勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第373話 久しぶりのアルノルト

この後話はますます大きくなり、ついには僕が今いるこの国、つまりはグビッシュ王国中を巻き込んでしまう事になりそうです。

そして女性達が下着に関して熱い議論を交わしているので、僕は逃げてきました。

しばらく時間がかかるだろうと思い、領地の温泉に向かう事にしました。

僕は温泉が好きなので、領地の至る所に温泉が湧いています。

土魔法は便利なので、相当深く地面を掘る事ができます。
万が一があっても、周りの土を用い蓋をする事ができますし。

「公爵様、少々お待ち下さい。」

僕がゲートで移動をしようとしたら、秘書の一人が声をかけてきます。
「え?何かあった?」

普段秘書から僕を呼び止める事はないので驚きました。

「温泉に向かわれるようでしたら、ご一緒したい「断る!」との・・・・ええと、私は入りませんよ?」
「あ、そうだよね、ちょっとびっくりしたよ。」

「そういう機会がありましたら、ぜひお願いしたいのは本音でございますが、今回はそのような事では御座いません。ある方がご一緒したいそうです。どうされますか?」

まさか女性ではないよね?相手が女性なら問答無用で却下だけど。

「男性?」
「はい、もちろん男性ですわ。」

野郎と温泉か。まあいいけどさ。

「まあいいよ。その人は何か僕と話がしたいのかな?」

「それはわかりかねますが、ではこちらで指定させていただきますので、そちらで入浴をお願いしますわ。」

うーん、僕の領地なんだけどね、一体誰が?

結局貸切風呂に入る事になったんだけど、僕が入った時には誰もいなかったんです。
まあ約束してたわけじゃないし、急な話だからね。

僕は体を洗っていたんだけど、その時誰かが入ってくるのがわかったので、振り返ったんだけど、そこには一人の男が勿論温泉だからすっぽんぽんで入ってきたよ。

これでやっぱり女性が、だったらどうしようと思ったけど、ある意味で安心したけど、ある意味では何で?

「久しいなジュンペイ!」

そう言って僕の隣に座るその誰かさん。

「どちらさんでしたっけ?」
僕はちょっと思うところがあって敢えてそう言います。
「それ本気で言ってるのか?」

「まあ軽い冗談ですよ、陛下。」

今僕の隣にいるのはグビッシュ王国現国王、アルノルト陛下。

「冗談ならいいが、相変わらずジョークのセンスがないな。」

「余計なお世話ですよ。それよりどうしました?」

「余もたまには羽を伸ばしたいのだ!」

で、何で僕と温泉?

「城にいると中々に疲れるのだ!」

「何かありましたか?」

普通こんな行動を起こしたりしないだろうと思い、聞いてみます。何か悩みが?臣下が思った働きをしてくれない?

「余は迷っているのだ!」

「何を迷われているのですか?」

「今後のグビッシュ王国が目指す方向性だ!」

それで僕に相談?
いやいや、お姉さんに聞きなよ、と思ったんだけどね。
何かあるのかな?

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