毎日更新を楽しみにして下さっている方には申し訳ありませんが、今後大幅にペースダウンしてしまいます事、お知らせします。
基本毎日更新はしますが、今後は一日1~2話、頑張っても3話ほどしか更新できないと思います。
ですので今後1話の場合18時に更新します。
2話の場合、12時と18時に更新します。
3話の場合、6時と12時と18時にそれぞれ更新したいと思います、
投稿は前日に行いますので、投稿は前日に創作時間がどれだけとれるかに関わってきますので、恐らく平日は1話、仕事が休みの日に3話更新できれば、と考えています。


          

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